平本アキラの漫画おすすめ5選｜評判は？人気作やデビュー作を徹底解説！

あなたは平本アキラをご存知ですか。高い画力で、お下品な下ネタが繰り出されるギャグ作品をいくつも発表してきました。特に週刊ヤングマガジンで連載された『アゴなしゲンとオレ物語』と『監獄学園』は高い人気を得ていました。

今回は、ある意味で伝説の漫画家・平本アキラを紹介しています。作品全般に共通するテーマや知られざる人物像。そして驚異的な画力の向上についても調べてみました。

ハードなギャグと下ネタ、その中に時折含まれる下らないながらも緊張感のある頭脳戦。そして、高い画力で描かれるも、決してかわいいの一言では語れない女性キャラたち。そんな平本アキラ作品の魅力をぜひ知ってみてください。

平本アキラの作品には共通するテーマがあります。それは『男』です。しかしプラスなイメージではなく、男の弱さや情けなさ、暴力性が印象に残る描かれ方をしています。

『アゴなしゲンとオレ物語』でも、主人公のゲンとケンヂは仲間なので本来は協力しなければならない存在ですが、弱いゆえにお互いが協力できず醜い争いに発展することもしばしばあります。

そんな男の駄目な部分が物語の笑いやスパイスになる。これが平本アキラ作品の面白さとも言えます。

平本アキラは1976年に沖縄県に生まれました。98年にヤングマガジンにて『アゴなしゲンとオレ物語』の連載を開始します。初期はお世辞にも上手と言えないレベルでしたが、連載中にメキメキと腕を上げ、今では画力が上がりすぎた漫画家と言われるほどになります。

制作にあたって映画を見ることが多く、『おしん』のような女性が主役の作品が好みのようです。現在は、新作『ふたりスイッチ』を月刊少年マガジンで連載中です。

初の連載作にして、今でもファンが多いのが『アゴなしゲンとオレ物語』です。物語は、超零細運送会社社長のゲンとその社員のケンヂを中心にクセが強すぎる仲間たちとの生活や仕事が描かれています。

連載開始時は落書きのような絵でしたが、連載が進むなかで画力はドンドン成長していき、後期ではまったく別物といっていいほどになります。またハードな下ネタも多くなり、この頃に今の作風が固まってきました。

平本アキラの名を世に広めたのがこの『監獄学園』です。共学化したばかりの女子高、私立八光学園に入学した主人公のキヨシあわせた5名の男子が、半ば自業自得ながらも理不尽な監獄学園生活を強いられてしまう物語です。

上達した画力を存分に活かすように女性キャラが多い反面、下ネタも多く、かと思えば緊張感のある頭脳戦もありと、さまざまな角度から楽しませてくれる作品となっています。アニメ化、ドラマ化もされた、まさに出世作と言えます。

平本アキラの異色作として知られるのが『俺と悪魔のブルーズ』です。舞台は禁酒法時代のアメリカ。黒人への差別と暴力が蔓延する世の中で、主人公のRJは我が子の誕生を間近に控えつつも音楽への夢を捨てきれずにいました。

ギャグシーンはほとんど無く、物語が進んで仲間となる白人のクライドとは険悪になるシーンも多く、差別による暴力や弱者ゆえに協力することのできない悲しさがブルーズと共に作品で描かれています。

正義のヒーローと悪の組織が対立する世界を舞台に、ある事件（？）をきっかけに主人公の三浦千秋がヒーロー側にスパイとして採用されたことで物語が始まります。

スパイモノなので、緊張感のあるシーンもありますが、持ち味の下ネタや主人公千秋の意外とかわいい女装姿、そんな千秋を取り巻く女性たちなど魅力的なギャグ作品となっています。

月刊マガジンで新連載されたのが『ふたりスイッチ』です。主人公は幼なじみの真一と苺の二人。二人はお互いの友人に恋心を抱きつつも、一歩踏み出せずにいました。しかし、謎のゴーヤがきっかけで二人の中身が入れ替わってしまいます。

序盤こそ定番の流れですが、苺が真一の体で友人に襲いかかったり、トイレで尿を炸裂させたりと、平本アキラの最新作としてこれまで以上に油断ならない面白さにあふれた作品です。

平本アキラ作品が好きなら、山本亮平の『早乙女姉妹は漫画のためなら！？』もおすすめです。主人公の早乙女モブユキは、新人漫画家ですがその人気はイマイチな模様。そんなモブユキのために、姉のノアンと妹のカノンが体を張ってお手伝いをする物語です。

母性あふれるノアンに、ツンデレ気味な妹のカノンが繰り広げるお色気満載な展開はマニアックで、それがモブユキの漫画に繋がったりと見どころあふれる作品となっています。

平本アキラ作品の紹介、いかがでしたか。画力の高さとお色気シーンに目が行きがちですが、登場人物の弱さ故に取ってしまう行動が悲しさや面白さに変化していく、そんな人間賛歌が根底にあります。心惹かれるものがあったら、ぜひ手にとってみてください。

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