奈良の名酒「春鹿」のおすすめ8選｜歴史やこだわりも解説

日本酒発祥の地と言われている奈良県で造られている春鹿。春鹿は平安時代中期頃から造られ始めたとされていて、当時は寺院で醸造されていたそうです。現在流通している春鹿は、明治時代に創業した今西清兵衛商店が醸造しています。

春鹿と一言で言っても純米酒や大吟醸などさまざまな種類があり、味や合わせやすい食事なども異なるので、どれを選べばいいか分かりにくいです。せっかく購入しようと決めたのなら、自分の好みに合う商品を選びたいところです。

そこで本記事では、春鹿の特徴・蔵元・おすすめ商品について詳しく紹介します。春鹿は日本国内だけでなく、世界10カ国以上にも輸出されている実績を持っているので、日本酒がお好きなら1度春鹿の日本酒を味わってみてください。

日本に酒造りの技法が伝わったのは弥生時代中期と言われていますが、当時の酒は厳密に言うと日本酒ではなかったそうです。現在のように白米のみを使って酒造りがされるようになったのは鎌倉時代の終わりから室町時代の初め頃と伝えられています。

当時の製法を諸白造りといい、奈良を指す言葉から南都諸白と呼ばれるようになりました。その意志を現在まで語り継いでいるのが今西清兵衛商店です。

今西清兵衛商店が醸造する春鹿は、白米を高精白に磨き上げ、華やかな香りといい切れ味に仕上がっています。春鹿とは、春日の神々が鹿に乗ってやってきたという伝説から名付けられています。

春鹿は高精白された米と醸造用に濾過された水を使い、木桶仕込みで造られています。まろやかな口当たりや華やかな香りが心地よく感じられるのが特徴です。

春鹿の日本酒は初めて超辛口という名前が使われましたが、辛さの刺激が強いわけではありません。むしろ、口当たりの良さと切れのいい味わいが魅力で、初めて日本酒を飲む方にもおすすめできます。

また、春鹿はどんな料理にも合わせやすいですが、刺身をはじめとする和食と特に相性がいいと言われているので、和食のお供にしてみるのもいいかもしれません。日本酒は口の中の脂を流してくれるため、油を使った料理に合わせてみるのもおすすめです。

春鹿を醸造している今西清兵衛商店は、世界遺産に登録されている大仏殿や春日大社など数多くの歴史的建造物がある奈良県に蔵元を構えています。

味・コク・香りの3点で高品質を誇る南都諸白の伝統を伝えることを、創業以来頑なに守っている蔵元です。「米を磨く・水を磨く・技を磨く・心を磨く」をモットーとし、今後も辛口を中心とした日本酒を醸造することを理念に掲げています。

酒蔵SHOPでは、500円で5種類の日本酒が楽しめる利き酒ができます。1人でも大勢でもスタッフが詳しく解説してくれるので、日本酒マニアにとっては堪らないサービスです。種類によって味が全く異なるので、好みの銘柄以外も試飲して、お気に入りの1本を探してみましょう。

民間所有の建造物として初めて国宝指定され、後に重要文化財に登録された今西家書院も見学可能です。入場料は400円かかりますが、室町時代初期の書院造りが見られるので、歴史的建造物に興味がある方はそちらも見て回りましょう。

また、今西家書院では喫茶営業をしており、自家製ジュースやお抹茶などがいただけます。

春鹿は酒屋やスーパーなどでも置いている可能性がありますが、確実に買いたいなら公式オンラインショップやAmazon・楽天などの通販を利用するのがおすすめです。ただし、通販サイトでは取り扱いのない商品もあります。

公式オンラインショップであれば、通常の通販サイトでは取り扱いのない商品や酒器・グッズなども購入できるので、まずは公式からチェックしてみましょう。

春鹿の日本酒について紹介しました。古来から伝わる伝統的な製法で造られた春鹿は、他の蔵元とは異なった味わいを楽しめるのが特徴です。初心者でも日本酒好きな方でも満足できる商品があるので、ぜひ1度味わってみてください。こちらもあわせてご覧ください。