岩本ナオの漫画おすすめ8選！「このマンガがすごい!」2年連続1位受賞｜口コミあり

このマンガがすごい！オンナ編で、2017年『金の国水の国』、2018年『マロニエ王国の七人の騎士』と初の連続受賞を達成して話題となった岩本ナオ作品。魅力あふれる登場人物たちの細かな人物描写と優しい物語が特徴的です。

そこで今回は岩本ナオの魅力たっぷりな作品についてまとめました。実は前述の話題作2本の他にも、岩本ナオファンを魅了する作品がまだまだあるんです。ここでは今大注目の岩本ナオ作品についてご紹介します。

連載が完結したものや短編集・現在連載中のものまでさまざまありますが、どれも岩本ワールドにどっぷりつかれる魅力ある作品ばかりです。漫画だけではなくエッセイや作品集などの紹介もあります。ぜひ最後までご覧ください。

2004年、月刊フラワーでデビューした岩本ナオ。出身は岡山県で、小さいころから漫画が大好きな少女だったとのこと。赤石路代や王家の紋章が大好きで、その縁で大学進学の際は古代ギリシャ・ローマ時代を専攻し、歴史学を学んだそうです。

デビュー初期の作品は主に田舎が舞台であり、あまりぱっとしない地味で現実的な雰囲気の作風ですが、1年の休業期間を経て描いた『金の国水の国』大ヒットしました。実は中世ヨーロッパの衣装や建物を描くのが好きなのだと明かしています。

岩本ナオ作品の魅力は、なんといっても人物描写です。作者の描く主人公は、目を見張るような美男美女は出てきません。しかし人間味のあふれる実に魅力的な人物ばかりです。また個性豊かな登場人物も多く出てきて、おとぎ話のようなファンタジー溢れる世界観を味わえます。

思わずはっとする珠玉の台詞の数々に物語により深く引き込まれます。何気ない日常を描きつつも、ラストに向けてぐっと深みを増していくストーリー性に目が離せません。期待を裏切らない大団円の結末に爽快感を感じる方も多いです。

それではここからは人気の岩本ナオ作品をご紹介します。話題の『金の国水の国』から初期作品まで、ファンなら抑えておきたい珠玉の作品ばかりです。ぜひチェックしてください。

2017年このマンガがすごい！オンナ編の大賞受賞作品です。『金の国水の国』は架空の2国に住む男女が繰り広げるラブストーリーです。2人の恋物語が国をも動かす力になり、素晴らしい結末を導きます。

物語は国の隅でひっそりと暮らしていたヒロインが、ふとしたきっかけで隣国の若者に会ったことから始まります。主人公2人のピュアな気持ちで紡がれるストーリー、そしてなんとも清々しい気持ちにさせられるラストも必見です。

岩本ナオの初連載作品です。『スケルトンインザクローゼット』とは、他人に見られたくない家庭の事情を表す英語表現で、主人公たちの秘密を暗に指しているタイトルとなっています。

それぞれが問題を抱えながら共同生活を送る物語です。なんてことはない日常を描きながらも、巧みな伏線回収やドキッとする台詞など、初期作品でありながら岩本ナオ作品らしさが健在の作品となっています。他にもう1作品収録されていて、岩本ナオの原点を知りたい方にもおすすめです。

タイトルは主人公が勤めている役場の所属課の名前からとっており、大学を卒業して故郷の役場に就職した青年の日常を描く物語です。主人公と幼馴染・同級生の三角関係がストーリーの軸になっていますが、描かれる日々のほんわかさと何気なさが胸を打ちます。

また絶妙な伏線回収と登場人物たちの金言は健在です。忙しい日常を離れて、漫画の世界にどっぷりつかりたい、癒されたい方にはおすすめの作品と言えます。

2009年TVBros.マンガ賞「輝け! 第2回ブロスコミックアワード2009」大賞、2010年第55回小学館漫画賞少女向け部門を連続で受賞した人気作品です。主人公は村の守り神の天狗の娘。意標をついた設定であるものの、奇をてらったストーリーではないので恋愛漫画として楽しめます。

主人公の周囲をとりまく登場人物たちも魅力的なキャラクターばかりで、女子同士のバトルやドロドロ感がないので安心して読めます。終盤の怒涛の展開も目が離せない面白さで、ちょっと変わった恋愛漫画を楽しみたい方にもおすすめです。

2018年このマンガがすごい！オンナ編の大賞受賞作品で、前年度からの連続受賞が話題となった作品です。月刊フラワーズにて、2016年より連載開始。現在も連載中です。

物語はマロニエ王国の女将軍バルバラの7人の息子たちが主人公です。それぞれに課せられた困難な状況を打破するべく、仲間と共に立ち向かい、その中で繰り広げられる冒険活劇を描いています。主人公7人の名前の面白さやそれに由来する秘密など、まだまだ伏線満載で目が離せない展開です。

岩本ナオ作品をもっと味わいたい方には、挿絵を担当している榎田ユウリの『魚住くんシリーズ』がおすすめです。文庫本で持ち運びもしやすく、漫画とは違った1枚画のイラストに癒されます。

また岩本ナオ作品に多大な影響を与えた赤石路代の漫画もおすすめです。サスペンスから時代物、恋愛ものなどさまざまありますので自分の好みの1冊を見つけられますよ。

岩本ナオ作品をお好きな方には、下記の2作品もおすすめです。どちらも日常のなんてことはない場面を描きながらも、人が人を思いあう気持ちを美しく自然に表現しています。

派手なシーンやドキッとするような見せ場などはないですが、日常の一場面を切り取った素敵な物語に心を動かされます。読み終わった後にほんわかした気持ちになりたい方にもおすすめです。毎日を丁寧に生きる主人公たちに、明日への活力をもらえますよ。

2023年公開予定の『金の国水の国』。他にも岩本ナオ作品を読んでみたい方におすすめの漫画をご紹介しました。性別年齢を問わず、漫画好きをうならせる珠玉の作品ばかりです。気になる作品があったらぜひチェックしてみてください。こちらもあわせてご覧ください。