関孫六の包丁おすすめ22選｜2本セットや口コミも紹介

岐阜県関市の刃物は800年以上の歴史の中で培われてきた技術を受け継ぎ、包丁の製作技術へと発展させてきました。その中でも関の刀匠孫六兼元が築き上げた関孫六の包丁はプロばかりでなく、家庭用の包丁としてもとてもおすすめできるものです。

関孫六包丁は三徳包丁などの和包丁と思っている方も多いですが、今では牛刀などの洋包丁も数多く生産されています。関孫六包丁の魅力は何と言っても切れ味よさで、食材の旨味を引き立て見栄えもきれいに整えてくれます。

しかし、関孫六包丁にもいろいろな種類があり選ぶのに迷います。そこで、本記事では包丁の選び方や研ぎ方を解説し、おすすめの関孫六包丁を2つの価格帯に分けて紹介します。口コミもご紹介しますので選ぶ際の参考にしてください。

関孫六の読み方は「せきまごろく」で岐阜県の岐阜市に隣接する関市で製造されている包丁です。関の刃物づくりは鎌倉時代に良質な土と松炭を求めて刀匠が集ったのが始まりです。

室町後期には名匠孫六兼元が作る刀の切れ味が全国で有名になり、関孫六と呼ばれるようになりました。江戸時代には刀の需要が減り、その技術は包丁・小刀・ハサミなどに生かされるようになりました。今では洋包丁も製造され、世界でも有数なブランド包丁として世界中のシェフに愛用されています。

現在一般的に使われている家庭用包丁のほとんどはステンレス製です。何といっても錆びにくく扱いやすいのが人気となっています。切れ味が長持ちし頻繁に研ぐ必要がないのも好まれている理由の一つです。以前は鋼に比べ切れ味の劣るものが多かったのですが、最近では鋼に同等の切れ味を持った高級ステンレス包丁もあります。

鋼包丁は和包丁によく使われ、切れ味の鋭さが特徴の包丁です。鋼は鉄に炭素を混ぜたもので、炭素を多く含むほど硬くなります。制作過程で焼き入れを行い、それによって硬く鋭い切れ味を生み出します。日本刀を作る技術が最も活かされた包丁です。しかし、刃こぼれがしやすい、錆びやすいなどのデメリットもあり、しっかりとしたメンテナンスが必要です。

薄い鋼を芯材としてステンレスで挟んだ作りの包丁を三層鋼包丁といいます。鋼の切れ味とステンレスの錆にくさのいいとこ取りした包丁です。刃先は鋼ですのでメンテナンスが必要でが、刃先だけですみ比較的楽な手入れですみます。現在は錆びにくいステンレス鋼を芯材に使ったステンレス三層鋼もあります。

両刃の読み方は「もろは」で、包丁の両面から研ぎが入り、断面が左右対称になっている包丁です。関の鍛冶屋が得意としています。洋包丁はほとんど両刃で、一般家庭でよく使われている三徳包丁も両刃の包丁です。 両側に刃がついているので、食材に真っすぐ刃が入り、左右バランスよく切れます。このバランスのよさが人気の秘密です。

片刃の読み方は「かたは」で、包丁の片面のみが研がれています。和包丁は基本片刃包丁で、真っすぐ切るには慣れが必要です。しかし、食材の断面がとても綺麗で見栄えのする料理になります。ですので、プロの料理人は好んで片刃を使います。また、極薄に切ったり、皮むきしたりするのにも適しています。

和包丁の柄は朴の木（ほおのき）の無垢材が使われる場合が多いです。朴の木は日本全域に分布する広葉樹で、軽くて歪みや変形しにくのに加え、柔らかめで加工しやすい材質です。水にも強いので包丁の柄の他にもまな板にもよく使われています。握った時の感触のよさと適度な摩擦感で心地よく包丁を扱えます。

最近はモダンな印象を与えるオールステンレスの包丁が人気です。見栄えはいいですが、フィット感・滑りやすさ・冷たさなどのデメリットもあります。また、安い包丁では柄にプラスチックを使ったものが多いです。ステンレスやプラスチックの柄には滑り止めとして柄に凸凹や溝がつけられているものがありますが、汚れが溜まらないように気を付けましょう。

1940年代に日本で考案された肉にも野菜にも魚にも使える三徳の万能包丁で、和包丁の菜切包丁や出刃包丁と洋包丁の牛刀が上手に組み合わされています。日本家庭のスタンダードな包丁として広く使われ、諸外国にも広がっています。刃渡りは約165～180mm程度で、関孫六では10000CLの三徳包丁が人気です。

シェフズナイフとも呼ばれる刃渡り180mm以上の包丁で、西洋では万能包丁として使われています。三徳包丁より幅が狭く刃先が鋭いのが特徴で、肉の塊などを体重をかけて押し切るのに便利ですが、野菜やほかの食材にも使えます。ホールケーキの切り分けにも便利です。関孫六では10000CL AE5255がおしゃれでおすすめです。

「ペティ」はフランス語で「小さい」を意味し牛刀のミニチュア版のような包丁です。刃渡りはおおよそ120～150mmと短く、果物や玉ねぎなどの野菜やの皮むきやマッシュルームのような小さな食材を切るのに便利です。一人暮らしならこれ1本で、料理も可能です。関孫六では匠創ペティナイフ120mmなどがおすすめです。

パンを切る専用ナイフです。刃が薄く細長いのが特徴で、刃の形に平刃と波刃の2種類ありますが、波刃が一般的です。また、波刃にも両刃と片刃があり、両刃の方が直線的に切りやすいです。家でパンを焼く方は、焼きたてのパンをつぶさずに切れるパン切り包丁を用意しておくと便利です。関孫六ではダマスカスパン切りナイフAE5207が人気です。

中華包丁の特徴は包丁の持つ四角い形状と、重さです。包丁の重さを利用して、包丁を落として切る・潰す・たたくなどいろいろな使い方ができます。始めは使いこなしが難しいですが慣れてくれば繊細な野菜の千切りなどもでき、本格的に調理したい方にはおすすめの包丁です。関孫六では匠創中華包丁165mmが人気です。

出刃包丁は、厚さと幅の広さ、そして重さがある片刃包丁です。その重さを利用して魚の硬い骨を楽にさばけます。また、魚をおろしたりぶつ切りにしたりする際にも使われます。元々は魚専用でしたが、肉を切るのにも利用されています。魚をさばく機会が多い方は1本持っておくと便利です。関孫六では銀寿本鋼出刃165mmのAK5204のほか、ステンレス製も人気です。

柳刃包丁とも呼ばれる、切り身から刺身を作るための片刃包丁です。先端が尖り刃渡りは180mm以上で引き切りがしやすく、切り口が美しく新鮮な刺身が食べられます。家庭でも刺身をブロックで買えば、新鮮で綺麗な刺身が食べられます。また、ローストビーフを切るのにも便利です。関孫六では金寿ST刺身180mmAK1105がおすすめです。

菜切り包丁は、両刃の包丁で野菜に適した昔ながらの和包丁です。大根や白菜などの大物の野菜をそのまま垂直に切れます。刃渡りの長さはいろいろで、野菜の面取りやきざみ、皮を剥くのにも使われます。また、包丁のアゴで食材をくりぬいたりする時にも使います。関孫六では10000CL菜切り包丁165mmなどが人気です。

船行包丁は元々漁師の包丁で、漁に出た時に簡単な調理をしたりエサを刻んだりするのに使われた包丁です。刃は薄く軽いので扱いやすい上に肉・魚・野菜どれにでも使える万能包丁です。三徳包丁の代わりに使ってもいいおすすめの包丁です。関孫六では銀寿本鋼舟行165mmが人気です。

関孫六包丁にも千円程度で買えるものから数万円もする高級なものまで大きな価格差があります。しかし、切れ味は価格差ほどありません。違いは持ちよさやこだわり・デザインで、高級なものほど手入れすれば長く使えます。また、高級包丁でも2本セットや3本セットで買えば手頃に買えたりします。

今回口コミを調査したところ、残念な口コミはあまり見当たりませんでしたが、強いて言うなら価格が高いという点が挙げられました。逆にいい口コミで一番多かった意見は切れ味の良さです。

切れ味がよく長持ちするので重宝しているという口コミが多く見られました。価格と切れ味などを吟味して選ぶのがおすすめです。

家庭用の包丁を砥石で研ぐ手順を下に示しておきます。砥石は「中砥石」がおすすめです。

1. 砥石を泡が出なくなるまで（10～15分程）水につけておく（手順がいらない場合もあります）
2. 中指・薬指・小指で柄を握り、人差し指を峰（包丁の上端）、親指をアゴに当てる
3. 包丁を砥石の縦方向に対して45度程度斜めに置く（刃が手前になる）
4. 包丁の峰を砥石に対して15度程度持ち上げて磨く（峰に小指が少し入る程度）
5. 反対側を研ぐときは刃を向こう側に向けて磨く
6. 全体を磨き終えたら平らに置いた新聞紙の上で両面を軽く擦りバリを落とす

力を入れすぎない・汚れた水は洗い流さない・包丁を持ち上げる角度を一定にするのがコツです。

電動砥石にはいろいろなタイプがありますが、基本はどれも同じです。ここでは関孫六を作る貝印の「Kai House ザ シャープナー」での磨き方を紹介します。

1. 電動砥石の電源を入れる
2. シャープナー前面の隙間にアゴから切っ先に向かってスライドさせて磨く
3. 包丁を逆方向に動かさないように、2を3〜5回繰り返す
4. 反対側の面を上にして2と同様に刃を磨く（包丁を動かす方向は逆になる）
5. 4を3〜5回繰り返す
6. 電源を切り、上面についた隙間で包丁をスライドさせてバリを取る

関孫六は職人の匠を引き継いだとても優れた包丁です。抜群の切れ味で食材の旨味を引き立て、食材の切り口を美しく見せてくれます。包丁の交換を考えている方や、調理技術をワンランクアップさせたい方は関孫六を検討してみましょう。

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