ククサを手作りしてみよう！自作用木材はホームセンターで買える？作り方も

アウトドアでの食事やリラックスタイムにぴったりな「ククサ」をご存じですか？北欧雑貨としても知られるククサは、フィンランド地域に伝わる木製のカップ。白樺でできたナチュラルな雰囲気が魅力で、キャンプブログでも注目を集めています。

ククサは通販サイトでも販売されていますが、関東地域ではククサを手作りする体験会も人気。ホームセンターで購入できる道具だけでも作れますが、ナイフいらずで完成する簡単な自作キットも販売されています。

この記事では、ククサを手作りするための材料・道具・木材・作り方の解説と、ご自宅で手作りが楽しめるおすすめのククサ自作キットも紹介。「贈られた人に幸せが訪れる」との言い伝えもあるククサを手作りして、暖かな雰囲気を楽しんでください。

ククサは強度をあげるために塩茹でされているので、使いはじめは飲み物に塩味が移ってまずいと感じる方もいるようです。また、木製なので使用後にしっかり乾燥させない独特の木のにおいが残ってしまいます。

ただし、使用しているうちに塩味はなくなります。また、しっかり洗ったあとに乾燥させれば、においが気になりません。ククサは使えば使うほど味が出てるアイテムなので、愛情を持って育てるのをおすすめします。

サーメの人々が作るククサは、風雪にさらされて育った「バハカ」と呼ばれる白樺のコブを使用します。日本でも白樺はあるものの、30年以上の歳月をかけて育つコブは入手困難。手に入りやすいブロック木材を素材に使いましょう。

ブロック木材の中でも特におすすめなのがヒノキで、艶が美しく加工しやすい素材です。また、カツラは初心者にも削りやすいやわらかさ、チークは硬いですが丈夫で使い込むうちに手に馴染みます。

ククサ作りには大掛かりな電動工具は必要ありません。ご自宅にある木工用具やホームセンターで手に入るもので十分です。

• 定規（15〜20cm程度）
• えんぴつ
• ノコギリ
• ノミまたは彫刻刀（丸刀と平刀がおすすめ）
• 紙ヤスリ
• クラフト用ナイフ
• ハンマー（木製）

両手で包める手作りククサには、小さめ・短めの道具がおすすめです。手を保護するグローブを着用し、飛び散る木片で部屋を汚さないよう新聞紙を敷いておくといいです。

ブロック木材と工具の準備ができたら、いよいよ手作り作業に取り掛かりましょう。

1. 木材上辺にククサを真上から見た輪郭を書き込む
2. ノコギリで輪郭より大きめに削り出す
3. クラフト用ナイフで輪郭に沿うよう角を取り除く
4. ハンマーとノミ（彫刻刀でも）で内側をすくう要領で掘る
5. 持ち手も同じ容量で指が通る穴を開ける
6. 紙ヤスリで削った部分をなめらかに仕上げる

一気に削ったり掘ったりすると割れる恐れがあるので、作業は少しずつ進めるのがポイントです。

ナイフだけで手作りできるククサキットです。美しい木目で滑らかなヤマザクラ材の内側をくり抜いてあるので短時間で仕上がります。解説動画に合わせてワークショップの雰囲気で作りたい方におすすめです。

毎日使う食器としても使いやすいサクラを素材にした自作キットです。紙ヤスリでていねいに磨き上げるだけで作れる半製品なので、休日のキャンプ場で家族みんなで一緒に作れば思い出作りにもなります。

日本にもククサの手作り体験ができる施設があります。アートヴィレッジ 恩根内・kiond VISON店・ムーミンバレーパークメッツァビレッジでククサの手作り体験ができるので、気になる方はぜひチェックしてください。

手作りのククサはできるだけ長く愛用したいですよね。ククサは天然木なので、洗剤や食器乾燥機の使用を繰り返すと割れる場合もあるため、ぬるま湯や水で優しく洗うようにしてください。また、定期的に乾性油を表面に塗ると、油分が浸透して強度が高まります。

おすすめの油はグレープシードオイル。香りがほとんどなく速乾性でベタつかない油です。ククサに艶がなくなってきたと感じたら油を塗れば、いつまでもいい状態で使えます。

コロンと手の中に収まるククサは暖かな雰囲気が魅力です。出来上がりを購入するよりも、手作りする方がさらに思い入れも深まります。簡単にできる自作キットもあるので、ぜひ手作りしたククサを毎日の食卓やアウトドアで活用してください。