スウェーデントーチの仕組みや使い方は？カインズやホームセンターでも購入できる！

キャンプファイヤーを行うなら、ワイルドに燃えるものが欲しいですよね。そんな方におすすめなのが、丸太に切れ込みを入れた、スウェーデントーチです。火力が強く盛大に燃えるだけでなく、着火しやすく薪の継ぎ足しも不要なので、キャンプ初心者でも活用できます。

構造が単純で取り扱いが楽そうなイメージがありますが、しっかり防火対策を行わないと、火事・火傷に至るおそれがあります。初めてスウェーデントーチを購入する方の中には、使用方法が分からない方も多いですよね。

そこで今回は、スウェーデントーチのおすすめ商品を紹介するだけでなく、基本的な使い方についても詳しく解説します。スウェーデントーチに興味のある方は、ぜひチェックしてみましょう。

スウェーデントーチとは、丸太型の薪に切れ込み・空気孔を入れたものを指し、焚き火台がなくても使えるのが特徴です。1600年代の戦争時に、スウェーデンの兵士が利用していたことから、スウェーデントーチという名前が付きました。

一般的な薪と同様に暖を取れるだけでなく、美しいキャンプファイヤーを眺められるのが魅力です。トーチの上にダッチオーブンも乗せられるので、燃え始めたばかりの状態であれば、焼き料理も調理できます。

スウェーデントーチが燃焼して空気が暖まると、膨張して密度が小さくなるので、空気が上の方に移動します。縦長の構造を持つ煙突は、下から上側に効率よく暖められた空気が流れていく、煙突効果が生じます。

側面にすき間がある縦長のスウェーデントーチは、煙突と似たような構造を持つため、下側から新鮮な空気を取り込むことが可能です。そのため、炎がスウェーデントーチの下側に到達するまで、安定して燃焼し続けられます。

スウェーデントーチの燃やし方を理解すると、より安全で快適に焚き火を行えます。ここでは、スウェーデントーチの使い方の手順について詳しく解説するので、キャンプ初心者の方はぜひチェックしてみましょう。

スウェーデントーチの使い方

1. 地面が焦げないようにトーチの下に焚き火台・防火シートを設置する
2. トーチを焚き火台・防火シートの中に入れる
3. 燃え広がりやすくするためにトーチの上に小枝・新聞紙を置く
4. 使い終わったら燃えカスを指定の場所に廃棄する

スウェーデントーチは、使用途中でも少量の水をかければ消火できます。しっかり乾燥させれば、次回のキャンプでも燃やせるため、キャンプに行く機会の多い方は積極的に再利用してみましょう。

スウェーデントーチの消火方法には、水を使って消化する方法以外にも、火消し壺を活用したり完全燃焼させるやり方もあります。火消し壺を使った方法は、小型のトーチにしか使えませんが、消火した後に確実に再利用できるのがメリットです。

水をかけて消化する方法と異なり、温度が急激に変化しないので、焚き火台が変形するおそれもありません。完全燃焼させる方法であれば、時間がかかるものの、燃え残る心配がないので最も安全に消火を行えます。

消火に時間をかけるほど、スウェーデントーチを安全に使えるので、キャンプの終了時間から逆算して点火するのがおすすめです。ただし、燃焼が進むと倒れる危険性があるので、防火対策をしっかり行いましょう。

スウェーデントーチを最後まで燃やすと、底面が非常に高温になるので、そのまま使うと地面を焦がしてしまいます。そのため、スウェーデントーチの下に、焚き火台や防火シートを設置して、地面からの距離を確保しておきましょう。

高さがあるスウェーデントーチは、燃えている最中に崩壊すると、広い範囲に高温の炭が散らばります。崩れる前に火ばさみでトーチを崩したり、大きな防火シートを敷いたりシて、芝生の上に熱い炭が転がらないようにしましょう。

既製品のスウェーデントーチの上側は、平らにできているので、アウトドア用の鍋を置いて調理を行えます。ただし、燃えると木が変質して強度が低下するため、トーチが崩れないように荷重を分散させる必要があります。

トーチの下側に食い込むような、専用のゴトクを使えば、鍋が落ちないのでキャンプ飯を安全に調理可能です。1万円以上する高価な製品も販売されているので、スウェーデントーチ用のゴトクを選ぶ時は、価格もチェックしておきましょう。

一般的なスウェーデントーチは、3,000～5,000円かかるのにも関わらず、2時間程度しか燃焼しないのでコスパが悪いのが欠点です。カインズで売られているスウェーデントーチは、2,000円程度という安い価格で購入できます。

しかし、1束500～1,000円程度の激安価格で購入できる、ホームセンターの薪に比べると割高です。焚き火用の燃料の購入費用を抑えたい方は、一般的なタイプの薪を選びましょう。

単純な構造でできたスウェーデントーチは、チェーンソーを活用するだけで、簡単に自作を行えます。ここでは、スウェーデントーチの自作方法の手順について解説するので、購入費用を抑えたい方はぜひチェックしてみましょう。

スウェーデントーチの自作方法

1. 木材加工業者等から太さ15～20cm程度の不要な木の幹をいただく
2. 木の幹を高さ30cm程度にカットする
3. 自然乾燥を行い木の幹に含まれている水分を飛ばす
4. 中心部分を通るようにチェーンソーで下から4～5cm程度のところまで切れ目を入れる
5. チェーンソーを90度回転させて再度4の工程を行う
6. 煙突効果が生じるように上下をひっくり返して中央にインパクトドライバーで穴を空ける
7. 最初に入れた十文字の切れ目まで貫通したか確認する

幹の中心部に着火剤が入った、スウェーデントーチキットは、ろうそくのように簡単に燃やせるのが特徴です。2,000～3,000円程度のお手頃な価格で購入できるので、キャンプ初心者の方はぜひチェックしましょう。

スウェーデントーチは、中心部から大きな炎が出るので、普通の薪とは一味異なるキャンプファイヤーを楽しめます。スウェーデントーチの使用・消火方法を理解した上で、夜のキャンプでうまく活用して、より楽しく焚き火を行えるようにしましょう。