七月隆文のおすすめ小説10選｜人気ライトノベルの口コミや新刊情報をご紹介！

読みやすいライトノベルの名手・七月隆文。『ぼくは明日、昨日の君とデートする』の映画化や『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』の漫画化などメディア作品を執筆し、一躍有名となりました。

ライトノベルらしい、斬新で目を引く設定の多い七月隆文の小説。軽やかなテンポで紡がれる文章と、親しみやすいキャラクターが相まって、非常に読みやすいのが特徴です。作風はバラエティ豊かで、甘酸っぱい学園ラブコメから、最後には泣ける感動のストーリーまでさまざまです。読み返すほどに味わいがでる小説を執筆しています。

この記事では、七月隆文のおすすめ小説10選を紹介します。たくさんある七月隆文の小説の選び方や最新刊まで解説しますので、本選びの参考にしてください。

七月隆文の読み方は、ななつきたかふみです。大阪府出身の1976年生まれ、性別は男性。京都精華大学美術学部を卒業後は、マルチにコンテンツ制作を行う「SATZ」に所属しながら執筆活動を続けてきました。

2003年に特殊な力を持つ青年を描いた『Astral』でデビューしました。当初は「今田隆文」（いまだ たかふみ）名義で活動をされていましたが、2004年7月に現在のペンネームへ改名し、ライトノベルの第一人者として活躍しています。

映画や漫画化されたメディアミックス作品は、話題性があり、初めて七月作品を読む方に最適です。読んでから見るか、見てから読むかはあなた次第です。

七月隆文の代表作でありベストセラー小説となった『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。略称の『ぼく明日』で親しまれています。物語は、美大に通う主人公・高寿が、電車で出会った愛美に一目惚れするところから始まります。ストーリーを追うにつれて明らかになる彼女の秘密が切なくてたまりません。

2016年に福士蒼汰さん・小松菜奈さん主演で実写映画化。さらに2018年8月には朗読劇も上演されました。

• 監督：三木孝浩
• 脚本家：吉田智子
• キャスト：福士蒼汰・小松菜奈・山田裕貴ほか

恋愛小説がお好きな方だけでなく、少女漫画やラブコメ好きの方にもおすすめなのが、七月隆文の書くラブストーリーです。読めば甘酸っぱい気持ちが湧いてきます。

若き売れないカメラマンと、難病を患った少女との純愛物語です。「外の写真を撮っていて欲しい」と頼まれた主人公・仁が、病気で家から出られない陽のためにさまざまな風景の写真を撮って届けていきます。

美しい世界観と心地いいテンポで進むストーリーが魅力で、一気読みする読者も多い小説です。「気持ちが洗われるストーリー」をお探しの方に最適です。家族や周囲の人が包み込む愛が心にスッと染み渡ります。

『ケーキ王子の名推理』は「名推理＝スペシャリテ」と読む、お菓子×推理の物語です。ケーキが大好きな女子高校・未羽とパティシエ修行中のイケメン王子・颯が、身近なトラブルや恋のお困りごとを解決していきます。

少女漫画のような心ときめく展開も魅力ですが、お菓子の知識やうんちくも豊富で勉強になります。ライトで読みやすい仕上がりのため、「気分転換できる本を読みたい」と思っている方にもおすすめです。

異世界のキャラクターが登場するファンタジー作品。設定の面白さはもちろんですが、奥深いセリフと丁寧に描かれた背景描写も見逃せません。

『君にさよならを言わない』は、事故がきっかけで幽霊が見えるようになった主人公が、幽霊たちのこの世の未練を解決していくストーリー。4つの物語が収録されている短編集で、どの話も心温まる感動作となっています。

個性豊かな女性の幽霊たちのために主人公が奔走する姿は、読み手を優しい気持ちにさせてくれます。2016年には続編である『君にさよならを言わない2』が発売されている人気シリーズです。

物語の主人公である良史（よしふみ）の高校に、ある日突然、本物の天使が転校してきます。天使が再び天国へ帰れるように協力する、良史と2人の幼馴染たち。その中で、絆と愛がゆっくりと深まっていく様子が描かれたラブファンタジー作品です。

瀬戸内海や愛媛県今治の街が丁寧に描写され、想像力をくすぐります。読めば今治を運びたくなる、聖地巡礼小説です。

七月隆文の新刊はいつ？と気になる方に向けて、最新刊の情報を2つ紹介します。1作目は、2022年7月28日発売の『ケーキ王子の名推理6 』(新潮文庫)。こちらは、大人気のケーキ王子シリーズの第6巻です。今回の舞台はクリスマス。プレゼントや親友の初恋など、話題が目白押しです。

2作目は、『100万回生きたきみ』 (角川文庫)です。2021年8月24日に発売されています。読了後は充実感で満たされる青春小説となっています。

七月隆文の小説は読みやすく、普段あまり小説に馴染みのない方や、軽やかな小説をお探しの方におすすめです。少女漫画を彷彿とさせる心ときめくものや、感動的なラストを描いたストーリーなど、読者を飽きさせない工夫が随所に施されています。ぜひ一度手に取ってみてください。こちらもあわせてご覧ください。