【口コミあり】チューバのおすすめ8選｜選び方やおすすめ曲もご紹介

学校でブラスバンドに入ってはじめてチューバという楽器を知る人が多いです。そして、その大きさや音の低さに驚くのではないでしょうか。その音の特徴からメロディよりも単調な伴奏を吹くことが多いため、花形のトランペットの方に目がいきがちです。

しかし、チューバは曲の根幹を支えるとても重要な楽器です。低音が無ければ浅い音楽になり、チューバのリズムが崩れれば曲も成りたちません。チューバには「曲全体を見渡しハーモニーをまとめる」魅力があります。さらに近年ではソロプレイヤーも活躍しており、ソロ楽器の仲間入りをはたしました。

しかし、チューバは大きいだけに値段も他の楽器に比べて高価です。そこでこの記事では選び方やおすすめメーカーを紹介しています。失敗しないようにポイントを押さえて選びましょう。

チューバは1835年9月12日にドイツ人の軍楽隊長ヴィルヘルム・ヴィープレヒトと楽器製作者のヨハン・ゴットフリート・モーリツによって開発されました。金管楽器の中では歴史が浅い楽器です。「チューバ」とはラテン語で「管」を意味しており、もともとは管楽器全般のことをあらわす言葉でした。

また、オーケストラには30名からなる1管編成から100名の4管編成までありますが、チューバの配置人数は基本的に1人で、とても重要なパートを演奏しています。

テナー・テューバはチューバの中では小型の種類です。小型ではユーフォニアムもありますが、日本ではロータリー式の楽器を「テナー・テューバ」、ピストン式の楽器をユーフォニアムとして区別することが多いです。オーケストラで主に使用し、B♭管はトロンボーン奏者が持ち替えて演奏します。テナー・テューバは暗めの音色で豊かな響きが特徴の楽器です。

吹奏楽で主に使用し、ピストン式の楽器をユーフォニアムと呼んでいます。ユーフォニアムには以下の4種類あります。

• アップライトベル・タイプ
• フロントベル・タイプ
• ダブル・ベル・ユーフォニアム（ツイン・ベル・ユーフォニアム）
• マーチング・ユーフォニアム

小柄の女性にも吹きやすいことから近年女性人気が高まっている楽器です。

変ホ調（E♭管）とへ調（F管）のチューバをバス・チューバと呼んでいます。明るめの音色が特徴で、オーケストラなどの大編成から独奏まで幅広く活躍している楽器です。金管バンドならE♭管を、ソロやアンサンブルを主に演奏するならF管のチューバを選びましょう。

チューバといえばコントラバス・チューバをさすのが一般的です。変ロ調（B♭管）とハ調（C管）の2種類があり、一番大きいのはB♭管のチューバです。オーケストラや吹奏楽で活躍しています。 テナー・チューバよりも基音が1オクターブ低く、響きが豊かでありながら、音色は柔らかく重たいのが特徴です。

ウィンナ・チューバはF管のバス・チューバの1つで、左手で3個、右手で3個の計6個のロータリー・バルブを操作するF管とC管を合わせた楽器です。ベルリン生まれですが、ウィーンで普及し活躍したためウィンナ・チューバと名付けられました。ドイツ式のトロンボーンと音の相性が非常にいいのが特徴です。

トップアクション式はイギリスの金管バンドで主に使用されています。楽器を構えたときに演奏者の右側にベルがあり、ピストンはベルと同じ方向についていて上下に動き、右手で押さえるタイプです。とても華やかな音色を奏でるのでイギリスやフランスで人気があります。

フロントアクション式は楽器を構えたときに演奏者の左側にベルがあり、ピストンは演奏者と同じ方向についています。吹き込んだ息がダイレクトに伝わるため幅広い表現が可能です。深く豊かな響きが特徴で、アメリカで人気があります。どのタイプにするか悩む人は、音の輪郭がはっきりして太く豊かな音色が出せるフロントアクション式のC管タイプがおすすめです。

ロータリー式は楽器を構えたときに演奏者の左側にベルがあり、レバーは前向きで右手で押さえます。約90°の回転で音が変えられるためストロークが少なく柔らかい音色が特徴です。操作性が抜群で細かな音符の動きに対応できる強みがあります。ドイツ・オーストリア・ロシアで人気のスタイルです。

ヤマハは静岡県浜松市に本社を置く日本を代表する総合楽器メーカーです。1897年に創立された「日本楽器製造株式会社」から社名を変更し、日本の楽器といえば「ヤマハ」というくらい浸透しています。技術・品質の高さは世界でも評価されており、柔らかく深い響きと吹きやすい吹込管アングルが特徴です。プロ向けから小学生・中学生向けまで幅広く展開しています。保証も手厚いため、初めての楽器ならヤマハを選ぶのがおすすめです。

ジュピターは台湾の総合管楽器メーカーであるK.H.S社が、1979年に立ち上げた管楽器のブランドです。高音域から低音域まで、幅広いラインナップのチューバが揃っています。音響工学に基づいた設計のもと作られた精密さが特徴です。初心者向けにリーズナブルな価格のチューバも多く展開しており、初心者からプロ奏者まで、ジャンルを越えて愛用されています。

Jマイケルは中国の楽器メーカーで、3本のピストンが特徴のチューバです。小柄の女性や小学生でも演奏しやすいようにマウスパイプやストラップフックの位置が設計されています。抵抗感が強くなりすぎない程度のコンパクト化に努め、持ちやすさと吹奏感にこだわりのあるメーカーです。身長の低い人はJマイケルを選びましょう。

1946年にドイツで創設されたミラフォンは美しいデザインと低く安定した音色が特徴のメーカーです。種類も豊富で高品質なため、世界中のプロ奏者から高い評価を得ています。また、学校でもよく使用されており、初心者や学生におすすめのメーカーです。

アマティ・クラースリスは1945年に創立され、金管楽器だけでなく木管楽器など幅広い種類の楽器を製造しています。チューバ吹きで知らない人はいないと言っても過言でない有名なチェコの老舗メーカーです。他のメーカーにはない独特の吹奏感が多くの奏者に支持されています。

これからチューバを始めるという人には入門モデルがおすすめです。値段も30万未満と安いので、気軽にチューバを楽しみましょう。吹奏感や音色は平均的に製作されているので、吹きやすさと好きなメーカーや色で選んでください。

上手に吹けるようになってくると「こんな音色のチューバが欲しい」とチューバに対する要求が出てきます。そのときに改めてチューバを購入するのがおすすめです。

30万円位のチューバはコストを抑えつつもチューバとしての性能がしっかりしているモデルです。ソロ演奏向きやオーケストラ向きなどの特徴も楽器ごとにしっかり出ており、音色・響き・吹奏感も選べます。学生や初心者から人気の価格帯です。

50万円以上のチューバは本格的に作られており、プロ奏者からも支持されています。精巧な技術で作られた楽器は音色・操作性・吹きやすさも抜群です。初心者向けのチューバにはない魅力的な響きなので、より深くチューバを極めたい人には50万円以上のチューバを購入するのがおすすめです。

100万円以上のチューバは手工を極めた職人が製作しており、世界最高峰のハンドメイドチューバです。倍音の豊かさと反応の良さが特徴で、その極上の音色は1度体験すると忘れられません。一流のオーケストラで使用されている最高級品です。

チューバは大型楽器なので、自分の体より大きなものを選ぶとマウスピースや手の位置が正しい場所にこず、非常に演奏しづらくなります。B♭管のチューバが一般的ですが、小柄な人は小さめのE♭管のチューバがおすすめです。自分の体に合う大きさの楽器を選びましょう。

チューバでラッカー塗装といえばクリアラッカーです。透明な塗装なので、真鍮の銀色がそのまま楽器のカラーになります。ソリッドで暗めの音色ですが、フォルテのパワーがあり音抜けが良いのが特徴です。力強い音色を求める人はラッカー塗装を選びましょう。

金色のチューバはメッキ加工がされている楽器です。楽器の特性がそのまま現れる塗装方法で、幅広い表現ができます。金色のメッキ加工はやわらかく明るい音色が特徴です。また、見た目や音色が華やかなので人気の高い表面仕上げになります。きらびやかな音色を求める人におすすめです。

チューバにはB♭管・C管・E♭管・F管という4種類の管があります。演奏ジャンルや求める音色で選びましょう。

イエローブラスは銅70％＋亜鉛30％の割合で作られています。吹き心地は軽めで、明るめで張りのある音色が特徴です。クラシックやポップスなど幅広いジャンルで活躍しています。音がよく通るので、屋外で演奏するならイエローブラスのチューバがおすすめです。

ゴールドブラスは「銅85％＋亜鉛15％」の割合で作られている合金です。吹き心地は重みがあって吹奏感に抵抗があります。そして、幅のある豊かな音色が特徴です。室内でのアンサンブルやジャズにはゴールドブラスのチューバを選びましょう。

道具一式をこれから購入するという入門者はセット品を選びましょう。チューバを吹くために必要な譜面台・メトロノーム・クリーナーなどを自分で揃える手間が省けるため、気軽にチューバをはじめられます。セット品にもいろいろありますが、どの楽譜を買えばいいのか悩む人は教本付きのセット品がおすすめです。

プラスチック製のチューバは非常に軽く、衝撃に強いのが特徴です。また、真鍮製にも劣らない音色と操作性があります。そのため普段使いや練習用としておすすめの素材です。汚れも水洗いで簡単に手入れできるので、初心者・屋外で演奏する人などから特に人気があります。

中古のチューバは、元値が高額なモデルが安く手に入るメリットがありますが、チューバは使用者の癖が残る楽器です。したがって、以前の使用者の癖が残っていて吹きにくいことが多々あります。また、古い分耐久性も落ちているためトラブルが新品に比べて頻発するデメリットがあります。

チューバ経験者は中古の楽器特有の音色を求めても自身の技術でチューバの癖をカバーできますが、初心者には難易度が高いので癖のない新品のチューバを選ぶのがおすすめです。

チューバで吹くと素敵なソロ曲をジャンル別にご紹介します。
チューバで何を演奏したらいいか悩むときにはこちらから選んでみましょう。

チューバをずっと触り続けると手の油や汗で楽器が変色したり、音色に影響が出てきます。そのためお手入れもしっかりおこないましょう。手袋・ブラシ・オイルなど、ひととおり揃っているセット品がおすすめです。中から外までピカピカに磨いてベストコンディションを保ちましょう。

また、自宅で演奏するならサイレントブラスもチェックしましょう。チューバの低音はとてもよく響くので、ご近所との騒音トラブルに発展しかねません。周りを気にしてしっかり吹けないと上達にも影響します。サイレントブラスを装着すれば気兼ねなく演奏できるのでおすすめです。

チューバは自分の体格に合わせて購入するのがポイントです。小柄な人はユーフォニアムを選んでみましょう。管の種類が豊富で悩むときは、一般的なB♭管のチューバがおすすめです。手入れもしっかりおこない、素敵な演奏を楽しんでください。

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