パラコードストラップのおすすめの作り方！スマホショルダー紐の編み方も【長さや材料】

アウトドアシーンでは何かと活躍するパラコードは、本来の用途以外にもストラップを作れるのを知っていましたか？キャンプやスポーツなどで使用するストラップは、おしゃれで人と違うものを選びたい方にうってつけです。

自作=面倒に思われがちですが、初心者でも簡単にハンドメイドや自作できる方法があります。スマホに合わせて、好きな色でスマホショルダーやスマホケースを作ってみたら素敵ですし、愛着もわきます。とはいえ何から始めればいいのか、どんなパラコードを選べばいいのかわからない方も多いです。

この記事では携帯ストラップやキーホルダーなどにも使えるパラコードストラップの作り方・編み方を紹介します。長さ調節できるものや記事の最後にはダイソーなどの100均のパラコードも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

パラコードは、軽くて丈夫なナイロンの紐を指します。ただの紐ではなく、7本の糸をより合わせて作られているためとても頑丈です。より合わせていますが、カットしたところを火であぶればほつれを止められるので使える幅が広いのも特徴です。

キャンプでタープやテントを張るための紐としても使われたり、アウトドア用の小物や携帯アクセサリーを作るための紐としても使われています。

ポリエステル素材のパラコードは、安価なうえに吸湿性が低く速乾性に優れているのが特徴です。紫外線にも強く水にも強いため、雨天時にも安心して使用できるのでアウトドアシーンでも活躍します。

ナイロン製より強度は劣りますが、防災グッズとしてひとつ用意しておくと何かと重宝します。アクセサリーなどの小物に初めて使う場合も、ポリエステル素材のものであれば安価で試しやすくおすすめです。

パラコードでアクセサリーなどを作るときは、編んで使う場合がほとんどです。編み込むための長さが必要になるので、パラコードを選ぶときは完成イメージの5倍程度の長さのものを購入しましょう。

パラコードは、色やサイズがさまざまです。カラーバリエーションが豊富なものを選ぶと、デザインの幅が広がるのでおすすめです。かっこいいアクセサリーを作るなら黒などのシックな色が多いものを、おしゃれなものを作るなら明るくカラフルな色が多いものを選んでみましょう。

パラコードを使った小物を作るときは、パラコードだけでなく、ハサミやライター等のアイテムも必要になります。パラコードのアクセサリーを作る上で、重要なアイテムをまとめますので、初めて自作する際の参考にしてください。

必要な道具一覧

• パラコード30～50m（2～4種類）
• はさみ
• ライター（ほつれ止め・接合に使用）
• メジャー
• 洗濯ばさみ
• ヘアピン
• ピンセット
• ケーブルタイ
• アクセサリーパーツ（ナスカン・Dカン・キーリング・カラビナ等）

パラコードによって、太さ・芯数（7芯・9芯・11芯）が異なるので、耐久性が高いものを選ぶ必要があります。キャンプ用のアクセサリーを作る場合は、9芯以上で太さが同じものを組合わせましょう。

ここでは、初心者でも数分で作れる、フィッシュテールを活用したキーホルダーの作り方を解説します。パラコードを使ってキーホルダーを初めて作る方は、ぜひ参考にしてみてください。

フィッシュテールを活用したキーホルダーの作り方

1. ナスカンのDカンに紐を通してからキーリングを通す
2. 編み込みの長さの分だけキーリングとナスカンを離して設置する
3. 中央の紐の上側を通るように右側の紐を反対側に動かす
4. 動かした紐の上側・中央の紐の下側を通るように左側の紐を反対側に動かす
5. 3の手順でできた輪の中に左側の紐を通す
6. 中央の輪を通るように上側から左側の紐を反対側に通す
7. 中央の輪を通るように上側から右側の紐を反対側に通す
8. 両方の紐を縛って結ぶ
9. 6～8の作業を繰りかえす
10. 結び目を作ったら余ったコードをはさみでカットする
11. カット部をライターであぶる

パラコードを1本だけ使った、スネークノットで編み上げるキーホルダーの自作手順を紹介します。フィッシュテールの場合と異なり、蛇のような編み込み模様になり、玉結びができるのが特徴です。

スネークノットで作るキーホルダーの自作方法

1. パラコードを左に回してループを作る
2. ループの右側3～5cmの部分をつまんでループに通す
3. 右側のコードからナスカンのDリングを通してつまみの先端まで動かす
4. 両側のパラコードを引っ張り結び目を作る
5. 右側のコードを左周りに回して左側のコードに巻き付くように通す
6. 左側のコードを右側のコードの先側の下に通す
7. 5の手順でできた輪の左部分に左側のコードを通す
8. 5～7の手順を繰り返す
9. 作りたい長さまで編んだら玉結びを作る
10. キーリングを取り付けたら余った部分をはさみで切る
11. パラコードの端面をライターで処理する

2色のパラコードを使って、編み込むとおしゃれなストラップが出来上がります。ここでは、フィッシュテールを活用した、2本のコードからなるストラップの自作方法を詳しく解説します。

フィッシュテールで作るストラップの自作方法

1. 作りたい長さに合わせて2本のコードを左に回して輪を作る
2. 左側のコードを右側のコードの下側に通す
3. 1色目のパラコードを真ん中の輪に通す
4. もう一度1色目のパラコードを上側から真ん中の輪に通す
5. 3～4の手順を再度行い2色目のパラコードを通す
6. 3～5の手順を繰り返し行い編み込んでいく
7. 最後まで編んだら端部の輪っかを開く
8. 開いた2つ輪っかの中にパラコードを1本ずつ通す
9. 両端を引っ張って結び上げる
10. 両端を同じ長さにカットしてライターで接合する
11. ナスカンを両端に取り付ける

2本のパラコードを使ってスネークノットで結べば、簡単にストラップの自作を行えます。ここでは、スネークノットで編み上げる、ストラップの自作手順を詳しく解説します。

スネークノットを活用したストラップの自作方法

1. 2色のパラコードの先端をライターであぶってくっつける
2. パラコードを左に回してループを作る
3. ループの右側3～5cmの部分をつまんでループに通す
4. 接合部が隠れるように両側のパラコードを引っ張り結び目を作る
5. 右側のコードを左周りに回して左側のコードに巻き付くように通す
6. 左側のコードを右側のコードの先側の下に通す
7. 5の手順でできた輪の左部分に左側のコードを通す
8. 5～7の手順を繰り返す
9. 作りたい長さまで編んだら首にかける部分に玉結びを作る
10. 余ったコードをはさみでカットする
11. カット部をライターであぶる

3色のパラコードを使えば、おしゃれなスマホショルダーが出来上がります。ここでは、スマホを首から下げて使えるスマホショルダーの編み方について詳しく解説します。

スマホショルダーの編み方

1. 軸用の紐（1本）を1m20cmの長さにカットする
2. 編み込み用の紐（2本）を40cmの長さで切る
3. ライターを使って編み込み用の紐を接合させる
4. 軸用の紐を半分に折る
5. 折り目の部分をナスカンの根元に通す
6. 5の手順でできた折り目のループに紐の両端を通す
7. 編み込み用の紐をループの結び目の内側に通す
8. 中央の紐の上側を通るように右側の紐を反対側に動かす
9. 動かした紐の上側・中央の紐の下側を通るように左側の紐を反対側に動かす
10. 8の手順でできた輪の中に左側の紐を通す
11. 編む方向を逆側にして8～10の手順を行う
12. 8～11の手順を繰り返す
13. 編み上げたら余ったコードをはさみでカットする
14. カット部をライターであぶる

さまざまなシーンで活躍するショルダーストラップも、パラコードで自作可能です。ここでは、1mのショルダーストラップの作り方を紹介します。2種類の編み方を交互に編むので、パラコードの素材や色を変えてもOKです。

ショルダーストラップの自作方法

1. 70cmと50cmのパラコードを用意
2. 丸カンにパラコードを結び、スネークノットで30cm編む
3. 次にコブラステッチで40cm編む
4. 残りは最初と同じスネークノットで編む
5. パラコードの端は玉結びしておく

ここでは、パラコードを使った2色の花のキーホルダーの自作手順について、詳しく説明していきます。ほかの結び方に比べて複雑ですが、手芸が好きな方はぜひチャレンジしてみてください。

2色の花のキーホルダーの自作方法

1. 軸用の紐70cm、編み込み用の紐4本/2色を60cm、中心部分用紐を40cmにカット
2. 編み込み用紐を半分に折り折り返した紐の下側に軸用紐を通す
3. 中央の紐上側を通るように右側の紐を反対側へ★
4. すべての紐の上側を通り左側紐を反対側へ★
5. 編み込み用紐折り目を下に折り返す
6. ★のループの中に裏から折り目を通い編み込み用・軸用の紐の両端を引張り結ぶ
7. 折り目の部分をナスカンの根元に通し、ループに2本の両端を通して結ぶ
8. 編み目をゆるめて2つの結び目が接するように位置調整を行う
9. 中央右側の紐に巻き付くように軸用の紐の右側を時計回りに動かす☆
10. 輪の中に軸用の紐の右側を通して引き締める☆
11. 中央右側の紐に巻き付くように軸用の紐の右側を反時計回りに動かす☆
12. 輪の中に軸用の紐の右側を通して引き締める☆
13. ☆の手順とは逆方向に軸用の紐の左側を動かす
14. 編み込み用の紐の左側を上から交差させ輪の下に通す(軸用の紐右側も同様に)
15. これまでの手順でできた2つのループの中に通し同じ手順を繰り返す
16. 下側4本の紐をはさみでカットし先端をライターで焼き止める
17. ニードルを使って結び目の側面にすき間を作り余った紐を通しカットして焼き止め
18. 余った紐が無くなるまで同様の工程を繰り返す
19. 一番上の結び目側面に中心部分編み込み用紐を通す
20. 編み込み用の紐の左側を編み目の真ん中に前から通す(右側は3cm程度残す)
21. 一つ下の結び目側面に編み込み用紐の左側を通し左側を編み目の真ん中に前から丁度いいい所で止める
22. 一番下まで行ったら右下の結び目の側面に編み込み用の紐の左側を通す
23. 不要な部分をカットしてライターで焼き止めを行う

ここでは、調節用結び目（スライディングノット）の作り方を説明していきます。吊り下げた物の位置やスマホショルダーの長さ調節ができる結び目になります。

スライディングノットの作り方

1. 左の紐が下、右の紐が上になるように交差させる
2. 左上にある紐を、前から裏側に通します
3. 輪っかになっている部分に、前側から右から左へと通して引き締めます
4. 結び目の右側の下になっている紐を前から裏に通します
5. 輪っかに前側から左から右へと通して引き締めます
6. 左右の紐を引いてみて、結び目がスライドしているか確認
7. きちんどスライドしていたら、余分な部分をカットして焼き止めする

ノースフェイス等の有名メーカーが販売するおしゃれなパラコードを使った製品は、現時点では売り切れていて取り扱われていません。しかしフリマサイトでは、ノースフェイスのコードロッカーを活用した、パラコードのアクセサリーが販売されています。

また、モンベルでは柄付きのかっこいいパラコードなども取り扱っています。多くのパラコードが1m単位での計り売り購入が可能です。少しだけ使いたい場合やアクセサリーなどを作るのに長さを要する場合は、自分の好きな長さで購入できるのでおすすめです。

ノースフェイスのコードロッカーIIを活用すると、より頑丈でおしゃれなアクセサリーを作れます。おしゃれなパラコード製品の自作に興味のある方は、ぜひ入手してみましょう。

キャンプで使うシュラカップの持ち手が熱くて困った経験はありませんか？そんなときは、ワークマンのパラコード「パラメイトロープ」を使って、シュラカップの持ち手を自作しましょう。どれも同じように見えるシュラカップも、オリジナリティが出ます。

シュラカップの持ち手を作るメリット

• 持ち手が熱くても火傷しない
• 滑りにくいので持ちやすくなる
• 輪っかを作りカラビナに通せば吊り下げておける
• 見た目がおしゃれ
• 緊急時はロープ、ほどいて紐としても使える

シュラカップの持ち手の作り方

1. シュラカップの持ち手にパラコードを通してフィッシュテイル編みする
2. 編み終わりは輪っかにして端をライターで焼き止める

※9cm~10cm程度の持ち手で、170cmあれば足ります。

パラコードは100均でも購入できます。少しでもコスパを抑えたい場合は、ダイソーやセリアなど100均のパラコードをチェックしてみてください。100均のパラコードでも意外に丈夫でしっかりとした作りです。

ダイソーではキャンプコーナーも設置されている店舗があり、大体キャンプコーナーに置いてあります。幅広い用途に使える12m、蛍光塗料が塗られた7m、金具なしの3mなど用途に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。いずれも110円(税込)なのでまとめ買いもできます。

セリアにも3mのパラコードがあるので、コスパ重視で選びたいときに要チェックです。どちらも直径は4mmと細めですが、ストラップの自作にはちょうどいいサイズとなっています。

パラコードを活用した、ストラップ・キーホルダーの自作をうまく行えば、既製品にはないおしゃれなアクセサリーを製作できます。パラコードのアクセサリーを作る上で必要なものと、製作手順をしっかり理解して、自分好みのデザインのストラップを作れるようにしましょう。