【最強】バトニングナイフのおすすめ7選｜ヒロシ愛用ナイフやフルタングも

近年コンパクトさが重視されるキャンプで注目されているアイテムが、薪割りができるバトニングナイフです。斧では作業が難しい細い枝などでも簡単に割れるため、ソロキャンプの必須アイテムとも言われています。また、ロープカットや調理など幅広く活用できるのもバトニングナイフの魅力です。

初めてバトニングナイフを購入するなら、ナイフの刃先と持ち手が一体化したフルタングナイフが耐久性も高くおすすめですが、種類が豊富にあるため選ぶ基準がわかっていないとどれを購入したらいいのか迷ってしまいますよね。

本記事では、自分に合ったバトニングナイフの選び方と、最強と謳われるアイテムを厳選して紹介します。日本製のフルタングナイフから芸人ヒロシさん愛用のアイテム、またおすすめ商品では耐久性に定評があるモーラナイフやコスパの高いナイフなどをピックアップしています。また、「ワークマンにバトニングナイフはある？」といった疑問にも答えていますのでぜひご覧ください。

フルタングの「タング」とは、ナイフのハンドルを取り付ける金属部分を指します。フルタングとは、ブレードとタングまでが一体化された形状。このため、作業をする際にもっとも負担がかかる根元が破損するリスクが少ないのがメリットです。

ブレードとハンドルが分離されたバトニングナイフでは、ハンドルの根本にかかる負荷に耐え切れず破損する恐れもあります。

バトニングナイフを選ぶ際には、強度がもっとも重要なポイントです。バトニングはブレードの背をたたいて薪に刃を打ち込みながら割ります。「少々硬いものでも切れます」程度の強度では、ブレード自体が折れて怪我につながる恐れもあり非常に危険です。

さらに、バトニングナイフはその他の作業にも使える汎用性もポイント。木の枝やロープをはじめ、調理用の食材のカットやブッシュクラフトなど、幅広く活用するなら強度を重視しましょう。

バトニングナイフはブレードの厚みが厚いほど強度が高く、薪を割りやすくなります。バトニングの経験がない方にはわかりにくいかもしれませんが、薪は切るものではなく「割る」といった方が適切です。

ブレードを薪に食い込ませ、力一杯背をたたきながら押し広げていくのがバトニングです。ブレードが厚いほど押し広げるパワーが高くなります。

逆に薄いと折れたり曲がったりするだけでなく、ブレードが途中で抜けなくなる可能性があり、左右に押し広げる力が働かず薪割りに時間を要します。刃の厚さの平均は2mm程度ですが、厚いナイフを求めるなら2.5mm以上のものがおすすめです。より快適なバトニングを求めるなら、厚さを重視してください。

薪をスムーズに割るためには、バトニングナイフのブレードの長さも大切です。バトニングナイフの背が薪に入り込めば、たたける部分は刃先のみになります。ブレードが短ければ薪の中に入り込んでしまうため、スムーズなバトニングができません。

スムーズなバトニングに最低限の長さは必要ですが、長過ぎても小回りが効かなく使いづらさを感じてしまいます。バトニングナイフは一般的な市販の薪の直径よりもやや長い12cm前後のものを選びましょう。

「MORAKNIV（モーラナイフ）」は1891年、スウェーデンで生まれました。家具職人たちが道具とするナイフを自らの手で製作したのが発祥です。130年以上昔から受け継がれてきた鋭い刃と、握りやすいグリップはスウェーデン王室の御用達認定も受けています。

モーラナイフのバトニングナイフはステンレスやカーボンなどブレード素材も豊富です。なかでも高耐久なポリアミドグリップを採用したハイエンドモデル「Garberg（ガーバーグ）」は多くのキャンパーに支持されています。

1986年にアメリカで設立された「MOSSY OAK（モッシーオーク）」は、サバイバルナイフをはじめアウトドアギアを取り扱うメーカーです。ハンティング文化がある欧米各国を中心に幅広い支持を集めています。

モッシーオークのバトニングナイフはリーズナブルに購入できるため、初心者にもおすすめです。ブレード長が15cm近くあるタイプも、フルタング構造で非常に安定した使い心地です。

刃物の街として有名な岐阜県関市に本拠地を構える「G・サカイ」。小さな1軒の刃物製作所でしたが、1977年にはアメリカの大手ナイフメーカーのガーバー社と技術提携しています。伝統的な刀造りの技術と現代技術のマッチングで生み出される、革新的なアイテムが魅力です。

G・サカイでは、切る・割る・裂く・削るなど、アウトドアで幅広く活用できるナイフを数多くラインナップしています。サビに強く刃が折れにくいH-1鋼材を使用した「サビナイフ」が人気商品です。

ワークマンにもバトニングナイフの取り扱いがあります。ワークマンのフルタングナイフは、YouTuber FUKUさんがプロデュースしたフルタング構造のシース付きナイフです。税込3,900円とリーズナブルにもかかわらず高品質で非常に人気がある商品なので、売り切れて売ってない場合があります。事前に確認して店舗に行くのをおすすめします。

バトニングは斧でもできます。斧とナイフでバトニングのやり方など若干違いがあるので、用途に合わせて使い分けるのもおすすめです。大きめの薪を割る場合には斧が適しています。斧はナイフに比べて重量がありパワーがあるため、大きな薪を割りやすいのが魅力です。斧は大きくて太い薪を割るのに適しています。

薪をより細かく割りたいなら、ナイフをチョイスしましょう。バトニングのように薪の割りたい箇所に刃を入れて、刀の後方に衝撃を与えて薪割りできるので、簡単に好きなサイズに調整できます。斧でもバトニングできないわけではないですが、バトニングするなら断然ナイフがおすすめです。

キャンプブームの先駆者として活躍する芸人ヒロシさんの使用アイテムは、テレビやYouTubeで紹介されるたびに毎回大きな反響を得ています。今回紹介しているバトニングナイフも、多くのキャンパーが買い求める注目アイテムです。

ヒロシさん愛用のバトニングナイフは、ノルウェーの美しい自然のなかで親子3代が作り続ける「HELLE（ヘレ）ナイフ」です。1本のナイフをつくるための45工程を忠実に守り、熟練の職人がすべて手作業で仕上げています。

ヘレナイフでおすすめなのは、ブレードに耐食性に優れたトリプルラミネート構造を施した「テマガミ」。また、ヒロシさんも愛用中の「ディディガルガル」は、ブレードが長く高強度なアイテムです。

バトニングは簡単なイメージもありますが、間違った方法や適さないナイフを使用するとケガをする恐れもあります。バトニング用ナイフを購入する前に、以下のバトニングの注意点も必ず確認しておきましょう。

• ナイフの刃を傷めないためにも薪の節は避けて割る
• バトニングの際は必ず滑り止め付きグローブを着用する
• 折れると危険なため、適した専用ナイフを使う

薪や枝をバトニングする際には、ささくれができるため必ず手を保護してくれるグローブを着用しましょう。また、力の入れすぎや不適切なナイフを使うと、刃が折れる危険性が高まります。折れた刃によって怪我をする事例もあるため、必ず専用のナイフが必要です。

薪割りやブッシュクラフトにおすすめのバトニングナイフをご紹介しました。硬い薪でもスムーズに割るなら、高強度なフルタングでブレードが厚く長いタイプを選びましょう。お気に入りのアイテムを手に入れて、次のキャンプではバトニングに挑戦してみてください。