ストームクッカーおすすすめ5選｜どれがいい？シリーズの比較も！直火でも使える？

「安くてスタッキングしやすいクッカーセットが欲しい」と考える方は少なくありません。キャンプ飯に欠かせないクッカーは、軽くてコンパクトにスタッキングできるセット商品が便利で人気を集めています。特に近年では、軽量コンパクトでリーズナブルなクッカーセットとして、トランギア社のストームクッカーが注目されています。

ストームクッカーのメリットは、バラ買いするより安くコスパが高い・軽量でスタッキングしやすい・見た目がおしゃれなどがあげられます。しかし、ストームクッカーはいくつかのシリーズがあるので、比較した場合にどれがいいのか悩んでしまう人も大勢います。

そこで今回は、ストームクッカーの選び方と人気おすすめ商品を紹介しますので、どれがいい？とお悩みの方はぜひ参考にしてください。直火OKかや、シリーズごとの特徴やお手入れ方法も詳しく解説します。

ストームクッカーの基本的な熱源はアルコールバーナーです。小さな炎を思い浮かべるかも知れませんが、頑丈な風防には空気を効率的に取り込み燃焼させるための無数の風穴がついています。これによって、炎を風からガードしつつも炎のパワーを最大限に引き出せるといった構造になっています。

シンプルながらも寒い環境下でも機能しなくなってしまうパーツが一切使われておらず、安定した火力を確保できます。

ストームクッカーは、一般的に使われているものに比べて強度のあるアルミニウムを使っています。特にウルトラライトシリーズでは、Sサイズは740g・Lサイズで900gといったバーナー込みにもかかわらず非常にコンパクトで軽量なものに仕上がっています。キャンプの荷物を少しでも軽く・コンパクトにしたい人にぴったりです。

ストームクッカーには、サイズや加工の有無など、さまざまな種類が販売されています。コンパクトで軽量ななウルトラライトシリーズをはじめ、腐食防止加工が施されたストームクッカー・オールブラックに加工されたストームクッカー・内側の焦げ防止（ノンスティック加工）がされていない特殊タイプなど豊富なので、自分の用途や好みに合わせたものを選べます。

計量・コンパクトで使い勝手のいいストームクッカーですが、そのお手頃感あふれる価格も人気を集める大きなポイントです。フライパン・深型ソースパン2つ・風防・アルコールバーナーといったセット内容で、ウルトラライトシリーズならSで約1万円・Lで約1万5千円となっています。バーナーは真鍮製でほぼメンテナンス不要といった品質を考えると、コスパは非常にいいアイテムです。

ストームクッカーの燃料はメチルアルコールです。これは身近なドラッグストアでも簡単に購入が可能で、500mlで300円程度なのでランニングコスト的にも入手しやすいといったメリットがあります。ただ、漏れによる引火にだけは注意が必要なので、持ち運びの際には専用の燃料ボトルに移し変えておけば安心してキャンプ場まで持っていけます。

ストームクッカーの最大の魅力は、その見た目の良さにあるといっても過言ではありません。北欧ブランドらしい、シンプルでスタイリッシュなデザインは、機能美を追求した末にたどり着いた洗練されたおしゃれさを感じさせます。華美ではないけど無骨さを感じさせない、そんな絶妙なバランスを保った見た目が愛されています。

ウルトラライトは、シリーズの中で最も軽量なのが特徴です。フライパンには焦げ付きにくいノンスティック加工が施されています。衝撃に弱くへこみやすいですが、使用不可になるまでへこむことは稀なので、多少の傷は味として楽しみましょう。とにかく荷物を軽くしたい方におすすめのシリーズです。

セット内容：アルコールバーナー・クッカー（フライパン・ソースパン×2）・ハンドル・ゴトク兼ウインドシールド（風防）

ブラックバーションは、ブラックカラーがカッコイイシリーズです。フライパン・ソースパンの両方に焦げ付きにくいノンスティック加工がほどこされています。重量があるので、軽さにこだわる方には向いていません。

セット内容：アルコールバーナー・クッカー（フライパン・ソースパン×2）・ハンドル・ゴトク兼ウインドシールド（風防）

デュオーサルはduo（ふたつの組み合わせ）-ss（ステンレス）-al（アルミ）を組み合わせた造語で、二重構造になっているのが特徴です。外側は熱伝導率の高いアルミ、内側は耐久性があるステンレスを採用して、熱効率のよさと堅牢性を両立させています。ただし、ステンレスは焦げ付きやすい点がデメリットです。

セット内容：アルコールバーナー・クッカー（フライパン・ソースパン×2）・ハンドル・ゴトク兼ウインドシールド（風防）

ハードアノダイズドは、ソースパンの内側にアルミ本来の腐食性の高さをカバーするためのハードアノダイズド（陽極処理）加工を施しているのが特徴です。フライパンには、他シリーズ同様にノンスティック加工がされています。使いやすさ抜群のシリーズ最上位モデルです。

セット内容：アルコールバーナー・クッカー（フライパン・ソースパン×2）・ハンドル・ゴトク兼ウインドシールド（風防）

ストームクッカーを選ぶときは、熱源もチェックしましょう。ストームクッカ―は、基本的には付属のアルコールバーナーを使用します。タフな火力で1年中使えるうえに、ガスやホワイトガソリンよりもランニングコストがかからない点が魅力です。

キャンプの焚き火でも調理したい場合は、直火OKのデュオーサルやハードアノダイズドを選ぶのもひとつの方法です。詳しくはメーカーに確認してみてください。

熱伝導率が高く使いやすいウルトラライトシリーズには、アルミ鍋のお手入れ方法が有効です。アルミは酸性やアルカリ性に弱い素材なので、重曹を使うと黒ずむ原因になります。アルミ鍋の焦げ付きにはお酢を使いましょう。せっかくのノンスティック加工を傷つけないように、金属たわしでゴシゴシこすらずに洗うのがポイントです。

【ウルトラライトのお手入れ方法】

1. 焦げ付きが隠れる程度の水とお酢（大さじ1～2杯）を入れて火にかけます。
2. 沸騰したら火を弱めて、焦げがゆるむまで10～15分煮詰めます。
3. 一晩放置してから、スポンジでこすり洗いをします。

ウルトラライトシリーズの黒ずみが気になる場合は、クエン酸が有効です。黒ずみが隠れる程度の水を張ったら、小さじ2杯程度のクエン酸を入れて中火で煮詰めてください。15分ほど煮詰めれば、気になる黒ずみがきれいに落とせます。

ブラックバージョンはソースパン・フライパン共にノインスティック加工がされているので、お手入れも慎重に行いましょう。加工が傷つかないように、柔らかいスポンジや布で洗うのがポイントです。汚れが気になっても、金属たわしなどでゴシゴシ洗わないようにしてください。

【ブラックバージョンのお手入れ方法】

1. 水を入れて沸騰させたら、冷めるまで放置します。
2. 汚れが浮いてきたら、柔らかいスポンジでやさしくこすり洗いをします。

ノンスティック加工がされているものは汚れがこびりつきにくいため、上記の方法できれいになります。加工が落ちてくると焦げ付きやすくなるため、買い替えのタイミングです。

内側にステンレスを採用しているデュオーサルのお手入れには、重曹が有効です。こびりついた汚れは、金属たわしなどを使用して丁寧に洗いましょう。

【デュオーサルのお手入れ方法】

1. 水と10％の重曹を入れたら沸騰させて、10分程度煮詰めます。
2. 一晩放置してから、金属たわしや硬いスポンジとクレンザーでこすり洗いをします。

沸騰したお湯に重曹を入れると吹きこぼれる可能性があるため、重曹は水から入れるのがポイントです。重曹で焦げが取れやすくなるため、軽くこするだけでも簡単に落とせます。

ハードアノダイズドのお手入れ方法は、基本的にはウルトラライトと同じ方法をおすすめします。ハードアノダイズド（陽極処理）加工を傷つけないように、金属たわしや硬いスポンジの使用は避けてください。汚れや焦げが落ちない場合は、同じ工程を何度かくり返して気長に対処しましょう。

【ハードアノダイズドのお手入れ方法】

長く愛用するためには、空焚きや火加減に注意しながら大切に使うのがポイントです。

キャンプ飯に欠かせないストームクッカーについてご紹介してきましたが、他にもキャンプをするうえで忘れてはいけないアイテムや、あると便利なアイテムなどがあります。

以下の記事では、そんなキャンプに関連したグッズの中からゴトク・LEDランタン・焚き火台について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

この記事では、ストームクッカーの選び方と人気おすすめ商品を紹介しました。コスパが高く軽量でスタッキングしやすいストームクッカーは、キャンパーの間でも大人気のギアです。自分にぴったりのストームクッカーを手に入れて、キャンプ料理をもっと快適に楽しみましょう。