ハッカ油スプレーの作り方を紹介！エタノールなしでも簡単に自作できる！

虫が嫌で仕方がないものの、殺虫剤・防虫スプレーによる健康被害を心配する人も多いですよね。そんな方におすすめなのが、自作のハッカ油スプレーです。天然素材を使って作れるので、蚊・ブヨ・アブ等の害虫が寄り付くのを安全に防げます。

特有の刺激臭が生じる防虫スプレーとは異なり、マスクに吹きかけることで、ハッカ特有の涼しい香りを楽しめるんです。知名度の低いアイテムなので、ハッカ油スプレーの作り方のイメージが湧かず、困っている方も多いですよね。

そこで今回は、ハッカ油スプレーの特徴を紹介した上で、作り方についても詳しく解説します。使用上の注意点も取り上げるので、ハッカ油スプレーを初めて使う方は参考にしてみてください。

ハッカは虫が嫌がる臭いを放出するので、強力な虫除け効果を持ち、蚊やアブ等が近寄るのを防げます。しかし、殺虫効果は存在しないので、虫が近づいても対処できるように、電撃ラケットを用意しておきましょう。

防虫スプレーには、皮膚への刺激が強いディートやイカリジンが使われているので、肌荒れを引き起こす危険性があります。一方で、ハッカ油スプレーは天然素材でできているため、肌がただれる心配がありません。

ハッカ油スプレー100mlを作るのに、必要な材料は以下の通りです。300円程度で完成するので、ぜひ製作してみましょう。

必要な材料

• ハッカ油：5～6滴
• 無水エタノール：10ml
• 水：90ml
• スプレー容器：1つ

一般的なハッカ油スプレーは、以下の2つの手順を行うだけで完成します。放置すると水とハッカ油が分離するので、使用前に振って使いましょう。

一般的なハッカ油スプレーの作り方

1. ハッカ油と無水エタノールを容器に入れる
2. よく混ぜ合わせた後に水分を加えてさらに混ぜる

100mlのエタノールなしハッカ油スプレーは、以下の3つの素材だけで作れます。アルコールに弱い方は、ぜひ自作してみましょう。

必要な材料

• ハッカ油：5～6滴
• 水（精製水・水道水）：50ml
• スプレー容器：1つ

エタノールなしのハッカ油は、水分とハッカ油を容器の中に入れるだけで完成します。一般的なハッカ油よりさらに分離しやすく、放置するとあっという間に油が浮いてしまいます。そのため、使用直前によく混ぜてから使いましょう。

一般的な防虫スプレーが6～12時間程度持続するのに対し、ハッカ油スプレーの効果時間は1～2時間と非常に短いです。ハッカ油スプレーをこまめに衣服に吹きかけて、虫よけ効果を切らさないようにしましょう。

効果時間だけでなく使用期限も短く、水道水で自作したハッカ油スプレーは、1週間から10日程度で効果が薄れてしまいます。ハッカ油自体は開封した状態でも半年程度持つので、こまめにスプレーの内容を入れ替えましょう。

刺激物であるハッカ油は、目や口の中に入ると強い痛みが発生し、医療機関の受診が必要になる可能性があります。顔の部分には直接吹きかけないようにし、もし目にハッカ油が入ってしまった場合は、流水で洗い流しましょう。

一般的なハッカ油に入っている無水エタノールは、赤ちゃんやお酒に弱い人に使うと、肌が赤くなって荒れる場合があります。小さな子供にハッカ油を使う場合は、エタノールが含まれていないものを吹きかけましょう。

ハッカ油特有の臭い・刺激は虫だけでなく、猫やウサギ等の小動物や、インコ・オウム等の鳥類も嫌がります。ハッカ油を吸い込むことで、呼吸不全を引き起こすおそれもあるので、ペットや野外動物には吹きかけないようにしましょう。

ハッカ油はポリスチレン（PS）と化学反応を起こして、溶かしてしまうので、ポリスチレン素材の容器に入れられません。また、無水エタノールはペットボトルを溶かす作用があるので、PET樹脂でできた容器も避けておきましょう。

自然界に存在するハッカは、虫に有効な毒素が含まれていないので、蚊やアブ等の害虫を殺す効果はありません。殺虫効果のあるスプレーは有害物質が入っている場合が多いので、殺虫剤を併用する場合は、有効成分をチェックしましょう。

網戸やテントにハッカ油スプレーを吹きかけると、短時間ですが虫除け対策を行えます。寝ている間ずっと効果が持続する訳ではないので、夜中も虫除けを行いたい方は、設置型の虫よけパール・殺虫ランタンを活用しましょう。

ハッカという植物には、ミントと同様に冷感効果のある物質が入っています。そのため、夏場は肌に直接スプレーをかけると、暑さを和らげられます。汗を消臭する効果もあるので、蚊などの害虫が寄り付きづらくなるのも魅力的です。

ハーブ類が含まれたハッカ油は、鼻の不快感・悪臭に対して効果があるので、吸い込むと息苦しさを解消できます。花粉症や風邪で困っている方は、自作したハッカ油スプレーをマスクに吹き付けましょう。

リードディフューザーとは、グリセリン等のアルコールを混ぜて希釈した香料に、リードスティックを入れたものを指します。ハッカ油を使って、リードディフューザーを作ることで、ミントのような清涼感のある香りを楽しめます。

ハッカ油を数滴お風呂に入れると、肌全体に心地よい清涼感を得られるので、暑い夏場におすすめです。ただし、お風呂の水に溶け込みづらく、垂らしただけではハッカ油が広がらないため、よく混ぜてから入るようにしましょう。

揮発したハッカ油にも、爽やかな香りのするメントールが含まれているので、喉の不快感を和らげる作用があります。リードディフューザーに入れて使うことで、咳が出ていて息苦しい時でも、快適に眠りにつけます。

ハッカ油は重曹やクエン酸等と組み合わせて使うことで、掃除を行えるだけでなく、ゴキブリやコバエ等の害虫除けにもなります。ここでは、ハッカ油を使った掃除アイテムの作り方や、使用可能な用途について、表を使って分かりやすくまとめました。炭酸水と混ぜるとガラスクリーナーとしても使えるので、ぜひ試してみてください。

ハッカ油を使った掃除アイテムの製作・使用方法

Amazonで非常に人気のある商品である、健栄製薬「ハッカ油」は、近くのドラッグストアでも簡単に手に入れられます。価格も500円程度とリーズナブルなので、初めてハッカ油スプレーを作る方におすすめです。

北見ハッカ通商のハッカ油びんは、健康に優しい天然の添加物でできているため、どのようなシーンでも使えます。高品質な理化学用ビンを使用しているので、ハッカ油が酸化しづらく、長期間保存できるのもメリットです。

ペパーミント商会「大容量天然ハッカびん」は、かわいらしいクマの絵が描かれているのが特徴です。容量が200mlと大きく、何回もハッカ油スプレーを作れるので、夏キャンプに行く機会が多い方に向いています。

ガレージゼロの「ハッカ油ボトル」は、他の製品と異なり、ポリエチレン（PE）製のスプレーボトルが付属しています。容量が50mlも入っているにも関わらず、1,000円台前半で購入できるので、コスパを重視する方におすすめです。

ハッカ油スプレーを自作できれば、安全に虫除け対策を行えるだけでなく、特有の清涼感・香りを楽しめます。ハッカ油スプレーの製作方法や、使用上の注意点をしっかり理解して、夏のアウトドアを楽しめるようにしましょう。