テント向け虫除けグッズのおすすめを紹介｜地面にまくスプレーやテント内で使えるものも

夏キャンプは、蚊・ブヨ・マダニなど、害虫が多い季節なので、虫よけグッズが欠かせません。せっかくのキャンプでも、テントのなかで虫に刺されたら、かゆみで楽しみが半減してしまいます。思う存分アウトドアを楽しむためにも、万全の虫対策をとってキャンプに挑むのがおすすめです。

しかし、夏になると各メーカーから、さまざまな虫よけグッズが販売されます。キャンプ・アウトドア向きの強力なタイプがいいのか（あるのか）、一般家庭用のタイプでいいのか、どの商品を選ぶべきか迷ってしまいます。

そこで今回は、最強のおすすめ虫除け対策を紹介します。また、強力な効果を発揮する地面に置ける蚊取り線香や、肌や服の上からでも使える人気の虫除けスプレー・設営が簡単なワンタッチテントや、テント内で快適に過ごせる蚊帳テントなども紹介するので、最後までご覧ください。

キャンプ場のみならずどこにでもいる蚊ですが、出現時期は初夏から秋までと長いので、とても厄介な虫です。特に川辺など水たまりがある場所に発生しやすいので、注意が必要です。蚊取り線香や虫よけスプレーなどで対策はできますが、もし刺されたときは搔くと余計に腫れるので、虫刺され薬を塗りましょう。

ハチはさまざまな種類がいますが、主に刺されると危険な蜂は、スズメバチ・オオスズメバチです。活発になる時期が3月から11月までと長く、巣に近づいたら攻撃してくる可能性があります。見かけたら刺激をしないようにしましょう。

また、スズメバチやオオスズメバチなどのハチは黒い色や香りが強いものに対して寄ってきてしまうので、服装などにも気を配りましょう。

アブやブヨ(ブユ）も、自然が豊かな場所の水辺に生息しているため、キャンプ場で遭遇する確率の高い虫です。どちらもハエと同じ仲間ですが、皮膚を嚙み切って吸血するため、激しいかゆみと熱を持って腫れあがります。アブは6月から9月ごろまで、ブユは3月から9月ごろまでが活動時期なので、アウトドアシーズンと重なるため要注意です。

街中にもいるおなじみのハエは、刺したり噛んだりなどの害はありませんが、排せつ物など汚いものにたかるため不快かつ不衛生です。ハエは春から秋にかけて気温の高い時期が活発で、病原菌を媒介する危険性があるため、食材の管理には気を付けましょう。

蛾は夜間に活発に行動し、ランタンなどの光に寄って来る習性があります。見た目からも不快と思われる虫ですが、幼虫期には毒針、成虫には毒針毛と呼ばれる毛が生えている蛾がいます。蛾の種類にもよりますが、触れたり刺されるとかゆみや痛みを伴う場合があるので、なるべく触れないようにしましょう。

虫が苦手な方はKINCHO虫コナーズ網戸用がおすすめです。テント内の網戸の約20〜30cmの距離から外に向かって網戸全体に噴射しましょう。特に開け閉めをする機会が多い出入り口の網戸には、たっぷり吹きかけるのがポイントです。優れた殺菌効果があるため、約2ヶ月持続します。

テントの周りに蚊取り線香を焚くときも、虫が入りやすい網戸付近に設置するのがポイントです。また風の流れを考慮して、風上で焚くようにしましょう。また、虫には光に寄ってくる走光性の性質があるため、家庭用の蚊取り線香よりも強力なタイプを選ぶのがおすすめ。ただし、周りのキャンパーに迷惑にならないよう注意しましょう。

虫よけ対策は地面に対しても行いましょう。フマキラーの「ヤブ蚊スプレー」は、芝生や茂みなどに噴射すると空間にバリアができ、ヤブ蚊やブユ、ハエなどを寄せ付けません。一度使用すると最大8時間は効果が持続するので、キャンプ開始前にスプレーしておくと安心です。

テント室内に虫を入れない対策として、電子蚊取り器を置くのも有効的です。電子タイプなので煙の発生がなく、テント室内で安心して使えるのが魅力です。直径30フィート（約914cm）の範囲を虫から守ってくれるので、テント室内のほか携帯用としても使えて便利です。

吊るすタイプの虫除けを選ぶなら、コールマンとアース製薬がコラボした「虫よけ マモリーネ」がおすすめです。テントの出入り口や、換気をすれば室内での使用もできるので、ペットや小さいお子さんがいても安心して使えます。1日8時間使用しても約90日効果が続き、スライドすれば蓋になり、何度も使えておすすめです。

アロマオイルにハッカ油（ミント）をミックスして、虫除スプレーにするのも効果的です。アロマオイルにはリラックス効果があり、ヒノキやラベンダー・柑橘系など、さまざまな香りのなかから選べます。自分好みの特製アロマハッカ油を作ってみるのもおすすめです。

蚊帳テント&タープを使えば、風通しがよく虫の侵入も防げるので安心です。テント全面に目が細かなメッシュが搭載されたモデルが多く、ポールを使えばタープでひさしも作れます。虫の侵入が嫌な方はぜひチェックしておきましょう。

「キャプテンスタッグ」のオールメッシュタイプのタープテントは、1mmのメッシュ地を採用しているため、室内に虫が入らず安心して使用できます。オールメッシュタイプは風通しがよく、屋根部分にはナイロン素材を使用しており、日差しを防いで快適に過ごせます。

また、テントの屋根の両サイドには、フラップ（ひらひらする生地）が付いていて、雨水を地面に逃す機能が搭載されています。4〜5人で広々と使えるため開放感があり、ファミリーキャンプにおすすめです。

「Quictent」のワンタッチタイプの蚊帳テントは、インナーテントのボタンを押せば、折り畳み傘のように広がる設計で、簡単に設営できるのが魅力です。高さは3段階に調節可能で、風が強いときや気分によってスタイルに合わせて使えます。

フレームは耐久性が抜群の、ステンレス性が採用されおり、錆びにくく安定して使えるのもポイントです。収納バッグ付きで持ち運びも楽におこなえます。テント設営に時間をかけたくない方におすすめです。

夏にソロキャンプをするなら、蚊帳テントもおすすめです。1mm以下の細かなメッシュが、テント内に虫が入るのを防いでくれるため、気にせず安心して快眠できます。また重量は640gと超軽量で、持ち運びも楽なのでソロキャンプに最適です。

フロアマットは、防水性に優れたポリエステル素材のシートを採用しており、芝生の朝露や小雨が降っても浸透しない仕様になっています。インナーテントとして使うのもおすすめです。なお、ポールは別売りです。

蚊帳付きタープテントのメリット・デメリットについて解説します。蚊帳付きタープテントを購入するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

蚊帳付きタープテントの最大のメリットは、通気性を確保しつつ虫除けできる点です。蜂・ブヨ・蚊などの侵入を防ぎつつも、風通しのいい快適な環境を作れます。またタープよりも居住性がよく、テントよりも気軽に設置できるのも魅力です。

さらに大きいサイズのものを選べば、中にテントを入れてカンガルースタイルを楽しめます。前後に出入り口があれば、テントやタープと連結しやすいのでおすすめです。スペックの高いシェルターや大型テントよりも安く購入できるのも嬉しいポイントといえます。

蚊帳付きタープテントは大人数用が多く、ソロ用が少ないのがデメリットです。蚊帳付きタープテントは、4人以上の大型サイズが主流になっておりソロのものがほとんどないのが現状。どうしてもソロキャンプで使用したい方は、2〜3人用のコンパクトなモデルをチョイスしましょう。

また蚊帳付きタープテントは、重量があり収納サイズが大きいのもデメリットといえます。平均して7〜10kgほどあるため、車やバイクでキャンプに行く必要があります。ただし設営が簡単なモデルが多いので、車やバイクの方にはおすすめです。

網戸に虫除けスプレーをかけたり、テント周りに蚊取り線香を設置したり、テント内の防虫対策を紹介しました。しかし、防虫対策で最も基本的なのは、虫除けスプレーの使用です。暑さで露出する機会が多い方は、肌のサラサラ感が持続する「サラテクト」がおすすめです。

夏の天敵である蚊・ブヨなどは濃い色を好み、黒やダーク系などの服を着ていると刺されるリスクが高くなるため、薄い色の衣類を着用し、肌の露出は控えましょう。服の上からでも使える「服の上からサラテクト」は、24時間にわたり防虫効果が持続するのでおすすめです。

夜間のキャンプで困るのは光で寄ってくる虫です。夜間でも快適に過ごせる虫対策をまとめてみました。

• 肌の露出は少なめにする
• 虫よけスプレー・蚊取り線香を使用する
• 虫が集まりやすいランタンを少し話した場所に吊るす
• 焚き火を利用する

虫に刺されないように基本的には長袖、長ズボンなどがベターです。首にはタオルなどを巻いておくのもおすすめです。肌の露出がある部分には虫よけスプレーなどを使用し、蚊取り線香などを設置しておきます。虫を寄せ付けやすいランタンを少し離れた場所に吊るしておくのもひとつの方法です。

焚き火の煙や火は虫が嫌がります。また、焚き火の周りは酸素が少なるため、酸欠になり近づかないのも理由の一つです。テントを少し開けて、焚き火の煙などで匂いをつけるのも効果があります。

しっかりと虫よけ対策をしていても、刺されてしまう可能性はあります。もしハチやブユなどに刺されてしまった場合に備えて、毒を吸い出すポイズンリムーバーを準備しておきましょう。ただし、刺された直後でないと効果を発揮できないので覚えておきましょう。

また、患部の炎症やかゆみを抑える塗り薬で対処しましょう。ステロイド外用薬が有効なので携帯しておくと便利です。熱を持って腫れた場合は氷や冷却シートなどで患部を冷やすと幾分治まるので試してみてください。

虫よけ対策には蚊取り線香や、虫除けスプレー・蚊帳テントを使うなど、さまざまな方法があります。本記事を参考に、テント内の防虫策をしっかりおこない、ぐっすり休める環境作りをしましょう。