ペグハンマーの代用品は？｜ホームセンター・ワークマン・100均・軽量アイテムも

テントやタープなどを設営するときに使うペグを打ち込んだり、抜いたりするためのアイテム・ペグハンマー。ペグハンマーの有無で、テントやタープの設営・撤収作業の効率が大きく変わるため、1つ持っておくと便利です。

しかし、見た目は普通のハンマーとあまり変わらないため、わざわざ高いお金を出してまでペグハンマーを用意する必要があるのか疑問に感じるかもしれません。アウトドアギアは高額なものが多いので、絶対にいるものなのかどうかが気になるところですよね。

本記事では、ペグハンマーと普通のハンマーとの違いに触れつつ、代用品についても詳しく紹介します。ペグハンマーの必要性だけでなく、忘れてしまったときの対処法にもつながります。ワークマン・100均・ホームセンターで買える商品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

ペグハンマーとホームセンターなどで、売られている普通のハンマーとの大きな違いは特にありません。しかし、アウトドアブランドから出ているペグハンマーは一部を除いて4000円以上のものが多く、普通のハンマーの2～4倍ほどの価格になっています。

ペグハンマーは、ペグを打ったり抜いたりするために特別な形状や素材を使うなど、専用品らしい工夫がされています。ペグを打つ点においては、優位に立てるのが特徴です。

薪はキャンプ場であれば、ほとんどの場所で販売されています。薪はしっかり乾燥されていれば強度があるため、ペグハンマーの代用品として使えます。現地での調達がしやすく、最後は焚き火などに使って処理ができるので、持ち帰りの手間がありません。

ただし、そこそこの強度はあるものの、叩いている間に割れたり破片が飛び散ったりと危険も少なからずあります。ペグの硬さによっては使えない場合もあるため、過信は禁物です。

キャンプで焚き火をする方の中には馴染み深い斧もペグハンマーの代用として使えます。斧の種類によって左右されますが、斧の持ち手や刃の反対側を使ってペグ打ちが可能です。

ただし、刃がむき出しになっている状態でペグ打ちをするのはとても危険です。斧を使うなら刃にカバーをする・分厚い手袋を着用するなど、安全対策を欠かさないようにしましょう。

キャンプ場やバーベキュー場は山や川沿いに多いので、大小さまざまな石が落ちている場所がほとんどです。石は強度がそこそこあるので、ペグ打ちの代用として使えます。強度があると言っても、打っているうちに割れたり、勢い余って手を打って怪我をしたりなどリスクもあるので気を付けましょう。

ホームセンターのほか、キャンドゥのような100均のゴムハンマーでもペグ打ちできます。ただしゴムハンマーは強度が低いため、対象はピンペグのような細いペグに限られ、鍛造ペグ・鋳造ペグといった頑丈なペグに対しては不向きです。また地面が硬い場所などでの使用もおすすめしません。

ホームセンターで1000円程度で販売されている石頭ハンマーは、建築現場でも使われている頑丈なハンマーです。鍛造・鋳造ペグでも余裕で打ち込めるので、キャンパーで愛用している人も大勢います。細いペグではペグが負けてしまうので、ペグに合わせて使い分けましょう。

ペグハンマーの代用品を使うデメリットは、以下の通りです。

• ペグを打ち込むのに時間がかかる
• ペグを抜くのが大変
• ペグに傷がついたり、曲がったりする可能性がある
• 薪や石だと砕ける可能性がある
• 怪我をするリスクがある

時間がかかるだけでなく、怪我をする可能性もあるので注意が必要です。ペグハンマーを忘れた場合などには便利ですが、デメリットを理解した上で自己責任で使いましょう。

ペグを打つだけなら木工用の金槌でも代用できそうですが、金槌がペグハンマーの代わりに使うのはやや厳しいです。その理由として、打面が小さい・穴が広がりやすく不安定になる・ペグが抜きにくいの3点が挙げられます。

打面が小さいとペグを支えているもう一方の手を打ってしまう危険があり、思わぬ怪我をするかもしれません。金槌は重量が軽いものが多いため、ペグを打つ際にかなり力を入れないといけないのもマイナスポイントです。

余っているペグを地面に打ってあるペグの輪っかやフックに引っ掛けて、両手で引き上げれば簡単に抜けます。ほとんどの場合、この方法で抜けますが、ペグの強度によってはペグ抜きに使っている方のペグが曲がる危険があるので、注意してください。

アマゾンなどで数百円程度で販売されている簡易的なペグ抜きを使う方法もあります。ペグ抜きの有無で撤収作業の時間が大きく変わるので、ハンマーは他のもので代用しても、ペグ抜きだけは用意しておいた方がいいかもしれません。

ワークマンで売っているペグハンマーは、コンパクトで価格も安いので人気です。ワークマンのコンパクトハンマーは、頭部幅8cm×全長約17cmとコンパクトで重量も約300gと軽量です。女性でも扱いやすい重さですが、ヘッドは重みのある鉄製なのでペグをしっかりと打ち込めます。

ペグハンマーは2000円以上するのが一般的ですが、コンパクトハンマーは680円で価格も安くなっています。コスパが良く使いやすいペグハンマーが欲しいならおすすめです。

登山・キャンプなどで使うには、軽量ペグハンマーがおすすめです。特に荷物が限られる登山では、できるだけ荷物を軽くする必要があります。ただし、硬い地面にペグを打ち込むためにはしっかりしたペグハンマーが必要です。軽量化されたペグハンマーなら、代用品よりもしっかりとペグを打ち込めます。

軽量ペグハンマーの一般的な目安は500g未満。カインズで取扱いのある「武田コーポレーション ペグハンマー PGH21-4」は、約360gと軽量ながら必要十分な性能がありおすすめです。

ペグハンマーと普通のハンマーとの違いや代用品について紹介しました。ペグハンマーがあればペグ打ちやペグ抜きが楽になりますが、他のもので同じようにできないわけではありません。今回ご紹介した内容は、ペグハンマーを忘れたときの対処法としても使えるので、覚えておきましょう。