織田作之助のおすすめ小説10選｜作風は？代表作や選び方を紹介！

明るい作風で楽しみながら読める小説を探しているけれど、どの作家の作品が適しているかわからない、と悩んだ経験はありませんか。織田作之助の小説は、個性的でユーモラスな登場人物や、庶民のいきいきとした姿が魅力です。

織田作之助の小説を選ぶ際には、代表作や手軽に読める短編集・メディア化された作品などからチョイスできます。また、織田作之助のエピソードを知れば、どのようにして作品が生まれたのか想いを馳せながら読書を満喫可能です。

こちらの記事では、織田作之助とはどんな作家なのかといった情報や、織田作之助の小説の選び方について説明します。おすすめの小説の具体例や、織田作之助が登場する作品「文豪ストレイドッグス」についても紹介するので、ぜひご覧ください。

織田作之助には、スタンダールの小説『赤と黒』に影響を受けて小説家を目指したエピソードがあります。学生時代の成績は優秀で、第三高等学校（現在の京都大学教養部）への進学が決まりますが卒業試験で喀血し、休学中に作家を志した経歴も特徴的です。

夏目漱石との関係は史実ではあまり目立っていませんが、太宰治とは親友として知られています。織田作之助の作風は太宰治・坂口安吾といった作家と共に無頼派と呼ばれているのも特徴的です。「凡そ成功の岐るる所は僅かに一歩の差である　一歩先んじて進む者は成功し　遅るる者は不遇を嘆つ」といった名言も残されています。

代表作で選ぶなら、当時の第三高等学校をモチーフにした『青春の逆説』がおすすめです。織田作之助の初期の作品として知られていて、女性に一風変わった好奇心を持ち、自意識も強い主人公の半生が描かれています。大正時代の学生はどのような雰囲気だったのか・現代の学生とどのような点が異なるのか知りたい方にもおすすめの作品です。

より手軽に読み進められる短編集を探している方には、『天衣無縫（読み方：てんいむほう）』が適します。明るくはきはきとした性格の「軽部清正」を、妻の「政子」視点で描いた作品となっていて、短編で織田作之助の作品の魅力に触れられるのがメリットです。また、『青春の逆説』の「野崎」に似た登場人物を描いた作品でもあるため、初期作品との関連性を楽しめるといった特徴もあります。

著作権が切れた作品や著者に許諾を得た作品をテキスト化して公開している、電子図書館の「青空文庫」には、織田作之助の『鬼』が掲載されています。書店に買いに行く手間を省きつつ、織田作之助の作風を知りたいといった方におすすめです。テキスト化のもとになった『聴雨・蛍　織田作之助短篇集』では、『鬼』のほかにもさまざまな作品が読めます。

1955年に日本映画としてメディア化された作品の『夫婦善哉』は、改造社によって第一回文芸推薦作品に挙げられ、織田作之助をさらに有名にした作品です。情緒あふれる大阪の街で、男女関係について描いた作品となっています。「自由軒のライスカレー」など、当時の大阪を象徴するモチーフがちりばめられているのも魅力です。

織田作之助が登場する人気の作品には、「文豪ストレイドッグス（文スト）」などが挙げられます。文豪ストレイドッグスは文豪をモチーフにした胃能力を持つキャラクターのアクション漫画およびアニメで、ほとんどのキャラクターが文豪と同じ名前と誕生日になっているのが特徴的です。

それぞれの登場人物が持つ能力や人物の設定も、文豪自身のエピソードや作品にちなんだものが多く、織田作之助は太宰治の親友といった設定もあります。さまざまな文豪について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

織田作之助の小説を読んで個性的な登場人物の物語を楽しみましょう。織田作之助の小説は、代表作や短編集・メディア化された作品などから読み進めるのがおすすめです。太宰治の親友としても知られる織田作之助の小説を読み、明るい作風を堪能しましょう。