鋳造ペグのおすすめ15選！鋳造ペグのメリットや鍛造ペグとの違いも解説！

キャンプでテント・タープを固定するのには、ペグが欠かせません。プラスチックなどの弱いペグでは心許ないため、鉄製の頑丈なペグを使いたいところです。しかし「鉄製と書いてあれば何でもいいだろう」と思っていませんか？

実は鉄でできたペグには「鋳造（ちゅうぞう）ペグ」と「鍛造（たんぞう）ペグ」の2種類があります。文字が似ていますが、2つは全くの別物です。強度や価格などがそれぞれ異なるため、よく理解した上で選ぶ必要があります。

そこでこの記事では鋳造ペグについて詳しく解説します。鍛造ペグとの違いやペグの長さ別の用途もお教えしますので、参考にしてください。鋳造ペグの人気ブランドやおすすめ商品も紹介します。

ペグには種類がいくつもあり「どれがどれだかわからない」と困っている人もいるかもしれません。特にわかりづらいのが鋳造（ちゅうぞう）ペグと鍛造（たんぞう）ペグの違いです。原材料はどちらも同じスチールで、作り方が違います。

「鋳造」とは高温で溶かした材料を型に流し込み、冷やして目的の形に固める加工方法です。スチールを溶かして作った鋳造ペグは「スチールペグ」とも呼ばれます。プラスチックやアルミよりも頑丈ながら価格は控え目です。

「鍛造」は金属を叩いて変形させる加工方法です。叩く過程で不純物が除かれ強度が高まるため鋳造ペグよりも頑丈ですが、その分高価でもあります。コスパを求めるなら鋳造ペグ、頑丈さを求めるなら鍛造ペグを選びましょう。

鋳造ペグにはこのようなメリットがあります。

• 鍛造ペグに比べると軽くて持ち運びやすい
• 安価なものが多く、コスパに優れる
• 鍛造ペグより強度が劣るが、プラスチックやアルミよりは強い
• 硬い地面でもしっかり打ち込める

鋳造ペグのデメリットには次のようなものがあります。

• 鍛造ペグよりも強度や固定力が劣る
• あまりに地盤の硬い場所や風の強い日には不向き
• 硬い石などにぶつかった場合、無理に打ち込むと曲がってしまう
• 鉄製なので錆びないようお手入れが必要（鍛造ペグも同様）

低いコストで製造できる鋳造ペグは海外メーカーのものが多いです。「硬い地面にもガンガン打ち込めた」「簡単に曲がってしまった」などのように、商品によって評価が異なるケースもあります。購入する前にレビューなどを確認しておきましょう。

ペグの長さは15cmのものから50cm以上のものまでさまざまです。長いものほど地面に深く刺さって抜けにくく、短いものは軽くて持ち運びやすい特徴があります。そのためペグの長さは用途に合わせて決めましょう。

最も汎用性が高いのは30cmのペグです。柔らかい地面でも硬い地面でも使えて、一般的なテント・タープであれば問題なく機能します。平均的で使いやすいため、ペグの中で最も多く使われる長さです。

以下に長さごとの適した用途をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ソロキャンプ・ツーリングキャンプ・登山に使う場合は、収納のしやすさもチェックする必要があります。収納ケースがセットになっているペグなら持ち運びに便利で、紛失防止にも効果的です。

鉄でできている鋳造ペグはお手入れをしないと錆びてしまうので手間がかかります。面倒な場合は防錆加工されているペグを選びましょう。加工方法には電気の力で塗膜を作る、カチオン電着塗装などがあります。

役立つ機能がプラスされたペグもあります。ペグは細くて小さいため、キャンプ場では紛失しやすいです。そこでリボンやロープ付きのペグなら目印になります。さらにペグを引き抜きやすくなって便利です。

また、ライト付き・蛍光塗料付きのペグもあります。暗闇で光るため、足をひっかけるなどの事故防止に有効です。加えて、遠くからでも自分のテントを見分けやすくなります。

ロゴスは大阪にあるアウトドア総合ブランドで、クーラーバッグなどが人気です。ロゴスの「タフネスベースペグ」は耐久性に優れ、コンクリートブロックを打ち抜くほどの強度があります。ペグの長さは30cmと20cmの2種類です。

同じタフネスベースペグシリーズには「Xステン」もあります。ステンレス製で錆びに強く、X字型で抜けにくい構造が特徴です。その他、ピンペグやネイルペグなど、豊富な種類のペグがそろっています。

YOGOTOは中国のアウトドアブランドで、収納ボックスやテントの設営道具を中心に販売しています。ブランドとしての知名度はまだまだですが、コスパに優れたキャンプ用品が多く、人気上昇中です。

YOGOTOの鋳造ペグはお得感の高さが魅力です。ペグだけでなく、反射材の入った夜行ロープ・テントの設営に便利な自在金具・収納ケースがセットになっています。ペグは20cmと短めでコンパクトなつくりなので、持ち運びに便利です。

CAMPING MOONは中国のブランドで、製品は世界20か国以上で販売されています。安さだけでなく品質にもこだわっており、価格のわりに機能が高いと評判です。CAMPING MOONの鋳造ペグは、素材と塗装に特徴があります。

素材には炭素を多く含んで強度が高いS45C（機械構造用炭素鋼）を使い、ペグの表面には防錆加工として、カチオン電着塗装が施されています。これは車体の下塗りにも使われ、形が複雑なものでも均一な塗膜を作れる方法です。

共和鋳造所は岡山県にあるアルミニウム鋳造メーカーです。自動車や農業機械の部品をメインに製造していますが、そのノウハウを活かしてキャンプ用のアルミ鋳造ペグ「アルペグ」も作っています。

アルミ製のペグというと強度が心配ですが、複雑な形に設計されているため、あらゆる方向からの力に耐えられます。一般的なアルミペグよりやや重さはあるものの、強度は段違いです。

Soomloomは価格の安さでAmazonを中心に人気を集めている、中国のアウトドアブランドです。アブローラーなどのフィットネス用品も出しています。キャンプ用品では焚き火台やダウンシュラフなどが有名です。

Soomloomの鋳造ペグはヘッド部分が大きめなのが特徴で、ハンマーで打ち込みやすいです。反射材入りのロープが付いているので夜でも見分けられます。頑丈で破れにくい収納ケースも付属してお得です。

FLYFLYGOは中国ブランドで公式ホームページなどがないため詳細は不明ですが、商品の価格はお手頃で口コミでの評価も高いです。テントなどベーシックなものはもちろん、天幕シェードなど流行のギアもそろっています。

FLYFLYGOの鋳造ペグは蓄光リング付きなのが特徴的で、暗いところでの視認性を高めています。強度は申し分なく安価で気軽に使いやすいため、初めて鋳造ペグを使う人におすすめです。

Sutekusはコスパに優れたスポーツ・ホビー・アウトドア用品を取り扱っている商社です。キャンプギアでは迷彩柄のソロ用テントや折りたたみ式の超軽量アウトドアベッドなどが人気を集めています。

Sutekusの鋳造ペグはフックの先端が内側を向いた鍵状になっており、独特な形が目を引きます。この形のためロープを付けても抜けにくく、ペグを抜く作業が楽です。不具合があっても安心な1年保証も付いています。

コスパのいいペグを手に入れたいなら、100円ショップもチェックしてみましょう。ダイソーではスチール製のペグが税込220円で購入できます。サイズは幅広く使える30cmで1本ずつ購入できるため、予備のペグとしておすすめです。

鋳造ペグはある程度の強さがあり価格は安く、コスパを追求したい人におすすめです。品質と価格のバランスに優れたペグがさまざまなブランドから出ていますので、使いやすいものを探して賢くアウトドアを楽しみましょう。