エリッゼステーク・ソリッドステークを徹底比較！それぞれの魅力・違いを解説！

硬い地面にも打ち込めて、固定力にも優れた鍛造ペグは高い人気があります。そんな鍛造ペグを代表するのが、スノーピークのソリッドステークとエリッゼステークです。どちらも最強と呼ばれるほど高品質なペグですが、違いがよくわからない人も多いのではないでしょうか？

実はエリッゼステークは28cm・ソリッドステークは30cmと微妙にサイズが異なり、形状やカラーバリエーションなども違うんです。使い勝手も異なるので、特徴や違いを知ればより自分に合ったものを選べます。

今回はエリッゼステークとソリッドステークの特徴や違いをまとめ、徹底的に比較しました。スノーピークがエリッゼステークを訴えた裁判や裁判の結果についてもご紹介するので、最後までご覧ください。

エリッゼステークは、軸が回転しづらい楕円形になっています。楕円形の軸は打ち込みにくいですが、一度打ち込むと回転しにくいので簡単には抜けません。抜けにくさ優先なら、エリッゼステークがおすすめです。

エリッゼステークは、18cm・28cm・38cm・48cmの4サイズが展開されています。以前は3サイズでしたが、現在はソリッドステークと同じ4サイズを販売しています。18cmはテント用、38cm・48cmは負担の大きいタープ用、28cmは大型タープ以外に使えるオールマイティなサイズです。

エリッゼステークは、より強靭な「エリッゼステークアルティメット」も販売されています。エリッゼステークに焼き入れを施して、更に強化された鍛造ペグです。チタンペグの先端が潰れるほど地盤が固い場所でも、どんどん打ち込めると人気があります。

ソリッドステークは、石にも負けない強度の鍛造ペグです。日本刀などに使用されてきた技術で鍛えられたソリッドステークは、地中の岩を砕いて固い地盤でも地中に深く刺さります。価格は高いですが、長く使用できるのでコスパは高いです。

ソリッドステークは、円柱形のヘッドが特徴です。円柱形のヘッドはペグにしっかり衝撃が伝わるので、地面に深くに打ち込みやすくなっています。地面に打ち込みやすい鍛造ペグが欲しいなら、ソリッドステークがおすすめです。

ソリッドステークは、ロープをかけるフックが長いのが特徴です。フックの部分まで地面に埋まるように打ち込めばステークが回転しにくくなり、ロープも抜けにくいです。フックの上にある穴はペグハンマーを引っかけやすい形で、ハンマーを引っかけてペグを抜くのに役立ちます。

エリッゼステークとソリッドステークは、耐久度に関してはほぼ同等と評価されています。耐久度を客観的に比較したデータなどがあるわけではありません。しかし、多くの購入者の感想なので、耐久度に関して実感できるような差がないのは確かです。

価格はエリッゼステークがソリッドステークに対して、安い傾向にあります。サイズが近いものだと、黒のエリッゼステークは1本当たり100円ほど安いので、まとめて購入する場合は結構違いが出ます。価格の安さで選ぶなら、黒のエリッゼステークの方がおすすめです。

ただ、エリッゼステークは黒以外のカラーは価格が高くなり、ソリッドステークより高い場合もあります。

ソリッドステークとエリッゼステークには、カラーバリエーションに大きな違いがあります。ソリッドステークが黒1色なのに対して、エリッゼステークは黒以外にレッド・イエロー・ブルー・ピンク・ホワイト・ゴールドなど豊富なカラーを販売しています。

カラーバリエーションが豊富だと、好きなカラーを選べるだけでなく目立つので紛失しづらく足元の安全性も高いです。カラーが豊富なのは、エリッゼステークの明確なメリットです。

サイズ展開はソリッドステークが20cm・30cm・40cm・50cm、エリッゼステークが18cm・28cm・38cm・48cmとなっています。それぞれ4種類で同じくらいの長さですが、ソリッドステークの方が2cmずつ長いです。

ソリッドステークは、ヘッドが円柱形でエリッゼステークよりも細いです。エリッゼステークよりも地面に打ち込みやすいのが特徴ですが、適切な角度でしっかりと刺さればステークが回転しにくくなります。深くささればロープも簡単には抜けません。

エリッゼステークは、ヘッドが楕円形でソリッドステークよりも太いです。ソリッドステークよりも打ち込みにくいですが、回転しにくいので一度打ち込むとがっちりと固定されます。ただし、一度回転させると簡単に抜けてしまうので、設営時はしっかりペグダウンするようにしましょう、

2019年12月9日に、スノーピークがエリッゼステークの販売中止と損害賠償請求の支払いを求めて提訴したとの発表がありました。エリッゼステークの形状がソリッドステークに同一または酷似している、つまりパクリ商品だとするのが提訴の理由です。

ソリッドステークの意匠権は、すでに切れているのでソリッドステークと似たデザインの商品を販売しても問題はありません。ただし、スノーピークはエリッゼステークがスノーピークの商品と誤解される可能性があるとして、不正競争防止法違反の疑いで提訴しています。

2022年7月の時点で、裁判の結果は出ていません。しかし、今後の展開によっては、エリッゼステークが販売停止になる可能性もあります。

エリッゼステークとソリッドステークの魅力や違いについてご紹介しました。エリッゼステークはカラーバリエーションが豊富で抜けにくく、ソリッドステークは打ち込みやすいなどの違いがあります。どちらも、高品質なペグなので一度は使ってみる価値があります。