はやみねかおる小説おすすめ10選｜アニメ化作品『怪盗クイーン』など！小説の書き方の本も

児童文学作家として有名なはやみねかおるさん。芦田愛菜さんをはじめとした本好きで知られる多くの有名人からの支持も得ています。はやみねかおる作品は、児童文学作品でありながら、多彩作り込まれた世界観や本格的なトリックや魅力的なキャラクターは大人も楽しめます。

ジョブナイルミステリー・青春小説・冒険小説・SF・ファンタジーなどジャンルが幅広く、世界観や登場人物を共有している作品もあり、作品を読んでいるほど楽しめることも魅力です。

今回の記事では、はやみねかおるさんの小説をご紹介します。人気シリーズの紹介やおすすめ10選・小説以外のおすすめの本まで解説しますのでぜひ参考にしてください。

はやみねかおるさんは、三重県出身の男性小説家です。元小学校教師という経歴を持ち、本嫌いの子供に本をすすめるうちに自分でも書き始め、『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、デビューしました。

はやみねかおるさんは定年退職の65歳になったら引退すると発言されています。引退理由は、何かの事情で書き終えないまま引退したり急に死んでしまうと読者は結末が気になりモヤモヤしてしまうからで、引退を決めることで、すべて完結させると決めています。

はやみねかおる作品で特に人気のシリーズを3つご紹介します。どれを読むか迷ったらまずは、こちらのシリーズ作品がおすすめです。

はやみねかおるさんを代表する「名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ」は、三つ子の中学生、岩崎亜衣・真衣・美衣と夢水がさまざまな事件に遭遇し解決していく人気のシリーズです。作品の特徴は「人が死なないミステリー」であることです。

自信家で自意識過剰ものぐさでマイペースの名探偵夢水清志郎が「みんなが幸せになるように」事件を解決していく物語です。

「怪盗クイーン　シリーズ」は2002年に発表されて以降累計発行部数120万部を突破している人気作です。

気まぐれな怪盗クイーンが、パートナーのジョーカーと人工知能のRDと一緒に飛行船で世界中を飛びまわり、ねらった獲物はかならず盗む物語です。鮮やかな手口・個性的なキャラクター達・冒険小説としても楽しい怪盗の美学と浪漫が詰まった作品です。

幼い頃から山にこもって祖母に教わったどんな状況でも切り抜けられるサバイバルの技術を持つ一見普通の中学生・内藤内人と大企業の後継者で学校創設以来の秀才・竜王創也。

「世界最高のゲームクリエイターになり、究極のゲームを作る」という創也の夢から、伝説のゲームクリエイターに会うための冒険する物語です。ふたりの中2男子が知識を武器にして謎解きと大冒険をする描写は、多くの読者を夢中にさせます。

はやみねかおる作品は多くの読者に愛され、人気のシリーズは児童書の枠を超えてメディアミックスされています。コミカライズや映像作品でもその世界観を楽しめます。

大人気「名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ」は、2004年ドラマ化とコミカライズがされました。

実写ドラマは『双子探偵』というタイトルで、シリーズ原作では三つ子の設定が双子の設定になるなど大胆なアレンジが加えられています。同年には少女漫画誌「なかよし」でコミカライズ「名探偵夢水清志郎事件ノート」が連載。コミカライズは、えぬえけいさんが担当し原作の魅力をそのまま引き出しています。

2021年に『都会のトム＆ソーヤ』が、実写映画化されました。主人公の内藤内人を『万引き家族』で一躍有名になった城桧吏さん、相棒の竜王創也には本作が映画デビューとなる酒井大地さん、そして脇を固める豪華キャストが配役されています。

重要なカギとなる謎解きの監修にはリアル脱出ゲーム制作・運営を手がける超人気集団SCRAPが参加しており、実写映画オリジナル要素も盛り込まれています。

原作の発売から20周年となる2022年に劇場アニメ「怪盗クイーンはサーカスがお好き」が公開されました。

主人公のクイーンを演じるのは、元宝塚トップスターの大和悠河さん。20年たっても色あせることのない面白さはそのままに、児童書原作でありながらも、大人が観ても楽しめる本格派アニメ化作品になっています。

小説以外の実用書『めんどくさがりなきみのための文章教室』もおすすめです。

猫が小学生に文章の書き方を教えていく設定で、わかりやすい文体となっています。文章が上達する方法や、小説の書き方についてはやみねかおるさんが実際に使っているテクニックが解説されます。小説を書きたい人はもちろん、小説を書く予定がなくてもおすすめの本です。

子供だけではなく大人も楽しめるはやみねかおる作品。一度も読んだことがない人も、子供の頃は読んでいて大人になってからは読まなくなったという人も、メディアミックスや新刊も次々と展開されているので、手に取ってみてはいかがでしょうか。ぜひこの記事を参考にしてはやみねかおる世界を楽しみましょう。