浦沢直樹さんのおすすめ漫画8選|新作から傑作まで詳しく解説

漫画家として活躍している浦沢直樹さんは、知らない人はいない、日本を代表する漫画家の一人です。1983年にデビューして以来、数々のヒット作を生み出してきました。その評価は日本のみならず、海外からも高い評価を得ています。

浦沢直樹作品の特徴の1つに、さまざまなジャンルを手掛けている点が挙げられます。ジャンルを問わずエンタメ性の高い作品を生み出し続けているので、幅広い人から手に取りやすいジャンルの作品が1タイトルは見つけられます。まだ浦沢作品に触れていない人であっても、取っ掛かりが多いのが魅力です。

今回の記事では、そんな浦沢直樹の漫画の選び方をご紹介します。また、おすすめのタイトルをご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

1960年生まれ、東京都出身。就職活動時に編集者としての面接を受けた際に、ついでに持って行った原稿『Return』の新人賞入選をきっかけに1年間を期限に漫画家を目指します。その後アシスタントを経て、1983年ゴルゴ別冊掲載の『BETA！』で漫画家としてデビューしました。さらに1984年には『踊る警官』で初連載を開始します。

浦沢直樹さんは漫画家の中でも、特に漫画賞の受賞数が多い方です。国内のみならずアメリカ・フランスなどの賞を受賞するなど、海外からも高く評価されています。国内の受賞内容も華々しく、特に手塚治虫文化賞大賞を2度受賞している唯一の漫画家でもあります。ヒット作を次々と生み出しているからこそといえます。

次々と大ヒットを生み出す浦沢直樹作品ですが、そのジャンルはさまざま。『YAWARA！』『Happy！』といった女性主人公のスポーツを題材にした作品、外国を舞台にした『MONSTER』といったサスペンス作品、戦争時代を独自の解釈で描いた作品の『連続漫画小説 あさドラ！』など、多岐にわたっています。

1986年から1993年にかけて連載されました。可愛らしい見た目の主人公・猪熊柔は、天才的な柔道の才能を持つ少女。幼少期から柔道家の祖父に特訓を受けてオリンピックを目指すことを期待されます。一方で本人は普通の女の子になりたいと願うといった、とっても強いけど等身大の少女を見事に描いています。爽やかさのあふれる画面とストーリー展開が魅力的な傑作です。

1990年代のドイツ・チェコを舞台としたサスペンス作品です。天才外科医の天馬賢三が、一人の少年の手術を執刀をして命を助けたのをきっかけに、彼の人生の歯車が狂い始めます。綿密に張られた伏線や人物描写、さまざまな思惑が複雑に絡み合う展開です。テーマも重く浦沢作品の中でもダークサイドな一面を垣間見られる作品ですが、読後感が重くなりすぎないユーモアも含んでいます。

2018年から連載開始し、『週刊スピリッツ』で連載中の新作です。東京オリンピックを控えた名古屋を舞台に、少女・浅田アサの幼少期から語られます。賢くてかわいい魅力的な女の子が主人公ですが、徐々に浦沢作品らしい不穏な伏線と思しき話の広がりを見せています。タイトルの『あさドラ』が今後どう効いてくるのかも含め、期待感を高めます。

ヒット作の執筆に留まらず、違った切り口からも漫画にアプローチしています。それが『浦沢直樹の漫勉』『浦沢直樹の漫勉neo』。『NHK特集 手塚治虫 - 創作の秘密』に触発された浦沢さんが、番組を企画して持ち込んで実現しました。さまざまなジャンルの漫画家をゲストに迎え作品の制作過程を追いながら、制作手法などについて対談形式で深堀りしていきました。

20世紀少年の中学生時代の放送室でのエピソードは、自身の体験が活かされた話は有名です。軽音部に所属するなど、音楽に熱中した浦沢さんは、楽曲提供・シングルやアルバムの発売などの音楽活動でもその才能を発揮しています。『20世紀少年』の11巻初版についた作詞・作曲・歌・ギター・ブルースハープ・録音を自身が行ったCDは、映画版でリメイクされてエンディング曲に採用されました。

今回は、浦沢直樹さんの漫画の選び方・おすすめ作品を紹介しましたが、気になる作品は見つかったでしょうか。ジャンルを限定せずエンタメ性の高い魅力あふれる作品が数多くあります。この記事を参考にして、ぜひ自分に合った浦沢直樹さんの漫画を見つけてください。

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