ワンポールテントとタープの連結方法を解説｜おしゃれなレイアウトや100均商品も

キャンプの経験を重ねると、サイトのレイアウトを変えて気分転換したくなりませんか？また、設営のしやすさが魅力のワンポールテント（ティピーテント）を使っていると、もっとスペースを広く使えるアイテムを買えばよかったと後悔する方も多いですよね。

そのような方におすすめなのが、今回ご紹介するワンポールテントとタープを連結させる方法。おしゃれな配置や組み合わせを楽しんだり、雨の日にも雨対策として快適にキャンプができるようになるのがメリット。小型テントなら、かっこいい小川張りにも挑戦できます。

本記事では、ワンポールテントとタープの連結方法をご紹介。連結アダプターを100均アイテムで自作する方法や、リーズナブルに購入できるファミリーにもおすすめのセット商品についても解説します。

ワンポールテントは、タープと連結して使用するとより快適にキャンプを過ごせます。しかし連結することで思わぬデメリットも発生しますので、まとめておきましょう。

メリット

• 設営が単純で簡単、撤収も慣れればすぐにできる
• パーツが少なく、軽量で持ち運びが楽
• デザイン性に優れていておしゃれ
• 天井が高いので、高身長のユーザーも圧迫感を感じにくい
• タープと連結することで、前室使用が可能になり、汚れた靴や荷物置き場を確保できる
• 雨キャンプでも浸水を防げる

デメリット

• 居住スペースの中央にあるポールが邪魔に感じる
• 風に弱く、スカートなどの対策を怠ると隙間風が寒い
• 別途グランドシートを準備する必要があることも
• 三角形の形状により、思ったよりも住居空間が狭く感じる

カラビナが付いていない2本のロープを伸ばし、タープを立てるのとは反対側のペグに引っ掛けます。タープと反対側に適切なペグがない場合や大型のタープを使用する際には、テントから離れた位置にペグダウンしてください。

袋状になったアダプターをワンポールテントの頂点に被せます。頂点に手が届かないほど背が高いテントなら、設営前にアダプターをかぶせておくと作業が楽です。アダプターがテント頂点が外れないよう、ロープのテンションを調整します。

タープ連結用ロープの先にはカラビナが取り付けられています。タープの中心線上にあるグロメットやループにカラビナを取り付けるだけの簡単作業。タープの高さは連結用ロープの長さで自在に調節できます。

テント側の設営やアダプター装着ができたら、次にタープ用のメインポールを設営します。タープの片側はすでにテントに取り付けてあるので、立てるタープポールは1本だけ。作業も荷物も少なくて済むのがメリットですね、

最後にタープのサイドをペグダウンします。ポールは1本で済みますが、タープ用のロープは通常通りしっかりテンションを確認しながらペグダウンしましょう。テントとタープの隙間ができるだけ小さくなるようにするのがポイントです。

ワンポールテントの頂点に直接タープを被せる方法もあります。タープ自体に補強用布やループを装備した製品が適しており、ここでは「テンマクデザイン PANDA TARP（パンダ タープ）」を例にして解説します。

まずは、パンダタープの端に付属したカラビナをテント頂点に付いているループに接続します。タープのループにロープをかけて、軽めのテンションでペグダウン。カラビナを外してテント頂点に補強部を被せ、ポールを立てれば完成です。

ワンポールテントの中には頂点にループがついているものがあり、そのループを使用してタープを接続するキャンパーもいます。しかし、この方法はテントの破損につながりやすいため、テントメーカーによっては禁止事項として取扱説明書に明記されている製品もあります。

ワンポールテントの頂点にあるループはタープを仮止めするのが本来の役割。使用中の事故を防ぐためにも、安易にループを使用してタープを接続するのはやめましょう。

「おしゃれなワンポールテントだけで前室を作れるといいのに」とお考えの方に、『DOD ワンポールテント』を使うアレンジ方法をご紹介します。

• 用意するもの
  入口跳ね上げ用ポール・ロープ・ペグ
  カラビナ付きクリップや引っ掛けループ付き洗濯バサミ
  前室用フロアシート
  
  
• 前室の作り方＆アレンジ方法
  1.テントを設営したら、出入り口側のペグからインナーテントのフックを外す
  2.好みの前室の広さになるようにインナーテントを中央に向けて寄せる
  3.フライシート跳ね上げ部分の頂点をカラビナ付きクリップで挟む
  4.ポールを立ててカラビナを接続して立ててペグダウンする

インナースペースを狭めて前室の面積を作れば、出入り口シートをタープ代わりに使って簡単にソロ仕様の前室ありテントになるので、ぜひ試してみてください。

ワンポールテントとタープを接続すると、両者の間にはどうしても隙間ができます。テントと一体化されたキャノピーなどとは異なり、屋根の間から雨が降り込んでしまうのが難点です。そこで、隙間から降り込む雨をブロックする対策方法をご紹介します。

雨対策には、ワンポールテントの出入り口に付いているフライシートを使うのがおすすめです。方法は簡単で、タープの下にフライシートを跳ね上げるだけ。フライシートの隅にロープを結びつけて、タープのポールに結んで固定したら完了です。

屋根部分が二重になりフライシートが下になるため、雨はすべてテントの外へ流れ落ちます。この方法を覚えておけば、急に雨が降り出してもキャンプを楽しめますよ。

ワンポールテントとタープを連結させる便利な「DOD トンガリハット」をご紹介しましたが、キャンパーの中には連結アダプターを自作する方も多いようです。ここでは、不器用な方にも簡単な100均アイテムを活用する自作方法をご紹介します。

【用意する物】

• 小物ポケットや吊り下げ式のドリンクホルダー
• グロメット×3個
• カラビナ×3個

【作り方】

1. 本体になる小物ポケットなどに付属しているループや金具を切り取る
2. 開口部に3箇所グロメットを取り付ける
3. グロメットにカラビナを取り付ける

グロメットを入手できない場合は、パンチで穴を開けてハトメでも代用できます。自作品は専用の既製品ではないので、使用の際は耐久性に留意してください。

老舗アウトドアメーカー「オガワ」がテントとタープを連結して設営する方法を紹介したところから人気がでた「小川張り」は、フォルムの美しさが魅力です。SNSでも映えるようなキャンプサイトを目指す方には憧れですよね。しかし、ワンポールテントで小川張りをするのは難しいと言えます。

どうしてもワンポールテントで小川張りをしたい場合は、タープポールよりも背が低い小型のテントに限ります。大型テントではロープに負荷がかかりすぎ、風にも弱くなるので避けましょう。

お手持ちのワンポールテントとタープを連結させられるかわからない、もっと簡単に連結させられるアイテムは？と考える方にはセット商品がおすすめ。セットなら星の数ほどある組み合わせに困らずに、初心者にもおしゃれなキャンプサイトが作れます。

また、ワンポールテントとタープを別々に使えるのもメリット。キャンプにはセットやテントだけで、ピクニックならタープだけなど、行き先や目的などに合わせて使い分けられるのは非常に便利ですね。

さらに、セット商品は購入コストが安いのも魅力。ワンポールテントとタープ別々に揃えると意外と高価で手が出ない場合もあります。テント1張ほどで購入できるアイテムもあるので、予算を抑えたい方にもおすすめです。

ワンポールテントを使用したおしゃれなレイアウトを2つご紹介します。それぞれワンポールテントのメリットはそのままながら、デメリットを解消するスタイルになっていますので参考にしてください。

• 前方を跳ね上げたオープンスタイル

ワンポールテントのメリットはそのまま、ポールを2本追加するだけで、より風通りのいい居住空間になりますよ。やり方はワンポールテントの前方部分を2本のポールを使って跳ね上げて固定するだけ。視界もクリアになり、快適に過ごせます。

• 二股ポールを使った居住空間を広く使うレイアウト

ワンポールテントのオープンな居住空間はそのままに、中央に立つポールを二股化する方法です。ワンポールテントのデメリットのひとつ、邪魔な中央のポールを排除できるので、スペースをより快適に使用できます。

ワンポールテントとタープを連結すると、スペースも広がり快適性がさらにアップします。かっこいい組み合わせを考えたり、スタイリッシュなセット商品を選んだりするのも楽しみですね。本記事を参考にして、ワンポールテントとタープの連結でおしゃれなサイトを作ってください。