森茉莉の小説おすすめ6選｜鴎外の娘の作品を紹介！得意料理のレシピも！

森茉莉は森鴎外の娘として有名です。森鴎外のように小説やエッセイを書くなど、小説家・森鴎外の血を色濃く受け継いでいます。そんな森茉莉はエッセイストであり、翻訳家でもあります。

森茉莉の本には、たびたび森鴎外や料理が登場します。鴎外についてのエッセイは、どれだけ森茉莉が父親に溺愛されていたかがわかります。そのため、さまざまな父娘関係があるのだと実感させられます。

今回は、森茉莉のおすすめ小説6選をご紹介します。また、森茉莉の得意料理についても解説していますので、最後までご覧ください。

森茉莉が森鴎外に溺愛されていたエピソードは有名です。そのせいか、森茉莉は浮世離れした性格になりました。そんな森茉莉も結婚し、子供を2人授かります。長男はフランス文学者です。さらに夫とパリに住んでいる間に鴎外が亡くなります。

また森茉莉は再婚していますが、再婚後1年足らずで離婚しています。その後一人暮らしを始めますが、無職のうえ鴎外の印税収入がなくなり貧乏でした。収入を得るため、晩年までエッセイストとして活躍していましたが、自宅アパートで85歳で亡くなりました。

森茉莉は、子供がそのまま大きくなった人と評されていました。そのため、わがままで自由奔放な性格だったと伺えます。また、結婚していても生活能力はなかったのですが、料理だけはかなりの腕前だったようです。

さらに離婚後は無職だったので、貧乏生活を送っていました。部屋は散らかったままで、歳を重ねても相変わらずの性格だったようです。

森茉莉の作品には、森鴎外・料理・猫・慕っていた小説家が多く登場しています。とくに、食いしん坊で料理上手だった森茉莉の記述は食欲をそそるほどです。そのため森茉莉の作品は、自身の好きなもので満ちているのが特徴になります。

森茉莉は、鴎外が亡くなってからさらに、鴎外を理想の父親として美化していました。そのため、文章にもその特徴が表れています。

『父の帽子』は、鴎外に関するエッセイをまとめたものです。当時森茉莉は54歳で、この作品で初めて賞を受賞しました。この作品では、幼少期の出来事や、家族との日常が美しい文章で語られています。

『貧乏サヴァラン』は、食いしん坊で料理上手な森茉莉を表したエッセイです。読んだあとに空腹を感じるほど、料理に関しての記述が多くあります。さらに森茉莉のこだわりの日常も知れます。

『貧乏サヴァラン』は、料理や食べるのが好きな人におすすめの作品です。読めば、森茉莉の料理が食べてみたくなるエッセイになります。

森鴎外同様、森茉莉にも翻訳作品があります。それが『マドゥモァゼル・ルウルウ』です。作者はフランス人作家・ジィップになります。

森茉莉が翻訳しただけあって、作品はとても美しい文章で書かれています。さらに美しいイラストと相まって、読む人の心を掴みます。森茉莉らしい作品に仕上がっていますので、癒されたい方にはおすすめです。

森茉莉のロシアサラダは、じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・缶詰の青豆・ヒラメ・ゆで卵のサラダです。このサラダを、酢だけで食べるのがお気に入りでした。

ロシアサラダはヨーロッパでよく食べられているサラダです。このサラダは、森茉莉のレシピ以外にもさまざまな材料や味付けで食べられています。

牛肉とキャベツの煮込みは、その名のとおり煮込み料理です。森茉莉のレシピでは牛のスネ肉を使います。味付けは塩胡椒のみです。さらに刻んだトマト・パセリを散らし、しょう油につけて食べます。

また森茉莉は、「料理は精神をこめないと駄目である」と本に記述しています。森茉莉の料理の秘訣でもあったのでしょう。

当時、高価でなかなか味わえなかった飲み物に、クリームソーダがあります。森茉莉は、レモン味のアイスクリームソーダを「最高の喜び」と記述するほど好物でした。幼少期から飲んでいた飲み物で、森茉莉の思い出の味でもあります。

森茉莉の作品は、美味しい記述が豊富なため空腹を感じます。そのため、チョコレートとともに森茉莉の作品を読むのをおすすめします。この記事を参考に、森茉莉の幼少期の思い出や美しい文章に浸ってみませんか？

こちらもあわせてご覧ください