レコードプレーヤーのおすすめ12選｜音質重視の上級・中級者向けも

昔懐かしいレコードを楽しむために欠かせないレコードプレーヤー。アナログ音源の温かみのあるサウンドを堪能でき、レコードプレーヤーの魅力です。部屋のインテリアとしておしゃれな点でも人気です。

レコードプレーヤーは、音響機器のメーカーから多種多様なモデルが発売されています。しかし、ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジなど、チェックすべきパーツや機能が多いため、特に初心者にとっては選ぶのがなかなか難しいものです。

そこで今回はレコードプレーヤーの選び方・中級者向けの商品・音質重視の上級プレーヤー・おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。記事の最後には、レコードプレーヤーが故障した時の対処方法も紹介しています。ぜひ最後までチェックしてみてください。

レコード盤を乗せる回転台がターンテーブルです。ターンテーブルには、ベルトドライブ式とダイレクトドライブ式の種類の駆動方式があります。それぞれの特徴を把握して、自分に適したモデルを選びましょう。

ベルトドライブ式は、モーターの回転をゴムベルトを使ってターンテーブルに伝える方式で、多くのレコードプレーヤーに採用されています。周りの振動や音などの影響を受けにくく、安定して回転します。比較的安価なものが多く、初心者におすすめです。

しかし、ゴムベルトは消耗品です。使っている間はもちろんのこと、使用していなくても経年劣化が起こります。定期的に交換する必要があることを知っておきましょう。

ダイレクトドライブ式は、モーター部分とターンテーブルを直接結合させて回転させる方式です。レコードの回転や停止といった動作が非常にスムーズで、ベルトドライブ式同様に、安定した回転が特徴です。もちろんベルトの交換もありません。

ベルトドライブ式より音の立ち上がりよく、レコードを巻き戻したり早送りしたりするスクラッチプレイも可能です。そのため、DJ向けのターンテーブルとして多く使用されています。回転数の調節もしやすいので、ベルトドライブ式よりもより多彩な楽しみ方ができます。

レコード針を取り付けているカートリッジは、レコードの盤面から音を拾い上げるためのパーツで、マグネットを振動させる「MM（ムービングマグネット）型」とコイルを振動させる「MC（ムービングコイル）型」の2種類があります。

トーンアームは、レコード針とカートリッジを支えているパーツです。トーンアームには、カートリッジとアームが一体になっている「インテグレーテッドタイプ」と、取り外し可能な「ユニバーサルタイプ」があります。

カートリッジによって音質が変わるので、自由にカートリッジを選びたい場合はユニバーサルタイプを選びましょう。ただし、精巧な作りとなるので価格は高くなります。特にカスタマイズする予定がなければ、安価なインテグレーテッドタイプがおすすめです。

レコードの音波信号を変換し、本来の音として聞けるようする役割を担うのがフォノイコライザーです。安価な初心者向けプレーヤーでは内蔵タイプが主流ですが、音質にこだわる中級機以降では非内蔵タイプが多く、オン・オフできるものもあります。

非内蔵タイプの場合は、別途外部フォノイコライザーを用意するか、フォノイコライザーを内蔵したアンプが必要になります。なお、アンプ内蔵型ではMC型に対応しないモデルも多いので注意しましょう。

レコードの音を楽しむためにアンプが必要かどうかは、手持ちのオーディオ機器で決まります。LINEやAUXなどの端子を搭載したコンポやラジカセを持っている場合は、フォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーを選べば、別途アンプを用意する必要はありません。

アンプをすでに持っている場合は、PHONO端子があるかどうかを確認しましょう。PHONO端子があれば、フォノイコライザーを内蔵していないレコードプレーヤーと接続して使用できます。

もしレコードプレーヤーにもアンプにもフォノイコライザーが内蔵されていない場合は、フォノイコライザーを単体で購入して取り付けることになります。プレーヤーがフォノイコライザー内蔵か非内蔵かをしっかり確認して選びましょう。

レコードプレーヤー初心者や、できるだけ予算を抑えたいという方には、スピーカーを内蔵したモデルがおすすめです。アンプやフォノイコライザーも内蔵されており、接続も簡単で手間がかからないので、すぐにレコードを再生できます。

また、スピーカーやアンプを配置するためのスペースやレイアウトを考慮しなくていいのもポイントです。最近のレコード人気の盛り上がりを受けて、スピーカー内蔵モデルにも豊富なラインナップが揃っています。

現在のレコードプレーヤーには、Bluetooth機能が搭載されているモデルもあります。Bluetooth入力に対応したワイヤレスイヤホンやスピーカー、コンポなどからコードレス接続でレコードを聴くことができます。

また、Bluetooth受信機能があれば、スマートフォンや音楽プレーヤーから送信したデータを、レコードプレーヤーのスピーカーやイヤホン端子から再生することもできます。レコードプレーヤーをホームオーディオのように使えるので便利です。

最近のレコードプレーヤーには、USBポートが搭載されているモデルがあります。USB接続に対応しているものを選ぶと、レコードの再生音をデジタル録音してPCやオーディオプレーヤー、スマホなどで聴くことができます。

一度録音すれば、デジタルファイルの再生に対応した機器で再生でき便利です。また、レコードの摩耗を防いで、半永久的に音源データをデジタル保存できます。ただし、モデルによって対応フォーマットが異なることもあるので、注意しましょう。

レコードプレーヤーは振動を抑えることが音質向上につながるので、音にこだわるなら、本体の品質もチェックしましょう。キャビネットと呼ばれる土台が大きいものや、重い材質の方が、振動の影響を受けにくくなります。

また、インシュレーターというキャビネットを支える脚の部分の安定感も確認しましょう。さらに、レコードプレーヤーをホコリから守るためのダストカバーが付いていると、保管時に安心することができます。

レコードプレーヤーには、初心者向けの安価なオールインワンタイプから、上級者向けにターンテーブル以外のパーツが別売となっている高価なタイプまで、さまざまな機種があります。自分の予算やこだわりをよく考えて選ぶようにしましょう。

レコードプレーヤーは、カスタマイズすることで全く違う音を楽しむことができます。アンプやケーブル、針に至るまで自分の好きなパーツを選んで組み立てることができるので、自分好みの音を作り出すことが可能です。

音質にこだわりがある方や、自分でカスタムして楽しみたいという上級者の方は、少し高価であってもハイエンドモデルを購入するのがおすすめです。エントリーモデルではできないパーツ交換の自由度があり、カスタマイズしやすくなります。

レコードプレーヤーの初心者は、オールインタイプのリーズナブルなモデルを選ぶのが基本ですが、まずは中古で安く購入して試してみるという手もあります。レトロ調のモデルなどを選べば、実用だけではなくインテリアとしても楽しめます。

パーツ交換費用を見込んで、ハイエンドモデルを中古で購入するというのも選択肢の一つです。中古であれば、レコード全盛期の名機を手に入れられます。ただし、中古品の場合はメーカー修理が必要なほど壊れていないか、ジャンク品ではないかをしっかり確認した上で検討しましょう。

好きなデザインで選ぶのも一つの手段です。主なデザインとして、スーツケース型・木目調・レトロなデザインなどがあります。

スーツケース型は、どこにでも簡単に持ち運べる上見た目も可愛く収納もしやすいタイプとなっているのが特徴です。木目型は、落ち着いた雰囲気が大人の方に人気で、比較的どんな家具にも合うのがポイントです。レトロなタイプも少し変わった見た目が多いため、人とは違うデザインの商品が欲しい方におすすめできます。

audio-technica(オーディオテクニカ)は日本を代表するオーディオメーカーです。もともとレコードプレーヤー用のカートリッジを製造するために設立されたという経緯から、レコードプレーヤーに精通しています。

MM型の1種であるVM型カートリッジを独自に開発し、現在も展開しています。レコードを知り尽くしており、現在も多数のレコードプレーヤーとカートリッジをラインナップしています。特に、初心者から中級者向けのモデルが充実しています。

ION AUDIO（アイオンオーディオ）は、アメリカに拠点を置く音響機器メーカーです。トランク型のモデルやキャビネットに天然木を使用したモデルなど、おしゃれでユニークなデザインのレコードプレーヤーを数多く発売しています。

リーズナブルなモデルやオールインワンタイプなどラインナップも豊富で、初心者の方にもおすすめです。USB接続やBluetoothに対応したモデルも取り扱っており、利便性を求める方にもぴったりです。

DENON（デノン）は日本の老舗オーディオ機器メーカーです。レコードプレーヤーに関しては、SP時代も含めて膨大なノウハウを持っています。1964年にはMC型カートリッジ「DL-103」を開発し、放送局やレコード制作現場のスタンダードとして長く活躍しました。

レコードプレーヤーにも定評があり、MC型カートリッジを使用しての本格的な再生を得意としています。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、幅広くラインナップしているのも魅力です。

Technics（テクニクス）は、1970年台に初めてダイレクトドライブ式のレコードプレーヤーである「SP-10」を発売した後、DJ用・オーディオ用ドライブレコーダーの世界基準となる「SL-1200」を開発した高級ブランドです。

「SL-1200」のデザイン性・機能性に感化された他ブランド会社は、次々と類似したデザインの商品を作り出してきました。ロック・ポップス・ジャズなど、どんなジャンルでもマッチするSL-1200は、現在新モデルを開発しており、世界から注目されています。

ここでは、レコードプレーヤーの基本的な使い方を紹介します。初めて使う方はぜひ参考にしてください。

1. レコーダーをプレーヤーにのせる
2. 回転数を選択する
3. トーンアームを静かに下ろす
4. 音量を調節する

上級プレーヤーは、下位モデルと比較して、主に以下の違いがあるとされています。

• 重量
• スピーカーと分離されている
• ベルトドライブかダイレクトドライブか　

まず、標準モデルのIONのレコードプレーヤーな約3kgであるのに対し、上級プレーヤーは20kgを軽く超えるものが大半です。スピーカーに関しても、スピーカー本体の振動がレコードに干渉するのを避けるため、個別になっているモデルが多いです。上級プレーヤーはダイレクトドライブと言われる装備を有しており、下位モデルと比して、かなりの手間暇が費やされています。

ターンテーブルが回らないのは、レコードプレーヤー本体で最も多い故障です。とはいえ、ベルトドライブ方式ならさほど慌てる必要はないかもしれません。ベルトの交換で回り出すことも多いからです。

ベルトドライブ式の場合はゴムベルトのゆるみが起こるので、再生スピードが遅くなったと感じたらベルト交換を行いましょう。ターンテーブルを取り外して緩んだベルトを交換するだけなので、比較的簡単に行えます。

レコードプレーヤーの片方のチャンネルが鳴らないというのもよく起こる症状です。アンプやスピーカーの配線には問題がないのに、なぜか片チャンネルだけならないというケースです。

この場合はトーンアームとシェルの接触を確認しましょう。長い期間、アームとシェルの接点を放置しておくと、経年による錆びや汚れなどから接点不良が起こることが多いです。この場合は、接点をクリーニングすれば直るケースがほとんどです。

レコードプレーヤーの針の交換は、自分でも簡単にできます。レコードプレーヤーの針は、摩耗によって削れる消耗品です。音飛びが頻繁に起きるようになったときが針の交換のタイミングになります。カートリッジからやさしく針を外し新品のものに交換するだけです。

レコードプレーヤーは、すぐに使える初心者向けのものから、パーツをカスタマイズしてより音質にこだわることができる中・上級者向けまでさまざまなモデルがあります。ぜひ自分に合ったモデルを見つけて、アナログレコードならではの音源を楽しんでください。