【直木賞受賞作家】唯川恵の書籍人気おすすめランキング11選

施設で育った芳子と周也の男女二人の恋愛小説。何が幸福か不幸か考えさせられる物語です。

施設を出た後、芳子と周也は血のつながりはないけどまるで家族のように共に過ごし始めます。しかし、芳子が周也を甘やかせ過ぎ、だんだんと周也の行動がエスカレートしていきます。そんな中でも芳子が懸命に周也を支える様子が描かれています。

二人に待つのは幸福か不幸なのか、そんな展開が気になる恋愛小説です。口コミでは読むのが止まらないや、読み終わってとても切ない思いになった、人生観を考えさせられたなどが書き込まれており、読む人にとって捉え方が色々と異なるようです。どんな内容か気になる方はぜひ手に取って、二人の結末を読んでみてください。

男性が主人公でまとめられた短編9作。結婚後の不倫や婚約前の浮気、昇進のために女性に近づく男性など、多彩なストーリーが味わえます。

口コミでは男女のすれ違いを感じさせる物語が多かったとあります。特にリストラされた男性に離婚をせまる「終の季節」と言う短編が気に入ったという書き込みがたくさん見られました。

中にはSFっぽく感じさせる作品があるなど、単なる恋愛短編集では終わらない1冊です。短編集なので、一つ一つの物語はさっと読めるでしょう。長文を読むのはあまり得意ではない方も手に取ってみてほしい短編集です。

美容外科に通い続ける異なった4人の女性を描いた長編小説です。整形とちょっと小説の題材として聞きなれないものを、うまく読ませるように書き上げられた作品。女性なら誰もが一度は綺麗になりたいと願ったことはあるはずです。美容整形の果てには何があるのか、そんなことを切実に描いた異色の作品です。

この物語の主人公は、美貌を売りにしている女優、出産後で自分の姿に不満がある女性、玉の輿にのりたいキャバ嬢、そして独自の美意識を持つお金持ちの令嬢の4人です。

口コミには、「女性であればいずれかの主人公と自分をかぶらせしまう」、そんな書き込みがありました。そのため、主人公の女性の行く末が気になるのでしょう。一気に読み進めてしまうという書き込みが多かったです。美に執着しすぎるとどうなるのか考えさせられる異色作です。

会社の同僚と不倫をしているOLの美月。その不倫相手の妻である英利子。美月は結婚に憧れるが不倫という選択肢を取っています。英利子は毎日続く同じような生活に不満を持ち始めています。

小説では、美月と英利子の視点で交互に描かれています。しかし、どちらの主人公視点か混乱させることなく読みやすい文章です。

女性にとって結婚という選択は大きな決断です。しかし、本当にそれが幸せなのか、結婚に何を求めるのか、読みながら考えさせられる1冊です。女性であれば共感しながら楽しめ、男性であれば女性はこういう風に考えるのかなど、男女ともに楽しめる作品でしょう。不倫という題材上、好き嫌いはあるかと思いますが、女性の本音を知りたい方必見の小説です。

運命の人と出会えたら恋人になりたい、恋人になったら夫婦になりたい、こんなことを考えることがきっとあるでしょう。しかし、夫婦になった後は何を求めるのでしょうか。そんな深い考えを描いた作品です。

登場人物は結婚七年目の士郎と結子。仲は悪くないけど物足りなさを感じる日々。ふとしたことがきっかけで別居生活が始まります。そして、読み進めていくうちにタイトルの意味がわかってくるでしょう。気になる方は手に取ってみてください。

口コミでは著者の文章力が高く、500ページもの長編にもかかわらずサクサク読み進めることができたとありました。物語に深く関わってくる登場人物は4人になりますが、それ以外の登場人物にもそれぞれ個性があり、作品にのめり込んでしまうとのことです。結婚をし夫婦になったけど、何か実感がわかないという方は読んでみることをおすすめします。

恋愛が好きな女性は多いはず。しかし、愛が強すぎるとその先に何があるのか。そんな愛で狂ってしまう女性たちの憎悪や嫉妬といった感情を描いたホラー小説です。

内容は全10個の短編で構成されています。読んでいて女性の感情に共感できる部分もたくさんある。しかし、それ以上に怖いと言った感想が口コミで多かったです。

恋愛小説家としてのイメージが強い唯川恵さん。この作品は女性の感情を描きながらも、ホラー要素を取り入れた唯川恵さんならではの作品に仕上がっています。ちょっと変わったホラー小説を読んでみたい女性におすすめの作品です。

五年間付き合い結婚も考えていた男性に振られた怜子の物語。三十一歳で仕事も順調、しかし、急に恋人に別れを告げられ絶望してしまう。そんな怜子を見た友人からの一言から物語は進展していきます。

リアリティのある女性の心理描写に共感できるという女性の口コミが多い作品です。失恋した方は、この作品を読んで現実と向き合うことができたなど、この小説をきっかけに立ち直る方もいるようです。

最近失恋してしまったという方や、大恋愛をして忘れられない人がいるといった女性にぜひ手に取ってほしい失恋小説です。

母と娘の歪な関係を描いた物語です。主人公は、小さな頃から母親からの虐待を受けてきた千遥と中学生の時に父親を亡くし母と助け合って生きてきた亜沙子の二人の女性です。

二人の違ったタイプの母親と母親に依存してしまう娘。母娘関係という難しいテーマに一歩踏み込んだ作品です。

口コミでは、親子ならではのコミュニケーションの難しさを感じさせる作品だった、女性ならではの陰湿な関係に恐怖を覚えた、女性同士の親子の負の感情を感じられたなどの書き込みが見られました。しかし、最後には感動するなど共感性が高い作品でもあります。親子関係を見つめ直したい母親や娘さんといった方におすすめの小説です。

唯川恵さんが初めて実在する女性を描いた長編小説。主人公はエベレスト登山に女性として初めて成功した田部井淳子さんです。いち会社員だった淳子さんが、女性だけの登山隊を編成し、エベレスト登山に成功するまでの苦労、挑戦がリアルに描かれています。

自分がやりたいことを夫や周りの人に支えられながら叶えていく。そんな様子を楽しみながら読み進めていけます。あなたも何かやってみたいことがあれば、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

口コミでも、山の魅力に魅入られた淳子さんが挑戦する様をわかりやすく描かれており、すらすら読めたという書き込みが多くあります。この本を読んで、自分もやりたいことに挑戦したいと思えるようになったと勇気付けられた意見も。登山に興味がある方だけでなく、いつか挑戦したいことがある、大きな夢があるなど、願いを持っている方にぜひ読んでほしい作品です。

第126回直木賞受賞作品。女であることを活かしながら生活する「るり子」と恋に一歩踏み出せない「萌」の物語。全く違うタイプの二人の女性の生活を描き、女性の友情を始め、男女関係や親子関係など幅広く扱った傑作です。

主人公の二人はもとより、その他の登場人物も個性的で味があり、読んでいて引き込まれる世界観です。唯川恵さんでしか味わえない細かい心理描写している女性の感情は必見です。

メディア化もされており、ドラマを始め、韓国を舞台にした映画化もされています。唯川恵さんの代表作であり、作風や特徴を知りたい方はまずこれを手に取ってみることをおすすめします。続きが読みたくなるような共感できる文章は唯川恵さんならではのもの。男性でも女性でも幅広い方に読んでほしい傑作の1冊です。