手作りハンモックの作り方解説｜ロープで自作も！簡単DIY方法紹介

ハンモックに揺られて過ごすシチュエーションに、憧れる人は多いですよね。アウトドアだけでなく室内で利用できるのも、ハンモックの魅力です。ハンモックを自作する人もいますが、何となく難しいイメージがあるかもしれません。

実は手作りハンモックは、意外と簡単に作れます。作り方さえ知っていれば、ロープを使ったネットタイプ・布を使ったクロスタイプ・ハンモックスタンドも手作りするのは難しくありません。布や紐も選べるので、好きなデザインのものを作れるのが魅力です。

今回は、自作のハンモックの作り方を解説します。ハンモックの種類やロープ・カーテンを使った作り方、100均グッズを使った小動物・ぬいぐるみ用の小さいハンモックの作り方などについてもご紹介するので、DIYが好きな方はぜひ試してみてください。

ネットタイプは紐（ロープ）を編み上げたハンモックで、最もスタンダードなタイプです。別名メキシカンハンモックとも呼ばれています。重量が軽く、伸縮性があるので体にフィットします。通気性や寝心地が良く、簡単に洗濯できて乾かしやすいのがメリットです。

通気性がいいので、熱い季節も快適に過ごせます。ただし、網状なので服の金具やボタンが引っかかりやすく、寒い季節は屋外で使いづらいのがデメリットです。

クロスタイプは、コットンや化学繊維の布で作られたハンモックです。デザインが豊富で耐久性も高く、安定感があるので横になってリラックスしやすいです。ハンモックに慣れていない初心者でも、安心して寝転べます。

さまざまな生地のハンモックがあるので、使用された生地によってハンモックの特徴が異なります。化学繊維のハンモックは屋外使用に適していますが、通気性が悪いので夏場は暑くなります。コットンは肌触りが良く丈夫ですが、乾きにくいので屋内向きです。

ハンモックチェアタイプは、吊り下げる椅子のような形状のハンモックです。ハンモックは横に長くて寝っ転がるイメージがありますが、ハンモックチェアは座るタイプです。一般的なハンモックに比べて、狭いスペースにも設置できます。

布に包み込まれて、ゆらゆらと揺れる感覚が心地いいのが魅力です。形状を変更して、通常のハンモックとハンモックチェアの両方で利用できるタイプもあります。

クロスタイプのハンモックを作るのに、必要な材料と道具は以下の通りです。

• コットンなどの丈夫な生地（200cm×100cm・2枚）
• パラコード（250cm・2本～6本）
• 縫い糸
• カラビナ
• ミシン
• メジャー
• 待ち針
• 洋裁ばさみ

安全性を高めるために、できるだけ頑丈な生地を用意しましょう。頑丈な生地ならどんなものでも作れますが、コットンは簡単に縫えるのでおすすめです。長い生地なら1枚仕立てでも作れますが、2枚生地があるとよりおしゃれなデザインも可能です。サイズは目安なので、乗る人の体格に合わせて調整してください。

重ね合わせた2枚の生地をミシンで縫って、ハンモックの形にしましょう。2枚の生地を中表になるように重ね合わせて、動かないように待ち針で固定します。縫うのは生地の長辺部分で、短辺は開いた状態で残します。

左右両方の長辺を直線縫いしましょう。左右を縫い終わると筒状になるので、開いた短辺部分から裏返してください。裏返した時点で生地は、ハンモックに近い形状になっています。

縫い合わせた生地を短辺から裏返したら、紐通しを作成します。紐通しができると、パラコードを通してハンモックが吊るせるようになります。折り返し幅が8～9cn程度になるようにして、短辺部分を三つ折り縫いしましょう。

ミシンで縫うのは、折り返した山になる箇所から5cmの部分です。紐通しの部分は体重がかかって破れやすいので、頑丈に縫う必要があります。

紐通しの部分には負担がかかるので、丈夫になるように繰り返し縫っていきます。耐久性を高めるために、紐通し部分は8回以上縫ってください。多くの家庭用ミシンに搭載されているジグザグ機能は、ほつれ防止にもなるので繰り返し縫う際におすすめです。

フラップ状の生地を固定するために、折り目を付けたもう片方の山から1cmほどの箇所を直線縫いにしていきます。片方の短辺部分に紐通しができたら、反対側も同様に縫って両方に紐通しを作ります。

紐通しが完成したら、パラコードを通していきます。パラコードはナイロン製の紐ですが、耐荷重が250kg以上あるものが多いのでハンモックに使用するには最適です。パラコードは種類も豊富なので、生地に合ったデザインやカラーが選べます。パラコードは、細いものなら6本・太いものなら2本を長さ250cm程度にカットします。

パラコードの長さは、作成する生地の長さに合わせて調整しましょう。用意したパラコードをまとめて、紐通しに通してください。

片方の紐通しにパラコードを通したら、反対側の紐通しにもパラコードを通します。パラコードを通した生地を束ねると、ハンモックの形状になります。紐通しに通したら、ハンモックを吊るせるようにパラコードの両端を結んで完成です。

結び目が解けると危険なので、解けないように結び目は頑丈にします。ハンモックはパラコードを括り付けるだけで使用できますが、カラビナを用意しておくとスタンドや木に固定しやすいです。

ネットタイプのハンモックを作るには、耐久性に優れたロープ・2本の木の棒・編み棒を用意します。編み棒は無くても作れますが、あると効率的に作業できます。ネットを編むためのロープ以外にも、ハンモックを吊るすためのロープも必要です。

ネットタイプのハンモックを作る作業のほとんどは、ロープでネットを編む作業です。ロープを本結びでつなぎ合わせて、ネットを編んでいきます。作業自体は単調で簡単ですが、時間がかかるので完成させるには根気が必要です。

編んだネットを木の棒に結び付けるか、木の棒の両端に空けた穴にネットのロープを通して固定します。残ったロープを木の棒の両端に通して、ハンモックを吊るすために使います。安全に使用するために、ロープはしっかりと結びましょう。

カーテンとロープだけで、簡単にハンモックが作れます。厚手のカーテン生地と5mのロープ2本を用意して、ロープの両端を結んで輪っかを作成します。ロープの輪っかがハンモックを支えるので、解けないようにしっかりと結んでください。

木や柱にロープを巻き輪っかにした部分にもう片方のロープの端を通して固定し、ロープの逆側に輪っかを作って、カーテンを固定します。カーテンの重量で木とハンモックの両方が締め付けられるので、しっかりと固定されます。

もう1つのロープを使って、同じ要領でカーテンの逆側を固定します。設置場所によって、必要なロープの長さは異なります。ロープが長すぎる場合は、ロープに結び目を作って長さを調整します。

ハンモックスタンドを作るために、必要な材料は以下の通りです。

• SPF2×4材
• 51mmスリムビス 24本　
• フック（強力ものかけC型） 2個
• ソーホースブラケット 2個

SPF2×4材は、1600mm4本・1800mm1本にカットして使用します。SPF2×4材は反りが出る可能性もあるので、できるだけ真っ直ぐなものを選びましょう。ビスはソーホースブラケットを固定できるものなら問題ありませんが、木割れの起きないスリムビスが使いやすいです。

SPF2×4材を脚にする1600mm4本と上に乗せる1800mm1本に、カットします。手作業で切断するなら、のこぎりガイドを使うと真っ直ぐに切断できます。ホームセンターでSPF2×4材を購入するなら、カットサービスで切り分けてもらえます。

1600mmのSPF2×4材に、ソーホースブラケットを取り付けて脚にします。ソーホースブラケットのストッパーに当たるまで、SPF2×4材を差し込めばキレイに取り付けできます。ストッパーに当たった状態で、取り付け穴にしっかりとビス止めしてください。

ネットをかけるためのフックを、1800mmのSPF2×4材に取り付けます。取り付ける位置は、両端から300mmの2ヶ所です。最初に下穴を開けておくと、取り付け作業がスムーズにできます。

ソーホースブラケットで固定した脚の上に、フックを取り付けたSPF2×4材を組み合わせて固定すれば完成です。フックの位置が、下側に来るように組み合わせます。ビスを取り外せば、コンパクトに収納可能です。

猫・小動物・ぬいぐるみ用のハンモックは、100均グッズを使用して作るのがおすすめです。作り方は人間が使うハンモックと同じで、100均グッズを使えばクロスタイプもネットタイプも簡単に作れます。以下のグッズは、ハンモック本体に利用できます。

• コットンロープのネット
• 防犯ネット
• 紐・毛糸・ロープ
• ひざかけ
• カットクロス

網状のグッズはそのままネットに使えて、紐や毛糸でネットを編めば本格的なハンモックになります。設置用に使えるグッズもさまざまなものがあります。

つっかえ棒・カラビナ・粘着フックは設置場所を作るに便利です。紙パイプを使えば、移動式のハンモックも作れます。

ロープをしっかりと結ぶのは、ハンモックの作り方で最も重要なポイントです。ロープを結ぶ場合は、どの場所でも解けないようになっているかしっかりと確認しましょう。どのタイプのハンモックでも、木などにしっかり結び付けていないと解けて落下します。

ネットタイプのハンモックは、ネットを編む際にしっかり結んでいないとハンモックが解けて落下します。解けないようにロープをしっかり結んでおけば、安全にハンモックを利用できます。

スタンドを作る際は、安定性や強度をしっかりと確認しましょう。ハンモックはどうしても不安定なので、土台となるスタンドが十分な強度で安定している必要があります。SPF2×4材の強度は問題ないので、金具などは十分な強度のあるものを使用しましょう。

不安定にならないように、金具は正しい角度でしっかりと取り付けるのが大事です。ハンモック自体の安定感を上げたいなら、ハンモックの4隅すべてにロープを結んで固定するのも1つの方法です。

ハンモックは、重さに耐えられる強度にする必要があります。ハンモックに乗った場合、体重以上の負荷がかかります。人間が乗る場合は、200kgの負荷に耐えられるようにするのが目安です。強度のチェックポイントや強度を上げるためのポイントは以下の通りです。

• ロープは太さや耐荷重などの強度をチェック
• 布を重ねる枚数を増やして強度を上げる
• 使用する金具の数を増やす

ロープは、パラコードを使用すると安全性が高いです。

手作りハンモックは、耐久テストなどを受けていないため、慎重に使用しないとケガをする恐れがあります。まずはゆっくりと座って耐久性を確認しましょう。

さらに、他人が使用する場合は、ハンモックがひっくり返らないように必ずサポートに入りましょう。特に子どもが使用するときは、必ずそばで見守り支えてあげる必要があります。ハンモックになれてない人は、乗るだけでも難しいのでサポートしましょう。

初めてハンモックを作る人は、簡単な麻紐ハンモックから始めてみるのもおすすめです。雑貨の収納にも便利で、室内に飾ればおしゃれなインテリアとしても使えます。大きいハンモックを作る自信がない方や、家にあるもので手軽に作りたいときにぴったりです。麻紐は100均でも購入できるので、ぜひ試してみてください。

ハンモックの作り方についてご紹介しました。作り方を知っていれば、自分の好きなハンモックを自作できます。お気に入りの手作りのハンモックで、キャンプや室内でリラックスタイムを満喫しましょう。