鬱漫画おすすめ14選｜読むのが辛い・トラウマになる【人気の鬱漫画家も】

「どんどん不遇な展開になって、読むのが辛い」読者の気持ちを鬱々とさせる漫画、いわゆる「鬱漫画」を知っていますか。読み進めるほど精神的にキツくなってしまうのに、なぜか読み進めてしまう漫画を好きな人は少なくありません。

鬱漫画とは一口で言ってもトラウマ漫画など展開や種類はさまざまです。単なるバッドエンドだけではなく、鬱展開の過程で主人公たちの心の葛藤・成長が見られるなど「バッド」ほどではないアンハッピーエンドもあります。気分の悪い展開でもキャラクターに感情移したり、衝撃の展開にドキドキしたりさまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。

そこで本記事では、おすすめの鬱漫画や人気の鬱漫画家などを紹介します。ブラッドハーレーの馬車などのおすすめ作品も紹介しているので、鬱漫画を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。

鬱漫画と一括りにされている中でも、たとえば以下のようなさまざまな展開・種類があります。

• 主人公が不幸（例：いじめられている・役に立たないと蔑まれている）
• 救われない展開（例：頑張っても努力が踏み躙られる）
• 絶望的な世界（例：世界崩壊・人間の力をはるかに上回る敵）
• バッドエンド（例：もがき苦しんだ結果負ける）
• トラウマ漫画（例：悲劇的な展開・リアリティある恐怖）
• 怖い漫画（例：キャラクターの内面が恐ろしい・現実で起きそうな事件）

読んだ結果トラウマになってしまうようなものから、異世界などでの怖い体験がある漫画など幅広いです。鬱漫画の中でも、どんな展開が自分好みかぜひ考えてみてくださいね。

鬱漫画を読んでも楽しめる人・楽しめない人に分かれます。以下に当てはまる人は、鬱漫画がおすすめです。

• バッドエンドが好きな人
• 人間の闇を見たい人
• グロい漫画が好きな人

鬱漫画は刺激が強いため、精神がある程度強くなった大人なら読むのを楽しめます。鬱漫画の多くは成人男性向けの青年誌などに掲載されているため、基本的に大人向けです。

鬱漫画が好きな人は、溺英恵という漫画家の作品がおすすめです。pixivで掲載している「売れっ子漫画家×うつ病漫画家」がとても話題で、「鬱漫画家」とも呼ばれています。
 
 
心に刺さる作品のセリフと、的確な心情描写が魅力です。共感しすぎて苦しくなるほどの人間の闇・世界観を表現しています。BL描写があるため、苦手な人は注意してください。

宮崎あおい主演で映画化し話題となった『ソラニン』が代表作の浅野いにおが『おやすみプンプン』を描いています。同作は鳥のような風貌をした少年・プンプンの小学生から高校、その後のフリーターとしての人生までを描いた物語です。

少し内気で自意識過剰なプンプンは、転校先の小学校で出会った少女・田中愛子に一目惚れします。初恋を軸に、多くの困難にさらされるプンプン。時には強烈なトラウマを抱えながらも成長していく姿を見て、読者は苦しみをダイレクトに感じられるはずです。

『ぼくらの』はアニメ化もされており、アニメ・漫画ともに鬱展開と話題の作品です。

自然学校に参加した少年少女15人は、海岸の洞窟にいたココペリと名乗るミステリアスな男に遭遇。ココペリは子どもたちに、「子どもたちが巨大ロボットを操縦し、地球にやってきた敵を倒して地球を守る」ゲームへの参加を誘います。兄・ウシロに止められたカナを除く14人は、PCゲームと思いゲームで遊ぶのを承諾。しかしロボットの動力源はパイロットの命で、自分を犠牲に戦う羽目に…。

『ミスミソウ』は実写映画化もされ、映画ではR15指定もされた作品です。いじめの不愉快さと、「精神崩壊ホラー」とも呼ばれるサイコホラーな主人公が魅力と言えます。

主人公・野咲春花は父親の仕事の都合により東京から田舎の大津馬村に転校するも、小黒妙子を中心としたいじめのターゲットになってしまいます。ある日家に帰るといじめグループにより家が放火されていました。両親は焼死し、妹も全身やけどの意識不明に。事件の真実を知った春花は、復讐を決意します。

『ブラッドハーレーの馬車』は同じ世界で異なる人の視点で描かれる、一話完結型の短編漫画です。

資産家・ブラッドハーレーは、「ブラッドハーレー聖公女歌劇団」と呼ばれる劇団を経営していました。歌劇団は全国の孤児院から集められたブラッドハーレーの養女で構成されるため、孤児院の少女たちには憧れの存在です。しかし毎年養女にもらわれる人数と、劇団員の人数は圧倒的に異なりました。消えた少女たちには、暗い塀の中で恐ろしい悪夢が待っていたのです。

『泥濘の食卓』は2020年11月から連載が始まった、比較的新しい漫画です。

田舎町のスーパーで働く主人公・深愛（みあ）は、パート先の店長と不倫していました。とりえのない自分を思ってくれる店長が大好きな深愛ですが、店長の妻が鬱であるのを理由に別れを切り出されます。「店長と幸せになりたい」と純粋な気持ちで思う深愛は、妻を治してあげたい善意で妻に接触。歪んだ純愛が、一つの家庭を不穏な空気に包みます。

『宝石の国』は市川春子氏の作品で、2012年に『月刊アフタヌーン』で連載が開始されました。

物語は人間が絶滅したはるか未来、宝石の身体を持つ28人が彼らを装飾品にしようと月から襲来する月人との戦いに備えるべく、日々準備をしていました。しかし、フォスフォフィライト1人だけが硬度が弱く、何の仕事も与えてもらえません。ある日ようやく「博物誌を作る」仕事を与えられ、情報収集をしていると月人が襲来してしまいます…。

『タコピーの原罪』はタイザン5初氏の作品で、『少年ジャンプ＋』で2021年12月から2022年3月まで連載されました。「いじめ」を題材にしたこの作品はその短い連載期間ながら「重すぎる」「えぐい」と大きな話題になり、毎週のようにTwitterのトレンド入りをしていたので見かけた方も多いのではありませんか？

物語はタコ型の宇宙人のタコピーをしずかが助けるところから始まります。助けてもらったタコピーはしずかを喜ばせようとしますが、クラスメイトからいじめを受けていたしずかはある日命を絶ってしまいます。しずかの行為が理解できないタコピーは、「ハッピー道具」を使ってしずかとの日々をやり直し…。無邪気なタコピーの考え方と非常な現実とのあまりの乖離性に、心をえぐられた人も多いです。

鬱漫画は書店はもちろん、漫画アプリでも読めます。アプリによって試し読みができたり、条件クリアで全話無料の読破も可能です。今回おすすめした鬱漫画は、以下のアプリで読めるためぜひ参考にしてみてください。

• マンガワン
• 少年ジャンプ+
• ピッコマ
• LINEマンガ
• Amebaマンガ
• ebookjapan

この記事では、鬱漫画の種類・おすすめ漫画について紹介しました。バッドエンドが多い鬱漫画ですが、読む過程で主人公へ共感できたりキャラクターの成長を楽しんだり魅力は多いです。刺激の強い内容が多いため、自身のメンタルに合わせて楽しんでみてください。