グレンタレットおすすめ5選！トリプルウッドからピーテッドまで｜10年・12年も

グレンタレット は、スコットランド最古の蒸留所で作られるシングルモルトウイスキーです。創業は1775年、ウイスキー造りは1717年から始めていたとの記録もあります。

小規模ながら有名な蒸留所で、フェイマスグラウスのキーモルトとして世界中で知られています。フェイマスグラウスはスコットランドの国鳥である雷鳥がトレードマークのブレンデッドウイスキーでスコットランドで一番人気のあるブランドと言われています。また、ギネスブックに掲載された「タウザー」というメス猫のエピソードでも有名です。

今回の記事では、「グレンタレット 」をご紹介します。歴史や人気商品を詳しく紹介するだけでなく、基本的な飲み方まで解説しますのでぜひ参考にしてください。

グレンタレット は、スコットランド最古の蒸留所で作られるシングルモルトウイスキーです。グレンタレットはゲール語でタレット川の谷という意味で、もちろんグレンタレットはこの川の水が使用されています。

ウイスキーの色はゴールド。ハイランド特有のオーツ麦とバニラの甘い香りで、口に含むとオイリーな味わいが特徴です。

グレンタレット蒸溜所の基礎知識を紹介します。歴史や、グレンタレットを語る上で欠かせない有名猫「タウザー」についても解説します。

グレンタレット蒸溜所は、ハイランド地方のパース州にあるクリフ郊外に位置しています。スコットランド最古の蒸溜所とも言われ、設立は1775年ですが、密造酒を製造していた記録を含めると1717年頃から存在したことが分かっています。

一帯を流れるタレット川の急流がウイスキー作りに適しているため、密造酒の時代から盛んにウイスキー作りが行われてきました。現在のグレンタレットでもタレット川の水が使用されており、小規模の蒸溜所で主に手作業という昔ながらの方法で生産されています。

原料となる大麦を保管している蒸溜所では、「ウイスキーキャット」と呼ばれる猫を大量発生するネズミ退治のために、多くの蒸留所で飼育していました。

タウザーはグレンタレット蒸溜所で飼われていたウイスキーキャットで23歳11ヶ月という人生の中で28,899匹のネズミを退治しました。その桁外れの記録はギネスブックにも掲載され、「グレンタレット蒸溜所のタウザー」の名は世界中に知れ渡り、グレンタレットの知名度を引き上げたのです。

グレンタレットを6種類紹介します。それぞれ香りや味の特徴を解説するのでぜひ参考にしてください。

「グレンタレット10年 ピートスモークド」は、「Ruadh Maor（ルーアックモア)」の別名でも有名な「ザ グレンタレット」のヘビリーピートタイプです。

50%という高めのアルコール度数でボトリングすることによりスモーキーでありながらフレッシュで甘く芳醇な味わいのウイスキーです。

「グレンタレット シェリーカスクエディション」は、ヨーロピアンオークのシェリー樽原酒のみを使用して造られたボトルです。

複雑でリッチな風味を持つシングルモルトで、味わいは樽由来のスパイシーさが前面に出ており、温もりある感覚とわずかな黒胡椒、そして果物の甘みが口中にあふれます。

「グレンタレットトリプルウッドエディション」は、ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽とバーボン樽を組み合わせた香りが見事なボトルです。

フレッシュな香りから甘く豊かなアロマへとなり、シナモンやココナッツのほのかな香りにオークの風味の余韻を残します。

「グレンタレット　ピーテッドエディション」は、ヘビリーピーテッドタイプの麦芽を使用して造られたボトルです。

ピートを利かせたモルトを使用することにより、グレンタレットが創業した1775年に作っていた味わいに近いボトルです。グレンタレットらしいフルーティーさに、スモーキーさとスパイシーさが加わった重層感のある味わいとなっています。

「グレンタレット12年」は、12年もののグレンタレットです。

香りはバーボン樽からくる豊潤なバニラ・ラムレーズンの甘み、スコーンのような香ばしさを感じるものになっています。柔らかな口当たりで、甘みと香ばしさにハーブとスパイシーさにオイリーさが加わる味わいです。

「ザ グレンタレット 30年」は、30年の歴史が詰まった熟成原酒のヴァッティングして完成させたボトルです。まさに集大成といえるシングルモルトは蒸留所の歴史へ敬意を表しています。

果実のフルーティーさと甘みのあるバニラの風味が、やわらかな樽の風味と寄り添う味わいです。

一般的な店舗での入手は困難ですが、日本国内正規代理店やウイスキー専門店で手に入れることが可能です。

また、amazon・楽天・Yahooショッピングなどの通信販売でも購入できます。ネット通販では、希少な銘柄が見つけやすいのはもちろん、複数のサイトの在庫確認が簡単にできるのでおすすめです。

ウイスキーには、「水割り」や「ハイボール」はじめとした飲み方がいくつかあります。今回は6種類紹介します。それぞれ美味しく飲むためのポイントがあるのでぜひ参考にしてください。

「ストレート」は、ウイスキーに何も加えずそのまま飲む方法です。ウイスキー本来の味や香りを楽しめます。

ウイスキーは度数が高いお酒なので、ゆっくりとチェイサーと交互に飲むようにしましょう。日本では、チェイサーは水というイメージがありますが、アルコール度数の低いお酒などの他の飲み物と合わせるのもいいです。

「オンザロック」は、ロックグラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐだけのシンプルな飲み方です。

氷を入れることでウイスキーが冷やされるのはもちろん、氷の美しい姿や、氷のカランという音を楽しめます。氷が溶けることによって段々と水割りに近くなり、味の変化も楽しめ、氷が溶けた水によりアルコール度数も抑えられるのでストレートより飲みやすいです。

「トワイスアップ」は、ウイスキーを常温の水で1：1で割る飲み方です。ウイスキー本来の香りが引き立つアルコール度数になり、冷やさず、他のものは一切入れないのでウイスキー本来の味わいが楽しめます。

ウイスキーの魅力を損ないにくいので、プロのテイスティングにも利用される飲み方です。

「ハイボール」は、蒸留酒やリキュールを炭酸飲料で割ったものを指しますが、日本では、ウイスキーのソーダ割りを指す言葉として普及しています。

ソーダで割るだけの手軽さが魅力で、アルコール度数を抑え、炭酸による爽快感が得られます。炭酸が、ウイスキーの香りを引き立たせるのも特徴です。

「水割り・お湯割り」は、ウイスキーを水やお湯で薄めて飲む方法です。

「水割り」は、日本では氷を入れて冷やし、海外は氷は使用せず、水だけで割るのが一般的です。アルコール度数を大きく抑えられるうえ氷で冷やすので、初心者の方でも飲みやすいです。

「お湯割り」は、気温が下がるスコットランドやアイルランドでは定番の飲み方です。水割りに比べ、ウイスキーの比率が低くても香りが立ちやすく、味わいのデリケートな部分もよく感じられます。

「ウイスキーフロート」は、ウイスキーを水に浮かべる飲み方です。ウイスキーは水よりわずかに比重が軽く、その比重差によって層を作るので、ウイスキーと水が二層のグラデーションになって、見た目も美しいです。

かき混ぜずに層を作ったままの状態で飲むため、一口ごとに変化する香りや味わいを楽しめます。

スコットランド最古のウイスキー、グレンタレットは、しっかりとした甘みと爽やかな香り、そしてオイリーさが特徴の豊潤なシングルモルトです。ウイスキー選びで迷われている方やハイランドモルトをよく飲む方はぜひグレンタレットを試してみてください。