ロードバイク（自転車）メンテナンススタンドのおすすめ10選｜100均で自作可能？

ロードバイク（自転車）に長く安全に乗るにはメンテナンスが欠かせません。特に、悪天候の中でロードバイクに乗ったときは車体やチェーンに汚れが付着するため、メンテナンスをしないとパーツの寿命が縮まります。

そんなロードバイクをメンテナンスする際に必要不可欠なのが、メンテナンススタンドです。ロードバイクは自立の難しいアイテムですが、メンテナンススタンドを利用すればより快適にメンテナンスを行えます。

そこで今回は、ロードバイク用メンテナンススタンドの選び方や、おすすめメーカー・人気商品10選について解説していきます。さらには、100均の商品で代用品を自作する方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

• 自転車を固定するスタンド
• 洗車やパーツ修理などの作業効率が高まる
• そのまま屋内保管できるものも多い

ロードバイクのメンテナンスでは車体を立てる必要があります。しかし、ロードバイクはスタンドを取り付けない場合が多く、スタンド搭載でも車体が軽いため、作業中に倒れる可能性が高いです。しかし、メンテナンススタンドがあれば、車体を安定させて効率よく作業できます。

• シートポスト・トップチューブなどを固定する
• 固定が簡単で強力
• 固定した後に動かすのが難しい

クランプ固定タイプは、使いやすさを重視したい方におすすめです。ロードバイクを手軽に着脱でき、固定力も高いので作業中に落ちる心配がありません。ただし、トップチューブかシートポストの1点で支えるので、負荷が偏りやすいです。

• ボトムブラケットとフレームエンドの2点で支える
• 固定力が高い
• 位置を調整できる

フレームエンド固定タイプは、固定力の高さ・作業中の快適さを重視する方におすすめです。2点でフレームを支えるので、どんな作業も安定してできます。ただし、固定するのに手間がかかって面倒です。

• 後輪のクイックレリーズ部分を挟み込んで固定する
• 車体がブレにくく、変速調整にぴったり
• クイックリリースのメーカーによって対応モデルが異なる

スポーツバイク販売店の陳列用としてスタンダードなスタンドです。車体の全貌を見渡しやすく見栄えもいいため、ディスプレイ用にもおすすめ。ただし後輪の外れた車体には使えません。

• 胸の高さで自転車を固定できる
• 全体メンテナンスを一度に行うのに便利
• シートポストの固定が不十分だと落下するリスクあり

シートポスト（トップチューブ）をクランプで固定し、吊り下げるタイプのスタンドです。全体をチェックしやすく、一度にまとめて作業したい場合に適しています。プロがメンテナンスに使用する場合が多いです。

• フックに自転車をひっかける
• 固定が簡単
• 固定力は最も低い
• 後輪を回す作業ができない

フック型は、ロードバイクの着脱を手軽にしたい方におすすめです。ただし、固定力が低くて本体もコンパクトで揺れやすいので、メンテナンスをするときは倒れないように気をつけましょう。

• 価格が安い
• クイックリリース部分に設置する
• 簡易スタンドの中では固定力が高い
• 後輪を回せる
• 後輪を外す作業ができない

クイックリリース固定型は、安価でも固定力が高い製品が欲しい方におすすめです。クイックリリース部分に設置するので安定しており、後輪を回せるため変速機のメンテナンスができます。また、ディスプレイ用のスタンドとしても使えます。

ディスクブレーキのロードバイクにはスルーアクセル固定型がおすすめです。ディスクロードバイクは主にスルーアクスルにて固定されているため、クイックリリース固定タイプでは固定できません。スルーアクセル固定型はスルーアクセルに特化した形状なので、ディスクロードバイクをディスプレイするのにもうってつけです。

快適にメンテナンススタンドを使いこなすにはサイズが重要です。特に、脚の数が多くて広く開く製品は安定性が高くて安全ですが、その分広い作業スペースが必要になります。自宅の作業スペースをよく確認して、快適に作業できるメンテナンススタンドを選びましょう。

• 高さ・角度を調整できれば作業しやすい

ロードバイクを取り付けた後で位置を調整できるメンテナンススタンドもあります。作業内容によって快適な高さは異なるため、複数の作業を一気に行う方には欠かせません。

• 工具置きがあれば快適

ロードバイクのメンテナンスでは複数の工具を使います。工具置きがあれば手元に工具を置けるため、作業効率を高められて快適です。

• 1933年創業の歴史ある日本メーカー
• 海外でも高い人気を誇る
• コスパが高い

ミノウラは、コスパを重視したい方におすすめです。品質がとても高く、価格も控えめで購入しやすいです。種類も豊富で、ディスクブレーキのロードバイクに使えるメンテナンススタンドも多数販売しています。

• イタリアのメーカー
• ボトル・ボトルケージで有名
• プロユース・ホームユース向けの製品がそれぞれ充実

エリートは、品質と機能性を重視する方におすすめです。メンテナンススタンドは本格的なモデルからシンプルなモデルまで幅広くランナップされています。ワンタッチで収納できる・ストラップ搭載など、持ち運びもスムーズです。

• 大阪に本社がある日本メーカー
• 価格が安い製品が多い
• カラフルなラインナップが魅力

ゴリックスは、コストとデザイン性を重視する方におすすめです。他のブランドより価格が安めですが、品質が高いので安心して使用できます。おしゃれなメンテナンススタンドが充実していて、カラー展開も豊富です。

• ホーザンの自転車整備用工具ブランド
• 高品質・高機能な製品が多い
• 本格的なメンテナンススタンドが中心

パークツールは、本格的なメンテナンススタンドが欲しい方におすすめです。どのモデルも高品質で安定感もあり、長く愛用できます。価格が高めですが、プロも使用していて人気が高いです。

自転車のメンテナンススタンドは、自転車専門店である「サイクルベースあさひ」で販売されています。種類豊富に揃っているので選択肢が多く、公式オンラインストアでも購入可能です。また、日本製バイクスタンドを取り扱う「iwa」や楽天市場でも取り扱っているので、ぜひチェックしてください。

ロードバイク・自転車用メンテナンススタンドの代用品は、100均で購入できるインテリア アイアンウォールバー ダブルと端材を利用すれば自作できます。なお、インテリアアイアンウォールバーは、セリアで販売されています。詳しい自作方法は以下を参考にしてください。

ただし思わぬケガや事故のリスクを減らすためには、既製品を使用するのがおすすめです。

【作り方】

1. 細長い端材を2つ用意し、屋外用のニスを塗る
2. 端材の中心に、ロードバイクのタイヤの幅をマスキングテープなどでマークする
3. マークの個所にインテリア アイアンウォールバー2つを外向きに仮置きして、ねじ部分を印づける
4. 印の位置にドリルで穴開けしてから、ドライバーでウォールバーを取り付ける
5. ゆるまないようにねじをしっかり締める

ロードバイクのメンテナンスは、メンテナンスする箇所によって必要な工具が異なります。たとえば、六角レンチ・トルクレンチはサドル・ペダル・ハンドルのネジを締めたりするのに使用します。チェーンカッターはロードバイクのチェーンを接続する時に必要です。ケーブルカッターはブレーキの整備に使用するなど工具はそれぞれの役割を持ちます。

ロードバイク用工具についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

ロードバイクを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが大切です。よりいい状態を維持するために日ごろのケアを怠らないようにしましょう。中でも以下の3つは週1・2回は行うべき基本的なケアです。ぜひ参考にしてみてください。

【基本メンテナンス】

• タイヤ内の空気量確認
  空気の減り具合の応じて空気補充し、適性の気圧に調整する
• ボディ全体のふき取り掃除
  ウェットタオルなどを利用してホイール・フレームなどを4すみずみまで拭く
• チェーンの清掃・オイルケア
  清掃は月に数回行い、注油は週1程度の頻度でロードバイクの使用前に行う

基本的なメンテナンスでは落としきれない汚れを落としたければ、より本格的なメンテナンスも定期的に行いましょう。繰り返し丁寧なケアを行えば、まるで新車のような美しさを長く維持できます。詳しいケア方法は以下を参考にしてください。

【定期メンテナンス】

• ボルトの締め付け
  ハンドルやクイックリリース周辺のねじなど、ロードバイクにあるすべてのねじを、六角レンチでしっかり締める
• チェーンのゆるみ確認
  目視とチェンチェッカーの両方でチェーンにゆるみがないか確認し、必要に応じてチェーン交換する

ロードバイクの維持費は、おもに清掃・注油・消耗品の交換などにかかる費用の合計で、走行する距離や使用頻度によって大きく異なります。普段のメンテナンスのチェーンの洗浄・注油に約1,000円程度かかります。また、消耗品のタイヤを2つ交換すると1万ほどかかります。

メンテナンススタンドがあれば、効率よく楽にメンテナンスができます。幅広いメンテナンスに使えるしっかりしたモデルなら長期間愛用できます。高価ですが1台持っておいて損はありません。本記事を参考に、自分に合ったメンテナンススタンドを選びましょう。