スキットルの使い方・洗い方を解説｜使ってる人はアル中？酒以外を入れてもいい？

スキットルは、ウイスキーやウォッカなど、アルコール度数が高いお酒を入れて持ち歩くための、アルコール用小型水筒です。英語ではヒップフラスコとも呼ばれるように、スボンの後ろポケットに入れて持ち歩く際に体にフィットするようカーブが付いた形状をしています。

映画やドラマでは、ポケットからスキットルを取り出しグイっとお酒をあおるシーンを見かけた人も多いはずです。今そんなスキットルがキャンプやBBQなどのアウトドアシーンで選ばれており、女子も気軽に使用できるアイテムです。

この記事では、「スキットルの使い方や洗い方は？」「使ってる人はアル中と思われない？」「中身は酒以外のものを入れていいの？」など気になる点を解説します。スキットルはダサいというイメージがきっと一新されるはずです。ぜひ参考にしてください。

スキットルの主な素材のメリット、デメリットをまとめています。

ステンレスは、錆に強く安価で購入しやすいのが特徴です。耐久性にも優れているため、ファーストスキットルにも向いています。ただし、重量が重めで、ステンレス特有の金属臭がお酒に移るのが留意点です。

チタンはステンレスと同じく錆に強いのがメリットですが、軽量で金属臭が気にならないのがメリットです。耐久性にも優れているため、アウトドアシーンにも活躍します。ただし、価格が高めなのでコスパ重視で選びたい人には不向きです。

ピューターは錫（すず）を90%以上使用した合金です。錆に強く軽量で持ち運びやすいため、アウトドアシーンにも向いています。また、ピューターには浄化作用がありお酒をまろやかにするのがメリットです。ただし、ピューターは高価で衝撃に弱いのが留意点です。

錆が気になる人には、錆びないポリエステルがおすすめです。金属製は重みがありますが、ポリエステルは軽くて透明なので中が見える商品もあります。手頃な価格で購入できて、手入れもしやすいのがメリットです。ただし、若干安っぽく見えるのは否めません。

ここからは、スキットルの使い方や飲み方について解説します。それぞれの特徴などが分かると、スキットルがより身近に使いやすく感じます。ぜひチェックしてください。

スキットルは、飲み口が非常に小さいため中にお酒を注ぐ際には漏斗を使用します。メーカーによっては、スキットルに漏斗が付属するものもありますが、ない場合は購入時に漏斗もセットで購入しておくと便利です。

漏斗がない場合は、注ぎ口が細い計量カップでも代用できます。漏斗や計量カップなしで直接注ぐと、高い確率でこぼすので注意してください。お酒を注いだらしっかり蓋を締め、ポケットやバッグに入れて持ち歩きます。

また、スキットルをインテリアアイテムや花瓶として使用する方もおり、用途はさまざまです。

スキットルに入れたドリンクの飲み方は、カップに注いで飲んでも、水筒のように直飲みしてもOKです。ただし、アルコール度数が低い飲み物や水などの場合は、直飲みすると雑菌が繁殖しやすくなるので、カップなどに移して飲むのをおすすめします。

スノーピークは、シンプルなデザインで幅広いシーンに合わせやすいのが特徴です。スキットルはチタン製をリリースしており、定番の四角が170mlと140ml、女性にも持ちやすい丸形もあります。いずれも小型のプラスチック製ロートとケースが付いているのもポイントです。

バーゴはチタン製品を手がけるアメリカのアウトドアブランドです。容量が240mlと多めなのも特徴で、飲み口部分にシリコン製の漏斗が付いています。注ぐときは漏斗をひっくり返して、飲み口にセットしておけば、直接口が触れるのを防げるのがメリットです。

真空ボトルが話題のスタンレーからは、重量感のあるステンレススキットルがリリースされています。紛失を防ぐ本体一体型の蓋や、飲みやすく注ぎやすい広めの飲み口、食洗機で洗える使い勝手のよさも魅力です。

登山やキャンプ、ツーリングで使用するアウトドアグッズを手掛けるDUGでもスキットルを取り扱っています。スタンダードなスキットル以外に、カラーバリエーションが豊富なスキットルがあり、アウトドア女子に人気です。無骨なイメージのスキットルの印象をガラリと変えてくれます。さらに、チェック柄もかわいいと評判です。

ダイソーはアウトドアグッズの品揃えが豊富ですが、スキットルも販売しています。価格は330円という破格でありながら、頑丈なステンレス製で漏斗まで付いています。お尻のポケットに入れて携帯できる緩やかなカーブが付けられており、容量は180mlとなっています。

コスパ重視の方や、とりあえずスキットルを使ってみたい方にもおすすめです。人気商品で品薄の場合もあるので、気になる方は早めに店頭へ行くか、ダイソーの公式ネットストアで購入してください。

スキットルは直接口を付けて飲む小型水筒であり、中を洗うのが難しい形状です。アルコール度数が高いお酒であれば、殺菌作用で雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。スキットルの中味は、アルコール度数40%程度の蒸留酒がおすすめです。

ステンレス製のスキットルに塩素系洗剤や漂白剤を使用すると、表面の酸化皮膜を剥がしそこから錆る可能性があります。内部が錆びると手入れができなくなるため、処分するしかありません。中の汚れが気になる場合は、取扱説明書を見て使用可能な洗剤を確認してください。

1. お湯を入れ振り洗いする
2. 食器用中性洗剤と細いブラシで中を擦り洗いする
3. 内部を消毒するためにアルコール度数40度以上の蒸留酒を入れ振り洗いする
4. 消毒用のお酒を捨て中を乾燥させる

スキットルの内部は汚れをためないよう、使用後はこまめに洗い清潔を保ちましょう。まずは、使用後にお湯を半分程度入れ蓋を締めたら、数回振って中を洗います。汚れが気になるときは、食器用中性洗剤（重曹でも可）と細いブラシで内部を擦り洗いし、飲み口はスポンジで洗いましょう。

汚れが気にならない場合は、熱湯を入れて振り洗いするだけでもOKです。洗い流したら、アルコール度数40%以上の蒸留酒を半分程度入れ振り洗いし、風通しのいい場所で乾燥させます。

スキットルは元々アルコール度数の高い蒸留酒を入れて持ち歩くための水筒です。コーヒーやお茶などを入れた場合、内部に雑菌が繁殖する可能性があります。気温が高い季節は、中身が傷む可能性があるので注意しましょう。

また、炭酸飲料をスキットルに入れると破裂のおそれがあります。炭酸はスキットルに入れないでください。アウトドアでハイボールやウォッカソーダを楽しみたいのであれば、炭酸はペットボトルで持ち歩くのがおすすめです。

ワインや日本酒を入れない方がいいと言われている理由は、スキットルの金属と醸造酒が化学反応を起こしてしまうからです。色や味に変化が出てしまい、本来の味を楽しめなくなってしまうかもしれません。たとえ度数が高くても、ワインや日本酒は避けましょう。

スキットルは男性が持ち歩くものと思われがちですが、最近は女性向けのかわいいデザインも増えています。スキットル=四角のイメージですが、ドーナツ型・丸形・楕円形・試験管型など、デザインのバリエーションも豊富です。

定番の四角でも柄入りのカバーを付けたものや、カラー塗装したものもあるので、キャンプギアやウエアに合わせてスキットルとのコーディネートも楽しめます。自分好みのスキットルを選びましょう。

以前はスキットル=アル中のアイテムといったイメージがありました。しかし、最近はアウトドアブームでスキットルをおしゃれに持ち歩く人が増えてり、ダサいイメージは払拭されつつあります。

男性が持てばワイルドでかっこいいイメージ、女性はおしゃれかわいい印象を演出できるのがメリットです。ダサいイメージはないので安心して持ち歩いてください。

扱いにくいと思われがちなスキットルですが、近年ではさまざまなデザインのものが販売されています。きちんと手入れをすれば長く使えるので、お気に入りのスキットルでお酒を楽しみましょう。