タンブラーと水筒の違いは？使うならどっち？｜それぞれの活躍シーンもご紹介！

水筒は登山やサイクリングなどアウトドアの場で活躍する存在ですが、近年、環境や資源への関心の高まりを背景として、日常的にも使用されるアイテムとなってきました。商品のバラエティも増え、かばんに入るミニボトルやコーヒー用のマイタンブラーを持ち歩く方も、ごく当たり前の存在になりつつあります。

ところで、タンブラーも水筒も飲み物を持ち歩くものですが、両者の違いをしっかり考えて使い分けている方は、意外と少数ではないでしょうか。これからマイボトルを持つうえで、タンブラーと水筒のどちらを選んだらいいのかと、情報収集をしている方もいるかもしれません。

本記事では、タンブラーと水筒の違いや、それぞれのおすすめの使い方などをご紹介いたします。

「タンブラー」「水筒」と聞いて思い浮かべる形状は、前者は長めのコップ型、後者は円筒形のボトルという方が多いことでしょう。しかし形は違えども、「持ち歩きする飲み物の入れ物」という意味で、両者に大きな差はありません。では、その違いはどこにあるのでしょうか。

一番決定的な差は、水筒は完全に密封できますが、タンブラーは必ずしもそうではないという点です。長時間の持ち歩きが想定に含まれる水筒に対し、タンブラーはどちらかというと短時間の持ち歩きと、テーブルのある屋内での使用を想定した存在と考えるといいでしょう。

それでは、タンブラーはどのような使い方に向いているのでしょうか。以下にて、より詳細に解説していきましょう。

一般にタンブラーの密封性は水筒には及びませんが、中身が漏れにくい蓋を採用した商品や、保冷・保温性の高い商品も多数あります。したがって、公園などへのちょっとした外出であれば、水筒代わりに持って出ることも可能です。

ただし持ち運びの際は、できるだけ立てた状態で持っていけるようにした方が安心です。リュックやかばんのポケットに入れるなどして、安定するよう工夫することをおすすめします。

タンブラーはもともと屋内での使用に向いている存在です。また、蓋つきのものは保温・保冷の面で優秀なのはもちろん、パソコンや資料の側に置いていても水濡れのアクシデントが発生しにくいという利点があります。

上記から、オフィスや自宅での作業の傍らにタンブラーを置くのはベターな選択といえます。また、たとえば「自宅で入れたコーヒーをオフィスで飲みたい」というような何かしらのこだわりがある方にとっても、タンブラーはありがたいパートナーになりえます。

ゴミの削減や環境負荷低減への取り組みの一環として、大手のカフェチェーンやコンビニなどで、マイタンブラー持参による値引きを実施するところが増加しました。

値引き額は20円というところが多数ですが、30円以上のところもあります。2022年6月現在、スターバックスやシアトルズベストコーヒーは20円、タリーズは30円、上島珈琲店では50円となっています。

水筒の強みは密封性と高い保温・保冷機能です。長時間持ち歩いても、飲み物を水筒に入れたときとあまり変わらない状態に保持できるため、各種のアウトドア活動やスポーツなどに持参するには最適です。

また、大きくても500mlくらいの容量のタンブラーに対して、水筒は200ml以下のミニサイズから1L以上の大きなものまで、多様な容量のものがあります。街中の持ち歩き用なら小さいもの、長時間の野外活動用には大きなものというように、用途に合わせて選べるのは水筒ならではでしょう。

タンブラーは、大きさや形のうえではさほどバラエティがあるわけではありませんが、材質や機能、デザインの豊富さでは水筒に負けません。その中から自分に適したタンブラーを選ぶには、どこに注目すればいいのでしょうか。以下にて解説していきます。

タンブラーの素材は、ステンレスを主とする金属製のものとプラスチック製のものに大きく分けることができます。ステンレスのタンブラーは保温・保冷性に優れているため、カフェのコーヒーをよく買う方や、自宅から飲み物を持参する方におすすめです。

一方、プラスチック製はさまざまなデザインがあるうえ安価なので、気に入るものを気軽に選べる楽しさがあります。保温・保冷性ではステンレスに劣りますが、移動時間が長くなければ十分に使える存在です。

タンブラーには蓋付きのタイプとそうでないタイプのものがあります。蓋付きは中身がこぼれにくいほか、ホコリの混入を防ぐこともできるため、デスクワークの傍らに置いておくのに向いています。

一方、蓋なしは持ち歩きは不可能ですが、飲み物を適温に保ってくれるなど、普通のコップより高機能のものが多いです。お酒など、特定の飲み物を美味しく飲めるように設計されているものもあります。

蓋付きのタンブラーは便利ですが、意外と蓋の部分が複雑な構造になっているものも多く、時に洗うのが面倒になることもあります。

このような点から、分解・組み立てが簡単なタンブラーも人気となっています。毎日のように飲み物を入れて持って出る方は、ぜひ洗いやすいタンブラーを選んでください。

タンブラーにはスタイリッシュでおしゃれなデザインのものがたくさんあります。中には職人の手で作られたという工芸品クラスのものも存在しますので、プレゼントとしてもおすすめです。ぜひ、贈りたい人の好みや生活に合うタンブラーを選んであげてください。

タンブラーと水筒はどちらも飲み物を入れて運ぶものではありますが、形状や、密封が可能か否かといった点で、使えるシーンが少し異なります。自分に合うほうを選ぶ、もしくは使いたいシーンごとに両者を使い分けて、お出かけのときも好きな飲み物を楽しんでください。