簡単に出来る竹水筒の作り方！カビ予防や洗い方も紹介します！

好きな飲み物を入れて持ち歩ける水筒は、アウトドアでも人気のアイテムです。せっかくだから、誰も持っていない珍しい水筒が欲しい人も多いですよね。身近にある竹を切り出せば、世界に１つしかない竹水筒を自作できます。

竹水筒は作り方も簡単なので、初めてキャンプギアの自作に挑戦したい方にもおすすめなんです！昔から利用されている竹水筒ですが、作り方がわからない人も多いですよね。きちんと手入れしないとカビが生える可能性もあるので、衛生面も気になるところです。

今回は竹水筒の作り方・カビ予防の方法・洗い方についてご紹介します。竹水筒の歴史やひょうたんの水筒の作り方もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

竹水筒は現在の水筒の原型と考えられており、長い歴史があります。竹製品の中で最も古いものの1つで、竹が利用しやすい地域では先史時代から利用されてきました。天然の水筒としてひょうたんと並んで有名ですが、日本の竹は特に水筒に向いていると言われています。

日本では長く実用品として利用されてきましたが、江戸時代に入ると家紋入りや漆を塗ったおしゃれな竹水筒も増えていきました。明治時代にアルミ製水筒が登場しますが、竹水筒は環境と健康に良い水筒として現在でも愛されています。

まずは、竹水筒を作るための竹を切り出します。竹水筒の上部になる部分を斜めに切り取り、バリを取って滑らかにします。斜めに切り取ると、水が注ぎやすいです。竹はささくれが多いので、バリはしっかり取りましょう。

水を注ぎやすくするために、注ぎ口用の通路を作りましょう。斜めになった断面の高い方の内側を削って、水が流れるようにします。通路は穴の位置に合わせた方が使いやすいので、穴を開けてから作ってもいいです。

最後に穴を開けて、栓を穴にはめれば竹水筒の完成です。水を注ぐ穴とそれよりも小さな空気穴を開けます。栓をはめる時に摩擦で削れて形が整うので、穴の形はキレイにしなくても大丈夫です。削った木か真竹の細い部分を穴にはめ込んで、栓にします。

穴を開けて麻紐を取り付けると、持ち運びに便利です。竹水筒の上部2ヶ所に穴を開け、外から紐を通して内側で結び目を作って外れないようにします。両方の穴に紐を結べば、吊り下げ式の竹水筒の完成です。穴はナイフでも開けられますが、穴を小さくしたいならキリを使ってください。

作り方を少し応用すれば、コップ付きの竹水筒も簡単に作成できます。竹水筒を切り出した竹から、もう1つ切り出してコップにします。同じ竹から切り出せば、竹水筒とコップの直径がピッタリ合って重ねるのに便利です。

麻紐用を通す場合は、竹水筒とコップの穴の位置が重なるようにします。竹水筒に紐を通す途中でコップの穴にも通しておくと、麻紐で竹水筒とコップを固定して持ち運び可能です。穴にはめる栓が長いとコップを水筒の上に置けないので、短めに作りましょう。

消毒用エタノールを定期的に吹きつけておくと、竹水筒にカビが生えるのを防止できます。頻繁に使用する必要はありませんが、長期間保管する場合はエタノールで除菌しておきましょう。エタノールは吹き付けるだけで大丈夫ですが、乾いた竹水筒に使用してください。

保管する際は、直射日光・高温多湿は避けて涼しくて通気性の良い場所を選びましょう。湿気が多く暖かい場所はカビが発生しやすいです。長期間保管する場合は、定期的に換気もしてください。

竹水筒を乾かす場合は、高温多湿を避けて風通しの良い日陰で干しましょう。高温多湿の環境はカビが発生しやすいです。高温多湿の場所で、乾かそうとするとカビが生える可能性が高くなります。

直射日光の当たる場所で干すのも避けましょう。日光で乾燥させるとカビは発生しませんが、竹水筒が乾燥しすぎて破損の原因になります。涼しくて通気性の良い場所で、きちんと乾かしてから保管してください。

白色の軽度のカビなら、消毒用エタノールで除去できます。カビのある部分に消毒用エタノールを吹き付けて、乾いた布で拭き取ります。吹き終わったら、水洗いしてから通気性が良く直射日光の当たらない場所で乾かしてください。

簡単に落ちないカビや色素の付いたカビには、漂白剤を使います。規定量に薄めた漂白剤を染み込ませた布で、カビを拭き取ります。カビが取れたら水洗いして、通気性の良い場所で陰干しします。漂白剤を使う場合は、ゴム手袋してください。竹水筒の変色が気になる場合は、目立たない箇所に漂白剤を試してみましょう。

水筒は、ひょうたんでも作れます。。ひょうたん水筒を作る手順は以下の通りです。

• ひょうたんのツルをカットし、タネを取り出せる大きさの穴を開ける
• ひょうたんの穴に水を入れて、ひょうたん全体が入る水の中に浸す
• ひょうたんが浮かないように重しを付けたら、中身が腐るまで待つ
• ひょうたんの中身を取り出して、臭いが気にならなくなるまで洗う
• タワシで表面を磨いて、表皮を剥がす
• 天日干しか乾燥剤で乾燥させる
• コルクか木で、ひょうたんの穴に合うサイズの栓を作って完成

ひょうたんが大きいと中身が腐るまで、1ヶ月ほどかかります。

竹水筒の歴史・作り方・洗い方などについてご紹介しました。竹水筒は簡単に自作できて、金属製やプラスチック製にはない風合いが魅力です。自分だけの竹水筒を利用して、キャンプを楽しんでください。