保冷剤の持続時間は何時間？長持ちさせる方法や持ち時間の目安も【どのくらい持つ？】

キャンプ・BBQなどを楽しむときに問題となるのが食材の保冷です。特に、気温が高い季節は食中毒の危険性が高まるので、食材はしっかり冷やす必要がありますが、そんな時に役立つのが保冷剤です。

大きくて保冷力の高いハードタイプやソフトで小さい保冷剤など、保冷剤にはさまざまなサイズ・種類の製品があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、一番気になるのは保冷効果がどのくらい持つのかですよね。

保冷剤の効果時間は製品によって違うので、自分が使っている保冷剤の効果時間を把握しておかないと、安心して食材を保管できません。本記事では、保冷剤の持ち時間の目安や、保冷バッグ・クーラーボックスを活用して保冷剤を長持ちさせる方法をご紹介します。

保冷剤には、破損しづらく保冷性に優れたハードタイプと、小さな容器にも入れやすいソフトタイプの2種類があります。各タイプの保冷剤の特徴を表で分かりやすくまとめたので、初めて選ぶ方は参考にしてみてください。

各タイプの保冷剤の特徴

ケーキ屋さんのような傷みやすい食べ物を販売しているお店では、保冷剤が無料でもらえます。無料でもらえる保冷剤は30～50gの小さいサイズで、どれも1つ30分ほどで溶けます。保冷剤をもらうときに、どのくらい持つのか聞いておけば安心して使用可能です。

【ケーキ屋さんでもらえる保冷剤の持続時間】

• ナイロン袋・紙袋を使う：30分前後
• 保冷バッグを使う：1時間半～2時間半

保冷剤を長持ちさせたいなら、保冷剤の数を増やすのもおすすめです。ただし、保冷バッグのような冷気を溜められる容器に入れないと、それぞれの保冷剤が同時に溶けるだけで、個数を増やしてもほとんど意味がありません。また、どんなに保冷剤を入れても2時間程度の持続時間が限界です。

ダイソーの保冷剤は大きめのハードタイプで、5時間の保冷能力があります。学校・仕事・アウトドアなど、長時間飲み物や食べ物を運ぶ場合に最適です。ただし、保冷能力は季節によって変わるので、使用する前にどのくらい持続するのか確認するのがおすすめです。

【ダイソーの保冷剤の特徴】

• ハードタイプ
• 税抜100円
• 5時間の保冷能力
• 中身が凍るのに6時間かかる

保冷剤の持続時間を長くするためには、保冷バッグやクーラーボックスが必須です。しかし、保冷バッグ・クーラーボックスの使い方を間違えていると、保冷剤の持続時間はあまり伸びません。以下のポイントを意識して保冷バッグやクーラーボックスを使用しましょう。

【保冷バッグ・クーラーボックスを使うときのポイント】

• 保冷バッグ・クーラーボックスを使う前日に中を冷やしておく
• 中身をできるだけ冷凍する
• 保冷剤は冷やすものの上に設置する
• 日差しが当たらず風通しのいい涼しい場所に置く
• 中身の場所をわかりやすくして開閉の回数・時間を減らす
• 溶けた保冷剤を取り出す

保冷剤に入っている素材によって、冷却力・保冷力が変わるので、メーカーによって性能に差があります。その中でも、保冷時間が長く強力と評判なのがロゴスのGT-16℃です。

ロゴスの保冷剤は溶けづらい分、冷やして固めるのに大きなエネルギーが必要です。キャンプに持ち運ぶ時は、保冷剤の性能を活かすために、24時間以上かけて冷凍庫に保管しておきましょう。

保冷剤には、明確な使用期限などがありません。ただ、凍るまでに時間がかかる・ゲル剤の粘土がゆるくなった・保冷効果が落ちたなどと感じたら、それは経年劣化による寿命と捉えましょう。そのまま使用していると破損してゲル剤が出てしまう場合もあるので、新しいものを購入してください。

保冷剤の性能を落とさず長く使うためには、外側のビニールを傷めないようにしましょう。直射日光が当たったり高温になる場所を避けて、冷凍庫で保管してください。

保冷剤の捨て方は、ソフトタイプ・ハードタイプによって異なります。ソフトタイプはビニールなどに包まれているため、そのまま可燃物として捨てましょう。ただし、自治体によってはゲル剤が不燃物としている場合があるので、確認してください。

ハードタイプはプラスチックケースに入っているため、そのまま可燃物としては出せません。中身と容器を分別したうえで捨ててください。なお、ゲル剤は水を吸収すると固まる性質があるため、トイレや流しに捨てると詰まってしまいます。ビニール袋などに詰め替えて捨ててください。

保冷剤の使い方には、さまざまなアイデアがあります。まずは、お好みのアロマオイルを垂らして芳香剤として再利用が可能です。また、絵の具で色をつければオシャレなインテリアにもなります。高吸水性ポリマーが主成分なので、土に混ぜると植物の保湿性を高め、水の供給を安定させられます。

ただし、防腐剤入りの保冷剤は植物に害を及ぼす可能性があるので注意が必要です。また、 古い保冷剤には有害成分も含まれる場合がありますので、中身を取り出して再利用するのは避けてください。

保冷剤の効果がどのくらい持続するのか知っておけば、アウトドアを楽しんでいる際中に食品が傷まないか不安にならず、思いっきりアクティビティに集中できます。本記事を参考に、保冷剤を長持ちさせてアウトドアを楽しみましょう。