100均でアルコールストーブが買える！ダイソー・キャンドゥ・ワッツからご紹介！

アルコールバーナー（またはストーブ）は扱いやすくて重宝しますね。着火に苦労する薪・炭のストーブより簡単で燃料もかさばらないので、もっぱらアルコールバーナーを愛用する方は少なくありません。

そのアルコールバーナーは、イワタニなどの大手メーカー製が数多く出回ります。ところが、何と100均ショップで買えるバーナーがあり、ダイソーやセリア、キャンドゥ、ワッツなどに並んでいます。さすがに100円では買えませんが、税込330円、550円で購入が可能です。

今回は、この100均ショップ各店のアルコールバーナーについて、造りや値段、燃焼時間などの情報を紹介します。また、自作方法や燃料の調達方法も解説するので、最後までお読みくださいね。

100均ショップ・キャンドゥでは、アルミニウム製のアルコールバーナーが税込み330円で売られています。こじんまりとしたサイズのうえアルミ製でとても軽く、持ち運びにはほとんど負担感がありません。

蓋つきで片手でつかめるサイズなので、ちょっとした隙間に押し込めるコンパクトなバーナーです。蓋を開けたときの形状は、円筒の内側に穴が開いた小ぶりの丼をはめ込んだような形です。

中央部には穴が開いていて、そこに燃料をいっぱいに入れると適量になります。使う燃料は燃料用のアルコールに限定です。燃える時間は約20分ほどで、ライターで点火するだけの面倒な準備がいらない手軽な熱源です。なお、五徳は付いていないので、別途用意してください。

ダイソーのアルコールストーブには、同じ形で燃料の容量が40㎖タイプ（税込220円）と80㎖タイプ（税込330円）の2種類があります。形はキャンドゥのアルコールストーブとよく似ていて、80㎖タイプの直径7.2㎝・厚みが3.6cmとピッタリ同じです。

中身も円筒に穴あきの丼をはめ込む形で、蓋を閉めるとコンパクトな缶になります。たまたまダイソーのミニメスティンにすっぽり収まるサイズなので、キャンプの荷物がまとまりやすくなります。

使う燃料はやはり燃料用アルコールで、適量の26㎖と53㎖を守る必要があります。これ以下の量では爆発的に燃え上がる場合があり危険です。持続時間は40㎖が約15分、80㎖は炎が大きく約20分になります。

ワッツでもキャンプ用品が豊富に並びます。もちろんアルコールバーナーもあり、こちらは高級品の香りがする真鍮製です。形はスウェーデンの有名なキャンプ用品メーカー・トランギアのバーナーとよく似ています。

サイズはやや大きめで、直径7.5cm×高さ4.5cmあります。真鍮製だけあって値段は550円で、重量も85gとかなり手ごたえを感じる重さです。形状は本体の上に燃焼部が乗る凸型で、キャンドゥ、ダイソーのバーナーとは少し趣が違います。

燃料の容量は100㎖あり燃焼時間は公称25分となっていますが、実際には30分以上持つとのレビューが見られました。火力も十分ですが、やはり100均商品なので火力調整機能までは付きません。

100均大手3社が扱うアルコールバーナーを紹介しました。軽量でコンパクトながら、キャンプで使うには何の支障もありません。面倒な準備や後始末も必要なく、手軽に使える実に便利な調理器具です。では、簡単にスペックをまとめます。

100均で買えるアルコールバーナーは実用性十分ですが、100均で買える材料を使って自作もできます。必要なものは本体と芯になるスチールウールで、どちらも110円です。本体はダイソーのヘアスタイリングセットか携帯灰皿、セリアのクリームケースをおすすめします。

スチールウールはセリアで入手でき、ついでに液体調味料ボトルも計量用に買いましょう。あとは、好きな容器にスチールウールをほぐして詰めたら完成です。30㎖の燃料で15～20分燃焼します。

アルコールバーナーを100均で買っても、調理するにはさらに五徳が必要です。100均で調達するなら、セリアのコンパクト薪ストーブをおすすめします。名前の通り超小型の薪ストーブですが、風防兼五徳にぴったりの商品です。

亜鉛版がV字型になったスタイルで、間に小型のアルコールバーナーが入り上面には調理器具が置けます。薪ストーブとしては火床がなく実用性が疑問ですが、風防兼五徳ならアルコールバーナー用に最適なアイテムです。

アルコールバーナー用の燃料は、消毒用アルコールとは別物です。燃料用は毒性が強いメタノールが主成分で、発熱量も消毒用のエタノールより高くなります。必ず燃料用と明記されたものを使ってください。

消毒用アルコールも使えますが、高価な上に濃度が80%以下で熱効率も悪くなります。買えるのはドラッグストアやホームセンターで、売り場も消毒用とは別です。なお、灯油は芯を入れないと着火しにくいので、アルコールバーナーには使えません。

燃料のアルコールは気化しやすく、ちょっとした火気でも簡単に引火します。炎が見えにくく、引火に気づかず重いヤケドになる場合もあります。アルコールバーナーに燃料を入れるときには、周囲にこぼさないようにしてください。

また、バーナーに少量給油すると適量の空気と混じり、爆発するリスクがあります。近くに口の空いた容器があると引火しかねません。注意書きをよく読んで、必ず推奨された量まで入れてください。

100均で買えるアルコールバーナーがあれば、めんどうな準備をせずに簡単に火が使えます。まさにソロキャンプにはうってつけの便利な道具で、一人分の煮炊きならこれで十分です。取り扱いに気を付けながら、ソロキャンプを楽しみましょう。