バルヴェニーおすすめ6選｜12年ダブルウッドは終売？評価・飲み方も紹介

バルヴェニーは麦本来の風味を堪能できるシングルモルトウイスキーで有名ですよね。事実、バルヴェニーのウイスキーはウイスキー愛好家の方から初めてウイスキーを飲む方など、幅広い方に飲みやすいウイスキーです。

しかし、バルヴェニーのウイスキーは種類も多く、どれを選んでいいのかわからない方も多いと思います。バルヴェニーのウイスキーは熟成する過程で使われる樽の種類も豊富なので、どれを選んでも違った味わいを楽しめます。

そこで、この記事ではバルヴェニーのおすすめウイスキー6選と評価、12年ダブルウッド・14年カリビアンカスクなど終売品も含めたうまいと人気の種類について解説します。最後まで読んでいただければ新しいウイスキーの世界を再発見できるので、ぜひ参考にしてみてください。

バルヴェニー蒸留所は1892年から続く歴史があり、伝統製法を守り続けているのが特徴です。バルヴェニーの名の由来は、13世紀にスコットランド・スペイサイド地方のグフタウン地区にあった「バルヴェニー城」です。その麓に蒸留所が建てられ、バルヴェニー発祥の地となりました。

スペイサイド地方はスコットランドでもウイスキー造りが盛んであり、マッカランなどの有名な銘柄も当地で製造されています。なお、バルヴェニーの蒸留所はシングルモルトウイスキーで有名なグレンフィディック蒸溜所と同じ敷地内にあります。

また、バルヴェニーは当時から続くフロアモルティングと呼ばれる製法を守り続けています。フロアモルティングとは原料の攪拌作業以外をすべて手作業で行う方法です。伝統を守り、1つ1つの工程を手作業にこだわって丁寧に作られているのがバルヴェニーならではの魅力です。

幅広い熟成樽から生み出される豊富な種類を誇るのもバルヴェニーの特徴です。バルヴェニーの熟成に使われる樽はとても豊富で、バーボン・シェリー・ラム・ワインなどの樽を使って熟成されています。

また、樽を保管する熟成庫は常に低温で、ゆっくりと熟成できるようになっているのも特徴です。樽の管理も樽専門の職人が行い、複数の樽を組み合わせて熟成させるからこそ、バルヴェニーは多種多様なウイスキーを生み出せています。

バルヴェニーのウイスキーは麦本来の味わいが楽しめるのも特徴です。バルヴェニーはシングルモルトと呼ばれる大麦だけを原料としたウイスキーとなっています。また、シングルモルトは蒸留器・仕込み水などによっても香りや味わいが異なるのが魅力です。

シングルモルトウイスキーの中でもバルヴェニーは伝統的な製法で作られているので、麦本来の香りや甘みを引き出しています。つまり、麦の持つよさを感じられるウイスキーこそがバルヴェニーなのです。

12年シングルバレルファースト・フィルはドライな甘さが特徴です。ファーストフィルはバーボン樽で熟成されており、でんぷんのような甘さとウッディ感のある味わいが特徴となります。

また、ザラメ・バニラのような甘さがある中に、アルコール独自のツンとした刺激があるのも特徴です。香りはパイナップルのようなフルーティを感じられます。ストレートでは飲みにくさを感じるため、ロックや加水するのがおすすめです。

12年ダブルウッドは2種類の樽で熟成させたウイスキーです。使われている樽はバーボン・シェリーの2つで、両方の特徴を反映させた特徴的なウイスキーとなっています。香りはハチミツのような甘さがあり、味わいは全体的にバランスのいい仕上がりです。

また、口当たりが柔らかく、アルコールの刺激を感じられないのでウイスキーが苦手な方にも飲みやすくなっています。ストレート・ロックなど、どんな飲み方でも存分に楽しめるウイスキーです。

なお、ネット上で12年ダブルウッドが終売したとの情報があがっていますが、正しくは休売です。2018年に在庫がなくなって以来、数量限定ではありますが販売されています。酒のやまや公式サイトでも取り扱い情報が掲載されているので、チェックしてみてください。

3つの蒸留樽を使って作られた免税店向けの1本が12年トリプルカスクです。オロロソシェリー・ファーストフィルのバーボン・トラディショナルウイスキーカスクの3種類でブレンドされています。

また、香りとテイストはバーボン由来の甘さが特徴です。ダブルウッドに比べると少し弱めの口当たりですが、3種のバランスがよく仕上がっています。飲んだあとの余韻をしっかりと楽しめるので、甘いウイスキーを探している方におすすめです。

フルーティな味わいをお探しなら14年トリプルカスクがおすすめです。トリプルカスクはバーボン樽のあとにカリビアンラム樽で熟成させているので、トロピカルフルーツのような甘さが感じられます。

また、フルーティなものの甘さはそこまで強くなく、ウッディ・スパイシーさの中にラムを感じるのも特徴です。香りはフルーティですが全体的にドライなので、甘すぎず風味が豊かなウイスキーを探している方におすすめします。

ボトリングの際に300本しか生まれないのが15年シェリーカスクです。シェリーカスクは限定販売で、ボトリングごとにわずか300本しか生まれず、ボトリングの年数によっては終売になっています。

香りはバニラ・ハチミツのような甘さに皮っぽさを感じるのが特徴です。また、味わいはバニラに加えてスパイスの風味が感じられます。15年間シェリー樽のみを使っているため、フルーティで風味が豊かな仕上がりになった1本です。

「12年トリプルカスク」の製法を踏襲しつつ、熟成期間を16年に延ばした銘柄です。ブレンド後にはマリーイングタンク（木製の桶）でしばらく寝かせ、味をなじませる工程を追加しているのが特徴。12年トリプルカスクよりもいっそう深みを増したコク・舌触りを楽しめます。

スパイシーさを求めるなら17年ダブルウッドがおすすめです。バーボン樽で熟成させた原酒をさらにシェリー樽で熟成させたものが17年ダブルウッドで、長期熟成による樽の香りが強く感じられるスパイシーな1本となっています。

また、味わいはスパイシーさに加え、チョコやオレンジなどの甘さもあり、奥深さを感じられる仕上がりです。甘さとスパイシーさがほどよくマッチしているので、重厚なウイスキーを探している方におすすめします。

控えめな酸味と苦味を楽しめるのが21年ポートウッドです。シェリー樽に21年間熟成させた原酒を、30年漬け込んだワイン樽に1年間熟成させており、ワインの甘みと酸味が感じられます。

香りはフルーティさの中にバルヴェニーが持つハチミツ・バニラのような香りに、薬草のような香りも際立っているのが特徴です。味わいはすっきりとしており、ワイン樽からくる甘みと苦味も楽しめ、飲み口もさっぱりとしている1本です。

バルヴェニーの味や香りを存分に楽しみたい方はストレートがおすすめです。ウイスキーをそのまま飲むストレートは、ウイスキー本来のよさを引き出せます。とくに、バルヴェニーは麦本来の味わいや多種多様な樽で熟成された味わいがあるので、水を加えると風味が薄まってしまいます。

樽の香りをそのまま楽しむなら、ハイボールや水割りよりもストレートでお試しください。

ウイスキーの飲みやすさを意識するならロックがおすすめです。冷やしたグラスに氷を入れて楽しむロックは、ウイスキーが冷えてアルコールの口当たりがやわらかくなるので、飲みやすくなります。

また、氷が徐々に溶けて水が加わると味や香りが変化するのもロックの特徴です。アルコールの刺激が苦手な方にはロックをおすすめします。

シングルモルトのウイスキーが好みであれば、同じスペイサイド地方で製造されているマッカランもおすすめです。マッカランはシングルモルトの王道とも言われ、上品で華やかな甘さを感じられる味わいが特徴です。以下の記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。

バルヴェニーのおすすめ6選の紹介と、種類別の選び方を解説しました。バルヴェニーのウイスキーはさまざまな種類があるので、さまざまな味わいを楽しめます。この記事で紹介したウイスキーを参考に、豊富な樽から熟成されたバルヴェニーで自分好みのウイスキーを楽しんでみましょう。