タオル枕おすすめ2選｜ストレートネック対策！作り方や危険な使い方も解説

朝起きたとき、首や肩が張っている感覚はありませんか？枕の高さや硬さが合わないため、身体に痛みを感じたり、ストレートネックに悩まされる方も少なくありません。そんな方にはタオル枕がおすすめです。一般的にはバスタオルを重ねて作ります。

タオル枕は簡単に調整できるので、買い替えなくても、気軽にその日の体調に合わせて高さを変えられます。その上、衛生面や持ち運びの簡単さなど、さまざまなメリットがあり、一度使うとその便利さを実感できます。ですがストレートネックを悪化させる危険もあるので注意が必要です。

今回はそんなタオル枕の特徴や、正しい作り方のポイント、そして肩こりやストレートネック対策におすすめの枕をご紹介ご紹介します。ぜひ参考にして、身体もしっかりリラックスできるいい睡眠を実現しましょう。

タオル枕とは、タオルを重ねて枕にしたもので、「衛生面のために枕の上に乗せるタオル」ではありません。一般にはバスタオルを重ねてタオル枕として使用する場合が多いですが、最近ではタオル枕専用のタオルも出ています。

自分の首に合わせて簡単に調整できるのが特徴で、自分好みの高さ・硬さ・肌触りなどで、身体に負担をかけない自分の理想の枕を作れます。

骨格に合わない枕を使うと、血管が圧迫されて血流が悪くなり、肩凝り・頭痛・むくみ・いびき・ストレートネックなどさまざまな体調不良を引き起こしてしまいます。しかし、自分の骨格にピッタリ合った既製の枕を探すのはとても大変ですよね。

一方タオル枕なら、重ねる部分を増減させるだけで簡単に自分の骨格に合わせられるので、理想的な寝姿勢を保って体の不調の予防・改善ができます。

タオル枕で使うタオルに、特別な手入れは必要ありません。使用後に他の衣類などと一緒に洗濯するだけなので、手軽に衛生的に使えます。また、軽くて嵩張らないので持ち運びにも便利。旅先に1枚のタオルを持っていくだけでいい睡眠がとれるので、旅行や出張がより充実します。

タオルのセレクト次第で、タオル枕にしたときの弾力や肌触りが変わります。たおえば、今治タオルなどの柔らかいタオルを使えば頭が沈みやすくなり、薄めのタオルを重ねると硬めの枕になります。

また、とろけるような触感やサラッとした質感など、タオルの肌触りはさまざま。タオルの肌触りにもこだわって選べば、好みの感触に包まれながら心地いい睡眠を取れます。

ホテルや旅館に泊まるときに枕を持っていくのは大変なので、お気に入りの枕でも持っていかないですよね。ですが、タオル枕はバスタオルがあれば作れるので持っていきやすいです。家以外でも自分の気に入っている枕で過ごせるのも魅力の一つです。

重ねただけのタオル枕では、寝返りや寝相が原因で、寝ている間に崩れてしまう場合があります。せっかく自分の骨格に合わせた枕でも、崩れてしまっては元も子もありません。ヘアゴムなどで固定すると、枕がズレたり巻きが緩くなりにくく、形の崩れを防げます。

タオル枕を使っているうちに頭の重みでタオルが潰れてしまって、固さが気になる場合があります。タオルを使う性質から避けては通れない問題ですが、固い枕では寝心地が悪いですよね。

柔らかいタオルを使う、きつく巻き過ぎない、タオルの洗濯に柔軟剤を使う、といった対策ができますが、それでも固くなったタオルはタオル枕としての使用は避けるのをおすすめします。

ストレートネック対策としてタオル枕を使用する場合、一時的ではありますが有効な場合があります。しかし、根本的に症状が改善するとは限りません。先ほどお伝えしたように、タオル枕は自分好みに形作れるといったメリットがあり、ストレートネックに効果のある枕にもできます。

しかし、ストレートネックは慢性的な体の症状です。タオル枕で一時的によくなったとしても、悪化する可能性もあります。タオル枕は崩れてしまうため、ずっとストレートネックにいい枕の状態を維持するのも難しいです。

ストレートネックの症状が出ている場合や生活に支障が出ている場合は無理にタオル枕で治そうとせず、医療機関を受診しましょう。

首が床に対して直角に近くなり過ぎていたり、逆に平行になり過ぎたりしていると、余計な負担がかかってしまいます。自然なS字を描くために、肩口より頭頂部が10～15度ほど高い位置にあると理想的です。

この角度を目安に設定して、首や肩に余計な力が加わったり強張ったりしていないか、呼吸がしやすいかを確認のうえ、必要があれば微調整してください。

顎が上を向き過ぎていると顔のむくみや寝つきの悪さの原因になり、顎が下を向き過ぎると気道が圧迫されて呼吸がしにくくなって、いびきの悪化や低酸素状態を引き起こしてしまいます。それらを避けるために、一般的には顎をやや引いて5度程度うつむいた状態が最適です。

一方、顎下に脂肪がついている方は、ほぼまっすぐな状態が最も呼吸しやすい場合もあるので、実際に試して、0～5度の傾きの中でベストな位置を探してください。

タオル枕の首を乗せる部分(1番高い部分)が長過ぎても短過ぎてもと顎が理想の角度にはなりません。そこで、1番高い部分は拳（こぶし）の大きさを目安に幅を設定してください。

重ねて余った部分は肩の下ではなく頭の先に伸ばし、呼吸しやすい顔の傾きになるように必要に応じて重ねて、高さを調整しましょう。

崩れにくいタオル枕にするために、タオルを巻くのではなく複数枚重ねるのもおすすめです。そうすれば、寝ている間に多少ズレてしまったとしても、タオル枕の高さが大きく変わりにくくなります。

また、巻いたタオルの上にもう一枚タオルを重ねるとフィット感が増すのでぜひ試してみてください。

複数枚重ねず、1枚のタオルを丸めるのも1つの方法です。基本的には、バスタオルを3つ折りか4つ折りにして、首の高さに合わせてくるくると丸めます。丸めずに折り合わせるだけでもいいのですが、くるくる丸めるとゴムなどで固定しやすいので、崩れにくいタオル枕になります。

好みの肌触り・厚み・柔らかさのタオルを選んで作るのが一般的ですが、最近ではタオル枕用のタオルも出ています。タオル枕用のタオルは重ねやすく崩れにくいので、普通のタオルで作ったタオル枕ではどうしても寝心地が悪いと感じる方にもぜひ試してみていただきたいアイテム。

硬さや肌触りを選べるものあるので、こだわり派の方にもおすすめです。

NHKのテレビ番組「ガッテン！」2016年11月2日（水）放送回にて、バスタオル枕の作り方が紹介されています。まず、硬い座布団（または約80cm×50cmの玄関マット）とバスタオルを用意します。

バスタオルを縦に1回、横に1回、3つに蛇腹折りしたあと、座布団の上にバスタオルを乗せて完成です。バスタオルの端と座布団の端を揃えたうえで使用しましょう。

身体をしっかり休めるためには、骨格に合った枕を選ぶのが大切です。理想的な寝姿勢を意識して的確に作れば、タオル枕はどんな方の骨格にもピッタリな枕になります。ぜひタオル枕を使って、しっかり身体がリラックスできる質のいい睡眠を実現してください。