羽毛の枕おすすめ10選｜寿命や洗濯についてもご紹介！

ふかふかの使用感が魅力の羽毛枕は、ホテルのような高級感のある寝心地を求める人におすすめ。家にいながらリッチな寝心地を味わえるので、羽毛枕を試してみたいと思っている人も多くいます。

しかし、羽毛製品は「ダウン」と「フェザー」の違いや「ダウンパワー」など、よく分からないことも多く、どんな商品を選べばよいのか迷ってしまいます。また、お手入れの方法など、疑問に思う点も多くあります。

そこで、羽毛枕のメリット・デメリットから選び方、お手入れについてまで解説します。あわせておすすめの商品も紹介するので、ぜひ羽毛枕選びの参考にしてください。

羽毛枕は、アヒルやガチョウといった水鳥の羽毛を使用して作られた枕です。厳しい冬を乗り越えてきた水鳥の羽毛はふんわりとしており、保温力が高いのが特徴です。

羽毛枕のメリットは、温度調節機能に優れていること。羽毛は空気を取り込む性質があるので、保温性に優れていて、冬でも温かく使うことができます。また、通気性もいいので、蒸れやすい夏でも快適に使えます。

デメリットは洗濯機で洗えないこと。羽毛は水に沈みにくく洗いにくいうえ、乾かすのに時間がかかります。基本的にはカバーで保護し、お手入れは陰干しかドライクリーニングでの対応となります。羽毛には独特のにおいがあり、なかには羽毛のにおいが気になる人もいます。

グースはガチョウの羽毛のこと。ガチョウは体の大きさがダックの2倍あり、その分羽根も大きくなります。綿毛のような羽毛部分も大きいので、保温性に優れ、ボリュームがあるのが特徴です。

とくに寒さが厳しい地域で育ったグースの羽毛は質が高く、高級品の素材としても使われています。少量でも暖かく、軽量な枕が多いのも特徴です。また。グースは羽毛特有の動物性のにおいも比較的少ないといわれています。

ダックはアヒルの羽毛です。グースに比べて体が小さいため羽毛部分も小さく、ボリュームのある枕にすると重量が重くなる傾向にあります。グースに比べ、手ごろな値段で手に入れることができます。

なかには「アイダーダック」と呼ばれるダックも存在し、こちらはその希少性と保温性から最高級の羽毛といわれています。必ずしもダックの方が低品質とは言えないので、購入する際には品質表示ラベルを確認しましょう。

ダウンパワー（dp）とは、羽毛のふくらみを数値化したものです。この数値が大きいほどふくらみが大きくふわっとしており、軽くて保温性・吸湿発散性も高くなります。ダウンパワーは基本的に、商品ラベルに記載されています。羽毛枕を選ぶ際には必ずチェックしましょう。

ダウンパワーは300dpあれば十分快適に使用できますが、ふわっとした質感が好みの人は、300dp以上のものを選びましょう。

羽毛枕の中身はダウン（羽毛）とフェザー（羽根）の2種類があります。ダウンは綿毛のようなふわふわとした部分で、柔らかさと保温性の高さが特徴です。フェザーは軸のついた羽根の部分で、枕の型崩れを防いでくれますが芯がある分硬さを感じやすく、保温性もダウンには及びません。

多くの枕はダウンとフェザーを混合することで、バランスのいい商品を作っています。使用感に影響するので、しっかりチェックしましょう。

羽毛枕のデメリットのひとつである「におい」が気になる場合は、洗浄度をチェックしましょう。羽毛寝具の品質基準の策定を行っている日羽協に属しているメーカーの最低基準は500mmです。洗浄度が500mmであれば、ひどいにおいはほぼしないといえます。

ただし、洗浄度が高くでも全くにおいがしないわけではないので、羽毛のにおいが苦手な人は慎重に購入しましょう。

国内製か海外製かは、主に品質とにおいの指標になります。海外製品は比較的安価で購入できますが日本の基準を満たしていない場合も多く、においが強かったり、品質が悪くすぐにへたってしまったりします。

とくに通販の場合は商品を直接確認することができないので、日本製または日本の基準を満たしているものが安心です。迷ったら、西川など国内大手メーカーの商品を選ぶのもおすすめです。

質の良い睡眠には枕のサイズも重要です。一般的に普通体形の成人の場合、幅43cm×奥行63cmが標準サイズとされています。幅と奥行きのほか、高さが自分に合っていするかも確認しましょう。

小さすぎると寝返りの際に枕から落ちてしまったり、高さが合っていないと首に負担がかかったりします。寝返りが大きい人や、よく枕から落ちてしまう人は、標準サイズより大きめのものを選ぶと安心です。

側生地(がわきじ)とは、枕表面の生地のことを指します。側生地には綿・テンセル・ポリエステルなどさまざまな素材が使われていますが、できるだけ綿などの通気性の良い素材がおすすめです。

側生地に通気性の悪い素材が使われていると枕に熱や湿気がこもり、寝つきや睡眠の質にも影響します。素材によって価格に差が出る場合もありますが、通気性の良さで選びましょう。

羽毛のアレルギーが心配な場合には、「人口羽毛」を検討するのもひとつの方法です。人口羽毛は羽毛のようなふわふわの質感と保温性を持つ素材で、ほこりが出にくいのが特徴です。動物性たんぱく質を含まないので、羽毛アレルギーが心配な人や小さな子どもがいる家庭でも安心です。

高品質の羽毛に近い質でありながら、羽毛よりも手ごろな価格なのもうれしいポイント。羽毛枕を試してみたい人、気軽に使える枕が欲しい人にもおすすめです。

羽毛枕はニトリや無印で購入することも可能です。羽毛枕は気になるけれど、わざわざ寝具メーカーを見に行くのは面倒な人も、ニトリや無印ならば気軽に足を運べますね。店舗で実際に触って選ぶこともできるので、ほかの買い物のついでに実物を確かめることもできます。

リーズナブルな価格ながら安心して使える品質で人気があり、口コミも多数出ているので気になる人はチェックしてみましょう。羽毛枕を試してみたい人にもおすすめです。

一般的に、枕の寿命は３年ほどといわれています。羽毛枕も通常の枕と同様に、３年前後の使用期間が目安になります。しかし、使用できる期間は日ごろの使用環境とお手入れにより大きく変わります。

羽毛枕には必ずカバーを付けましょう。カバーで汗による汚れを減らすことで、羽毛を経たりにくくで行きます。また、定期的に陰干しをし枕の中の湿気を取り除くことで、羽毛の寿命を延ばすことができます。

羽毛は空気を含んでいるため水が浸透しにくく、また、乾かすのにとても時間がかかるので自宅での洗濯は難しいといえます。そのため、基本的には日陰で風を通す陰干しでの対応となります。

どうしても汚れが気になる場合は、クリーニング店で水洗いをしてもらうのがおすすめです。なかには洗濯機で洗える商品もあるので、こまめに洗濯をしたい人はチェックしてみてください。

打ち直しとは、羽毛製品のリフォームのこと。羽毛製品は、専用の業者に依頼をして丸洗いしてもらったり、中の羽毛をたしてもらったりすることによって、新品のようによみがえらせることができます。

ただし、羽毛枕の打ち直しにかかる費用が、新しく羽毛枕を買うのと同じくらいかかるケースもあります。品質の良い羽毛枕の場合は打ち直しをして長く使うのもおすすめです。

繊維の細かいダウンファイバーが出てこないよう、羽毛枕の側生地は高密度に織られています。そのため、枕内部にダニが入りこむことはあまりあません。しかし、羽毛の動物性のにおいにつられて、ダニが枕の表面にやってくることがあります。

枕カバーをこまめに洗濯し、清潔を保ちましょう。アレルギーのためダニが心配な場合は、人口羽毛を検討するのもおすすめです。

ふんわりとした質感が魅力の羽毛枕は保温性や通気性も抜群。高価なイメージですが、ニトリなどで、手ごろな価格で手に入れることもできます。ぜひ、お気に入りの羽毛枕でホテルのようなリッチな寝心地を楽しんでください。