LGBT映画の人気おすすめランキング20選｜同性愛など多様な価値観に触れよう

近年、より身近に感じるようになった言葉である「LGBT」。LGBTとは、レズビアン（L）、ゲイ（G)、バイセクシャル（B)、の3つの性的指向と、トランスジェンダー（T)といった性自認の単語から頭文字を取って付けられた名称を指します。

ジェンダーの多様性が認められ、浸透し始めている中で注目されているのが、LGBTを題材にした映画です。先にお伝えしておきたいのは、LGBT映画は決して「特殊なもの」ではありません。同性愛者として生きる彼らが、異性愛者が多いこの世界でどのように感じているのかを知れるとても貴重な作品です。

LGBT映画を通して多様化するジェンダーに意識を向け、当たり前だと思っていた日常が全く違う景色に見えるかもしれません。そこで今回は、LGBT映画の魅力や選び方、おすすめ作品などを紹介します。

LGBT映画では、偏見や差別がつきまとう世界で、同性愛者などが自分自身に宿る性と対話する時間や、愛する人を想い葛藤する描写を繊細に、時に力強く表現しています。相手の手に触れたい心のはずみは、ジェンダーのみから湧き出る感情ではないとより深く感じられるのが、LGBT映画の大きな魅力です。

誰一人として同じ愛を持ちませんし、それを比べるのは無意味な行為であるとLGBT映画は改めて教えてくれます。

LGBTの映画は、邦画洋画いずれも魅力的な作品が多数公開されています。洋画は、映画の主人公を当事者が演じたり、実在の人物を題材にしたりといったドキュメンタリー作品が多い印象です。中にはポップで明るいコメディ調でも最後は泣けるようなドラマチックな作品も見られます。

一方、邦画はシリアスながらも柔らかく繊細な作品作りを心掛けているものが多い印象です。ちょっとした仕草や目線の移し方など、日本人ならではの表現方法でキャラクターの愛や孤独、葛藤を物語っています。

セクシャルマイノリティを題材にしたラブストーリーは、LGBT映画の中でも最も作品数の多いジャンルです。レズビアンやバイセクシャル、ゲイやトランスジェンダーなど、多種多様な恋愛模様が観られるのでドキドキを味わいたい方にもおすすめです。

LGBT映画を通して、ぜひさまざまな美しい愛の形に触れてみてください。

LGBTの方のようなマイノリティでなくとも、日々の生活で誰もが悩みや壁に当たるなどの経験はありますよね。ヒューマンドラマのジャンルは、哲学的な要素から社会問題などの幅広いテーマが取り上げられています。

自分の人生を見つめ直したいときや、共感したいときなどにもおすすめのジャンルです。

LGBTが日常で受ける差別や生きづらさなどを逆手に取り、映画のテーマとして描くコメディは、笑いあり感動ありの楽しい作品が数多くあります。自虐的な笑いでストーリーが展開する、過激なセリフで笑いを誘うなど、観ていて自然に笑える作品になっています。

そのため、コメディジャンルが好きな方や、笑いたい方におすすめです。

LGBTをテーマにした映画には、実際のリアルな生活を撮影している実話・ドキュメンタリーもあります。フィクションとは違い、カップルのありのままの姿やLGBTの方の生活模様などが見られるので、知識も増えます。

フィルムを通して見えてくる社会問題やLGBTの生きづらさなど、普段の生活では気づかないシーンなどを改めて考えるきっかけになります。

LGBT映画を観る上で、興味のあるジェンダーを題材にした作品で選ぶのもおすすめです。LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの他にも、性的マイノリティや既存の性のカテゴリに当てはまらないクィアやクエスチョニングなど多岐にわたっています。

まずは、気になる作品がどんなジェンダーを題材にしているかチェックしてみてください。

LGBT映画を選ぶ際、上映時間の長さも確認しましょう。人気のLGBT映画はおおよそ90分～150分程度が多くを占めています。

ただ、「まずはショートムービーから観たい」方には少々長く感じるかもしれません。LGBT映画は邦画・洋画共に30分程度の短編映画もありますので、そちらからチェックするのもおすすめです。

LGBT映画を観るなら、好きな俳優から選ぶのもアリです。『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンク、リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーブスの競演作など名立たる俳優陣もLGBT映画でその実力を発揮しています。

邦画なら、生田斗真と桐谷健太の『彼らが本気で編むときは、』や満島ひかりの『カケラ』、最近では成田凌と大倉忠義W主演映画『窮鼠はチーズの夢を見る』も話題になりました。

好きな俳優さんをきっかけに選べば、より世界観に入りやすくなるのもポイントです。出演者にどんな人がいるのかをチェックしてみましょう。

映画を選ぶセンスに自信がない方は、映画賞を受賞した作品から選ぶのもおすすめです。LGBT映画は、数多くの映画賞や映画祭でその功績が称えられてきました。

映画業界人が評価するアカデミー賞や、映画評論家やジャーナリストから選ばれるゴールデングローブ賞、世界各地で開催される国際映画祭といった映画業界の祭典でも常に注目されています。

映画賞にノミネートされる作品は、多くの人に選ばれた作品である証です。いわゆる「アタリ」の作品だと期待できる判断材料のひとつです。

ストリーミング配信でいつでも好きなときに映画やドラマが視聴できる「Netflix」「Amazon Prime」などもチェックしてみましょう。ネトフリやアマプラでは、LGBTをテーマにしたさまざまな作品が観られます。

アマプラのおすすめ映画は、ひたむきな高校生カップルの恋愛模様が胸に響く『エニシング・イズ・ポッシブル』や、ドラァグクイーンを題材にしたミュージカル『JAMIE』がおすすめです。また、ネトフリではティーン向けの三部作『フィアー・ストリートシリーズ』もおすすめ。

また、上記の作品は2022年10月時点の配信情報であり、随時見られる作品は変動するので興味のあるものはすぐにチェックしてください。

LGBT映画は、異性愛者が当たり前の世界でLGBTである彼らの心情や生き方を知るのにとても身近で貴重なきっかけになりうる存在です。またLGBT映画を通して、何気なく過ごしてきた日常が全然違う景色に見えたり、周囲との接し方にも新しい感覚が生まれてきたりするかもしれません。LGBT映画に少しでも興味がある人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。