加賀鳶のおすすめ日本酒5選｜人気の辛口や藍なども詳しく紹介

石川県を代表する加賀鳶は、キレを大切にして作られる粋なお酒です。しかし、ただ辛いだけでなく日本酒の旨みをしっかり感じられます。加賀鳶を造る福光屋は多くの銘柄を製造しています。国内外のコンテストで受賞歴があり、多くの方々から高い評価を得ています。

加賀鳶は、基本は辛口のキレを重視したお酒ですが、福光屋では甘口のお酒も製造しており、どのようなお酒を選べば良いか迷ってしま雨方も多いはずです。

そこで、今回は加賀鳶の魅力について紹介しおすすめ銘柄を紹介していきます。加賀鳶だけでなく福光屋の他のラインナップも紹介していきます。日本四大杜氏とも言われる石川県能登杜氏のお酒も紹介するので、購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

加賀鳶を造っている福光屋は、1625年に創業した400年の歴史のある酒蔵です。400年もの歴史があると、それだけ技術が蓄積されていますが、「伝統は革新の連続なり」の精神で代々酒造りを行ってきました。

福光屋はトレンドを把握しながら新しい商品を製造しています。米発酵技術を活かし、お酒だけでなく食品や化粧品開発なども行っています。

日本酒造りで重要なのはお米と水です。福光屋では1960年から酒造りに適した酒米を契約栽培しており、2006年からは有機栽培にも取り組んでいます。山田錦や五百万石はもちろんのこと、金紋錦やフクノハナなどを使用しています。

また、水は霊峰白山を源流とする地下水「百年水」を使用しています。百年水は発酵に最適なミネラルがちょうど良く含まれた中硬水です。

加賀鳶純米大吟醸藍は、福光屋の中でも一番人気のお酒です。酒米は山田錦のみを使用した職人の技が光る1本で、軽やかな旨みが心地よい純米大吟醸です。米の旨み・香り・酸味のバランスが良く、加賀鳶らしい魅力のある味が特徴です。

華やかな香りだけでなくキレもあるので酒の肴との相性が良く、日本酒が好きな方におすすめです。冷酒や常温で飲むと米の旨みや華やかな香りを感じられます。

山廃（やまはい）とは手間や時間をかけ、自然の力で酒母を造る技法で、適度な酸味と深いコクが出るのが特徴です。加賀鳶の山廃純米は酸味やキレが良いだけでなく、米の旨みが感じられるので、味わい深い超辛口のお酒です。日本酒通の方も納得のキレ味で、冷酒でも常温でも熱燗でも美味しく飲めます。

金沢美人純米吟醸あまくちは、辛口のお酒が苦手な方におすすめの甘口のお酒です。金沢固有のお米金沢美人で造られており、極甘口の口当たりのさらりとしたお酒で、お米の旨みが感じられます。

福光屋の他の純米酒よりもアミノ酸が2倍でお肌に潤いを与えるので、美人のワードがぴったりで、女性におすすめの一本です。

吉祥純米大吟醸は、蔵が契約している特別な酒米で、酒米の最高峰である山田錦を100％使用して造られる純米大吟醸です。精米歩合は40％でじっくり低温で熟成させ、華やかな香りとお米の旨みを引き出します。

香りが華やかなので、ワイングラスも似合うお酒です。洋食との相性も良いのでイタリアンやフレンチと一緒にいただくのもおすすめです。

加賀鳶に限らず、日本酒は温度の影響を受けやすい商品です。酒蔵で飲むものと同じくらいのおいしさをキープするには、酵母の働きが止る-5度が理想とされています。日本酒セラーであれば-5度・紫外線カットできるので一度開栓してしまった日本酒でも美味しく飲めます。

日本酒セラーの設置が難しい方は、紫外線が当たらない冷暗所で縦置き保管をしましょう。

加賀鳶は季節に応じて限定品を発売します。夏には「夏純米　生」が販売され、辛口でよりフレッシュな加賀鳶が楽しめます。スパイスやさっぱりした柑橘系の夏の料理にも良く合います。

秋には「冷やおろし原酒」が販売され、一夏寝かせた程よい熟成具合が楽しめます。11月には純米大吟醸にごり酒・生も販売されるので、1年を通してさまざまな加賀鳶が楽しめます。

福光屋の日本酒は、福光屋オンラインショップ・全国の酒販売店のオンラインショップ・楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどからも購入できます。

大手通販サイトの場合、正規の価格ではない場合もあるので注意が必要です。また、品質管理が十分でない場合もあるので、公式サイトか日本酒を専門に扱う通販サイトの方がおすすめです。

福光屋では、日本酒だけでなく米発酵技術を応用した食品や化粧品などの開発も行っています。食品分野では甘酒・ライスミルク・エナジードリンク・調味料やスイーツなど多岐にわたります。

化粧品分野ではコメ発酵液や米発酵エキスなどエイジングケア成分を取り入れた発酵コスメ・美容商品が販売されています。お酒以外も気になる方やプレゼントを考えている方におすすめです。

天狗舞は山廃仕込みが代名詞で石川県の三大銘柄にもなっている日本酒です。能登杜氏四天王の一人中三郎杜氏の活躍で生まれた天狗舞は吟醸酒ブームを起こす原動力になりました。

天狗舞の純米大吟醸は山廃仕込みよりインパクトは少ないですが、熟成の程度を抑えて軽やかに仕上がっています。穏やかで自然な香りは和食とも洋食とも良く合う味わいです。

菊姫は杜氏制度の崩壊をいち早く察知し、酒造りの出来る社員を育成して成功した蔵のお酒です。コクや旨みの濃いお酒で、日本酒らしいクセが特徴であり日本酒好きが好むお酒です。

じっくり熟成させているので、ほんのりと黄金色の女酒です。ナッツやカラメルのような香りとやや甘めのふっくらとした旨みを感じます。口当たりが良く甘めのお酒が好きな方におすすめです。

手取川は9年連続全国新酒鑑評会で金賞を受賞する実力のある蔵吉田酒造で作られている銘柄です。TPOに合わせてバリエーションが豊富なのも魅力です。

純米吟醸酒魂は絶妙なバランス感とすっきりとした味わいが楽しめ、食中酒として味わうのがおすすめです。純米大吟醸Kasumiは、優しい発泡性キレとライチのような上品な甘みが食欲をそそるので食前酒がおすすめです。

常きげんは鹿野酒造に1998年農口尚彦杜氏が加わり、山廃作りに定評のある蔵になり、品質が向上してできたお酒です。山吹色で独特の酸味があり、コクとコシが強く、鋭いキレ味が特徴です。和食・洋食どちらでも合うので料理人からも高い評価を受けています。

純米吟醸風神は、フレッシュで豊かな香りと米の旨みが特徴です。熟成させた純米酒でありながら、さらりとした飲み心地を楽しめる銘柄です。

農口尚彦研究所は、農口尚彦杜氏の酒造りの技術や精神を次世代に受け継ぐべく2017年に新設された酒蔵です。農口尚彦は能登杜氏四天王の一人で、日本最高峰の醸造家です。山廃仕込みの技術を復活させブームの火付け役ともなりました。

本醸造無濾過生原酒は、口に含むと洋梨を思わせる爽やかでフルーティーな風味が広がります。和食に合うフルーティーなお酒を探している方におすすめです。

石川県には名だたるお酒がたくさんありますが、加賀鳶はその石川県を代表するような銘柄です。旨みを大切にしながらキレのあるお酒は、和食でも洋食でも料理を引き立てる食中酒として楽しめます。他の石川県のお酒と飲み比べてみましょう。