日本酒「呉春」のおすすめ4選！大吟醸・特吟も｜取扱店・販売店はどこ？

ゆっくりと自宅で晩酌したい時や、来客時のおもてなしにも使いやすいのが日本酒。あまり日本酒を飲み慣れていない方や、飲みやすい日本酒が欲しいと思っている方におすすめしたいのが「呉春」です。スッキリとしたなめらかな口当たりが美味しい大吟醸や特吟として人気です。

呉春は大阪府池田市の、江戸時代から続く地酒で、辛すぎず甘すぎず飲みやすいのが魅力になっています。文豪が愛した地酒として人気が高く、大吟醸や特吟などの種類が販売されています。

この記事では、呉春とはどんな日本酒なのかや、販売店・取扱店について、特徴・種類・口コミレビューなどをご紹介しますので、飲みやすい地酒をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

「呉春」は大阪府池田市の、江戸時代から酒造りをしている「株式会社呉春」の地酒です。池田市には江戸時代には多くの酒蔵があり最盛期は38件の酒蔵がありましたが、現在は呉春のみになります。

江戸時代に「大阪冬の陣」で徳川家康に酒を献上し、返礼として江戸の酒販売の朱印状と養命酒の酒銘を賜ったのが起源です。池田の街のどこかノスタルジックで自然を生かした味は、今も多くのファンから愛されています。

「呉春」の名前の由来は、司馬遼太郎の「天明の絵師」の主人公・松村月渓の改名した名前です。松村月渓は愛妻を亡くした傷心で池田市に移住し、池田市の呉羽の里で春を迎えたのをきっかけに「松村呉春」と改名しました。

また、呉春は小説家の谷崎潤一郎が愛飲した日本酒としても有名です。こうして文豪たちに愛された銘酒として、呉春は今も歴史を刻んでいます。

「呉春」は池田市の五月山から流れる、地下水脈の伏流水を使用しています。自家井戸より汲み上げて仕込み水として使い、自然豊かな水がスッキリとした飲みやすさを実現しています。

バブル期に五月山にマンションの建設計画があったものの、水脈が途絶えて呉春の酒造りに影響があると反対運動が起こり、計画中止となった逸話もあるほど地元民に愛されている日本酒です。

「呉春」は甘すぎず辛すぎず、バランスがいい地酒として人気です。口当たりがなめらかでスッキリしているので、日本酒に慣れていない方や女性にも飲みやすいのが魅力です。料理と合いやすいので、晩酌や来客時のおもてなしにも重宝します。飲み方は冷でも熱燗でも美味しく飲めます。

「呉春 池田酒」は、呉春の中でもスタンダードな日本酒です。一升瓶（1800ml）が税込1,935円とリーズナブルな価格なのに、普通酒と思えないような高品質が魅力です。スッキリとした飲み飽きない味わいで、まろやかな旨味が楽しめます。

買い求めやすい価格なので呉春を初めて飲む方や、日々の晩酌や食事の際に呉春を楽しみたい方におすすめです。

「呉春本丸本醸造酒」は、呉春池田酒よりワンランク上の日本酒です。酒母・麹が朝日、掛米がアケボノ・八反錦と、こだわりの米を使用しています。日本酒酒度がプラスマイナス0と、甘くもなく辛くもないスッキリとした味わいで、冷でも熱燗でも美味しく飲めます。

定価は一升瓶（1800ml）で税込2,566円です。週末にゆっくり晩酌したい時や、呉春池田酒が物足りなく感じる方におすすめです。

「呉春 特吟」は、栽培が難しい幻の酒米と言われる、赤磐雄町を低温発酵させて作られています。通常は2回火入れされる吟醸酒ですが、1回目の火入れでタンク低温熟成させ、瓶詰め時に2回目の火入れを行う特別な日本酒です。

大阪でも手に入りにくく、売り切れになる場合も多い希少品で、定価は一升瓶で税込4,787円です。特別な日の祝杯や、大切な方のおもてなしにおすすめします。

「呉春 大吟醸」は、2009年秋より追加発売された新しい日本酒です。幻の酒米・赤磐雄町を40％精米しており、「特吟」より10％高精白しています。年4回だけの数量限定品で、9月10月11月12月のみの蔵出しとなっています。

呉春ファン待望の希少な大吟醸で、価格は一升瓶で税込5,907円。出ない年もあるプレミア品だけに、日本酒好きの方へのプレゼントやお祝いに贈るのもおすすめです。

「呉春」を実際に飲んでみた方の口コミを集めました。どんな感想なのかチェックしておきましょう。

呉春は冷でも燗でも美味しく飲めて、癖がない味わいのなので、どんな料理にもよく合います。また、どんなシーンでも楽しめるのでおすすめです。ただし、保管する際は、なるべく低温で保存するようにしましょう。

呉春について、ネットでよく話題になる疑問点を解説します。気になる方はチェックしておきましょう。

呉春は、大阪の中心街である梅田などで、公式に呉春株式会社が取扱店として公表はしている店舗はありません。池田市の「今仲酒店」など、大阪の一部の店舗で販売しています。

昔はそれを理由に池田市まで行かないと入手しにくい状況でしたが、今はネット通販で手軽に手に入ります。Amazonや楽天市場の特約店などなら、確実に購入できるのでおすすめです。

呉春は容量1800ml（一升瓶）しか販売されておらず、720mlなどの小さめサイズはありません。基本的に呉春は大々的に宣伝しておらず、公式ホームページ等もないので、酒造見学や試飲なども行っていません。飲みたい方は一升瓶で購入するか、呉春を扱っている居酒屋やバーを探すしかないのが現状です。

呉春は、大阪池田市の自然豊かな水を使用した人気の地酒です。口当たりがなめらかで、日本酒に慣れていない方や女性でも飲みやすいのが魅力です。呉春を美味しく飲んで晩酌を楽しみましょう。