【口コミあり】栗焼酎おすすめ20選｜まずい？おすすめの飲み方も紹介！

甘い香りを感じられる焼酎は芋焼酎や米焼酎が有名ですが、変わり種もあります。それが、栗を原料とした栗焼酎です。栗焼酎には独特のまろやかさな甘みがあり、和の気分を盛り上げてくれる焼酎ですが、珍しいのでなかなかお目にかかれません。

一般的な居酒屋にもあまり置かれておらず、レアな焼酎として存在していましたが、近年ではオンラインショップなどの便利さのおかげか、栗焼酎の実体が以前より世に広まり、人気が急上昇しています。

この記事では、知る人ぞ知る栗焼酎について、その魅力や特徴・選び方や楽しみ方・人気銘柄やおすすめ商品などをわかりやすく丁寧にご紹介していきます。口コミでの生の評価もお伝えしますのでぜひ参考にしてください！

栗焼酎は、1970年代後半に初めて販売された栗を原材料として使用した焼酎です。製造したのは愛媛県の蔵元「媛囃子」で、現在では高知県や徳島県・茨城県など全国各地の有数の栗の産地で作られています。

栗焼酎の独特の味わいである、まろやかな栗の甘い香りと豊かな風味が残る後味が一度飲んだ人を虜にします。自然の甘みを感じられる焼酎で、飲みやすいと評価されることが多いです。ロックやストレートにぴったりの焼酎です。

栗焼酎を選ぶときに役立つヒントを一挙にご紹介していきます。栗焼酎を選ぶ際には「蒸留方法」「栗の産地」「栗の種類」「パッケージ」「栗の使用率」「栗以外の原材料」などに的を絞ると選びやすくなります。

焼酎は、蒸留方法によって香りや味わいが変わってきます。大きくわけて連続式蒸留と単式蒸留、さらに単式蒸留法の中でも常圧蒸留法と減圧蒸留法に2つに分かれます。3つの蒸留法についてそれぞれご説明します。

単式蒸留ではそもそも原材料の風味が焼酎に残りやすく、それが焼酎の個性になるような蒸留法です。その中でも常圧蒸留法では、もろみの形になった原材料に高温をかけ、上がった蒸気をスピード冷却させるため、香ばしさがさらに強調されます。

常圧蒸留法は古代から親しまれている蒸留法で、原材料の風味をよく引き出します。

単式蒸留のうちの減圧蒸留では、低い気圧で蒸留するため、もろみが高温に晒されずに雑味のない優しい仕上がりの焼酎になります。減圧蒸留は1970年代から普及した比較的新しい蒸留法で、これにより九州地方以外でも焼酎づくりが気軽にできるようになりました。

軽やかで口当たりのいい焼酎が仕上がる蒸留法です。

連続式蒸留法は甲類焼酎などのすっきりしていてクリアで透明に近い色をした焼酎を作りやすい蒸留法です。連続して素早く繰り返し蒸留をするため、原材料の風味はあまり残らず、割り物を楽しみやすい焼酎に仕上がります。

栗焼酎ではあまり選択されない蒸留法ですが、単式蒸留との違いがわかりやすく知識として知っておいて損はありません。

栗を活かした栗焼酎ですので、栗の産地で商品を選ぶのは理にかなった選択法です。栗焼酎の産地は栗の産地であることがほとんどで、風味や味わいも地域によって違います。代表的な栗の産地をご紹介します。

茨城県は、栽培面積・生産量ともに日本一の栗の産地です。茨城県の栗づくりの歴史はとても長く、縄文時代の遺跡からも栗が発見されています。温暖な気候と火山灰土の特性が香りのいい栗を育てます。

「筑波」「丹沢」「人丸」「ぽろたん」「利平」「銀寄」「石鎚」「岸根」など、多くの種類の栗がつくられています。

四国山脈とその支脈周辺では栗づくりが盛んです。愛媛県の蔵元「媛囃子」では日本で最初の栗焼酎が製造されていますし、高知県の四万十栗は年に3回も実るともいわれています。栗焼酎づくりが発展している産地です。

媛囃子では栗焼酎に使う栗は100％愛媛県産の栗のものという強いポリシーを持っています。

宮崎県では、大粒の栗の栽培が盛んで、選りすぐりの栗から栗焼酎を作る文化があります。宮崎県といえば芋焼酎・麦焼酎・とうもろこし焼酎など焼酎づくりの本場ですが、栗焼酎も定評がある銘柄が多いです。

「美栗（びっくり）」や「栗天照」などは栗焼酎愛好家の中でも評価が高い銘柄です。

熊本県は西日本一の栗の栽培量を誇る地域です。また、米焼酎といえば熊本県という認識は有名で、焼酎づくりにも歴史があります。栗焼酎にも有名銘柄があり、地元の栗焼酎好きにもとても好まれて生産を続けています。

「肥後の里山」や「じっ栗」、「栗城」などの銘柄があり、22度の低めのアルコール度数の商品など飲みやすい栗焼酎が多いです。

ここでは、栗焼酎に使用されている栗の中から、特別に有名な栗の品種についてご説明します。美味しい栗焼酎の原材料となっている栗にはそれぞれ特徴がありますのでぜひ参考にして選んでみてください。

丹波栗は、栗ブランドの中でも非常に有名なハイブランド栗です。丹波地域は栗の栽培に適した風土環境があり、朝廷や幕府への献上品としても丹波栗を丹念に育ててきました。丹波栗はひとつがとても大ぶりで、甘みや風味が芳醇です。

西山酒造場の栗焼酎「古丹波」は、自社所有の栗林において従業員一同で栗拾いや皮むきをおこなうなど丁寧な手作業で作られています。

美しい山や川などの大自然がある四万十では、「しまんと地栗」という四万十の栗があります。すっしりと重量があり甘味が強いのが特徴で、蒸すとメロンほどの糖度になるものもあります。しまんと地栗は地元の生産者の手でただ懸命に丁寧に作られています。

栗焼酎の銘柄の「四万十栗の栗焼酎」と純粋で素朴なネーミングにも好感を感じます。

日当たり・水はけのいい土壌・昼夜の寒暖差と栗づくりに適した環境を持つ愛媛県は、日本有数の栗の名産地です。そこで栽培されている城川栗は粒が大きくしっとりホクホクの感触でスイーツにもひっぱりだこです。

媛囃子の栗焼酎「おくりおくら」にも城川栗がたくさん使用されており、愛媛県の栗焼酎の美味しさに頷けます。

栽培している栗の種類が多い地域では、その栗にあった熟成期間などを考慮し、季節により違う栗の焼酎を販売しているところもあります。同じ蔵元の栗焼酎でも、風味や味わい・甘みの違う栗焼酎が味わえます。

年度や天候などによって販売のないときもあり、まさに幻の栗焼酎ともいえます。

栗焼酎のパッケージにはインパクトがあるものが多く、ギフトにもおすすめです。焼酎のギフトでパッケージに栗と書いてあるだけでも嬉しい驚きを与えられます。壺タイプや特殊なおしゃれ瓶タイプなど、上品で高級なパッケージや容器も栗焼酎の特徴です。

目上の方やお祝い、お礼などでギフトとして渡す場合は木箱入りなども検討してみてください。珍しい栗焼酎にさらに特別感が加わり、気持ちのこもったスペシャルギフトになります。

栗焼酎の栗の使用率は、全体的に見ると50％から85％まで幅が広いです。もちろん、パーセンテージが高いほど栗の風味が感じやすくなるのですが、中には甘さが過ぎない栗焼酎がお好みの方もいますので、甘みのあるお酒が好きかどうかで判断しましょう。

栗と一緒に原材料として使われやすい米・麦・芋の部分も感じたい方は栗の使用率が50％前後の焼酎を選ぶのがおすすめです。逆に、がっつり栗の風味を感じたい方は栗の使用率が多めのもので堪能してください。

栗焼酎の原料としては栗以外も一緒に使用されている場合が多いです。地域や蔵元によって栗に合う米・麦・芋が使用されていて、それもそれで個性があり美味しいです。順番に特徴をご説明します。

栗と米を原料として使っている栗焼酎は、栗の甘みを包む米の甘みで上品な香りがするのが特徴です。口当たりがすっきりしていて、後味で栗のまろやかさが広がります。栗ご飯と同様、相性は抜群です。

種類の違う甘みが相乗効果をもたらし、奥行きのある品性を感じる甘さになります。ロックでもストレートでも、水割りでもお湯割りでも楽しめます。

栗と麦のブレンドでは、麦のクセの少なさですっきりめの味わいになります。栗のまろやかさに立体感がプラスされたような落ち着いた香りが出てきます。甘やかさは減りませんが甘さが気になる方には飲みやすくなります。

水割りなどで頂くとさらにすっきりした感触と香りが堪能できます。

栗と芋が原材料の栗焼酎は、非常に独特な濃厚さ感じられます。重めでこってりとした甘い香りでクセ強めの口当たりになります。これが好きな方には堪らない味わいで、ユニークさと旨さを併せ持っています。

濃厚な香りの焼酎を味わいたい方におすすめです。また、濃厚な甘い系のおつまみである羊羹や栗きんとんにも合います。

ここでは、栗焼酎で人気の銘柄をご紹介します。ご紹介するのは「ダバダ火振」「栗天照」「古丹波」「四万十大正」と栗焼酎としてかなり有名な銘柄ばかりです。迷ったときもこれらの銘柄なら間違いなく美味しいです。

栗焼酎といえばダバダと言われるほどに有名な栗焼酎です。四万十川の上流の3地域の郷土産品として、1985年に販売開始がされています。栗の使用率は50％で、香りを封じ込めるように低温でゆっくり蒸留しています。

ふんわり香る栗の風味とソフトな飲み口が人気です。栗焼酎の中ではとても飲みやすい焼酎です。読み方は「だばだひぶり」で、地域のいろいろな場所に残る地名「駄馬」と四万十川の伝統的な鮎漁の方法「火振漁」にちなんでいます。

原材料の栗には天津栗を使用しています。全国でも天津栗を使用している栗焼酎はこの栗天照のみで、クセは少なめですが甘みや風味・まろやかさをしっかり感じられる栗焼酎です。何度も改良を経て現在の味わいに到達しています。

マロンリキュールとも呼ばれる薫り高さが品質の良さを醸し出しています。飽きがきにくいのも特徴で、食中酒としても楽しめます。想像よりも栗のしつこさがなく、飲みやすい栗焼酎として人気があります。

大粒で強い甘さが魅力の丹波栗は、生産量が少なく歴史の長さと品質の良さでブランド栗となっています。そんな丹波栗で有名な丹波地域の蔵元「西山酒造場」では、自社の栗林の栗を一部使用し、低音濾過で今までにない栗焼酎づくりをしています。

古丹波の味わいは忠実に引き出した栗の甘さと芳しい香りが特徴です。コクもあり、ぜひロックで味わいたい逸品です。モンドセレクション金賞に輝いた実績もあります。

原料の栗を75％も使用した濃厚な栗の味わいが特徴の栗焼酎です。さらに長期熟成によりアルコール度数は35度で、じっくり栗焼酎と向き合いたい方におすすめです。自分へのご褒美や大切なかたへのギフトにぴったりの高級栗焼酎です。

熟成期間は約4年7か月。その理由は、四万十をを時間換算にすると4万と10時間だからというユニークな逸話もあります。結果、非常にまろやかで口当たりのいい栗焼酎に仕上がっています。

珍しい栗焼酎は、実際に味わうチャンスがない方が多く、なんとなくまずいという口コミが出回っています。これが本当なのかどうか、栗焼酎に関する口コミをチェックしてみます。

口コミを見てみると、栗焼酎への独特のイメージがあって、しかし実際に飲んでみたら美味しかったという方が多く見受けられます。そのクセにハマるとリピートしたくなるほど好きになるようです。

栗焼酎を美味しく飲める飲み方をご紹介します。初心者でも上級者でも飲みやすいのは水割りやソーダ割りで、ややクセが気になっても楽しんでみたい飲み方はロックやストレートです。

ロックやストレートで飲むと、栗焼酎の栗の香りを楽しみやすくなります。特に原材料として栗を多く使っている焼酎や熟成され味わいがまろやかになっている焼酎は、焼酎そのものの味を堪能するのがおすすめです。

ストレートでは常温でチェイサーも用意してゆっくり味わってください。

水割りやお湯割りにするとクセがまろやかになり飲みやすくなります。水割りではグラスに氷を入れたらマドラーで氷をかき混ぜ、グラスが薄く曇るくらい冷えたところで焼酎・水の順番に入れてください。

お湯割りでは、お湯を器に注いだあと、静かに焼酎を入れてください。お湯が先に入ることで焼酎との馴染みがよくなります。

栗焼酎のソーダ割りは、コクやクセをあまり気にせずにすっきりと飲めるのがメリットです。ジュースのようには甘くなりませんが、栗の甘い香りがほのかに香るお酒になります。トッピングはなしで十分美味しいです。

もしトッピングがしたい場合は、レモンやライム・かぼすなど柑橘系が合います。

コクがあり濃厚な香りのする栗焼酎には、さっぱりしたおつまみが合います。ナッツや乾きもの・酢の物・刺身・酒盗などがぴったりです。優しめの栗焼酎は食中酒にもなりますので、和食やサラダと合わせてみてください。

また、甘いおつまみとして栗を使ったスイーツとも相性がいいです。モンブランや栗きんとん・栗羊羹・マロングラッセ・焼き栗など、栗同士で旨みをアップさせ合うので甘いおつまみと焼酎の組み合わせが好きな方におすすめです。

珍しい種類の栗焼酎について、その魅力や特徴・上手な選び方や人気銘柄・おすすめ商品・美味しい飲み方や合うおつまみなどをご紹介しました。ぜひ記事を参考に栗焼酎にチャレンジしてみて、新たな焼酎の美味しさを堪能してみてください！