100Vの最強エアーコンプレッサーおすすめ13選｜小型コンプレッサーから業務用まで

エアーツールの動力源となるエアーコンプレッサーにはさまざまなタイプの製品があり、家庭では使用できない業務用タイプも多くあります。DIYや自動車整備にと家庭で手軽に使える100Vのエアーコンプレッサーをお探しの方も多いですよね。

しかし、100Vエアーコンプレッサーを選ぶ時も、スペックの細かい部分に注目しておかないと用途に合わずに後悔してしまうリスクがあります。スペックに期待したものの実際には求めていたパワーが出せない商品も出回っているため気をつけなければいけません。

この記事では、家庭用になぜ100Vがおすすめできるかについて触れつつ、失敗しないエアーコンプレッサー選びのポイントを解説します。自動車整備やホコリ飛ばしなど、自分の用途に合った最強のエアーコンプレッサーを見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

エアーコンプレッサーは直訳すると「空気圧縮機」で、その名の通り空気を圧縮して高い圧力を吐き出す機械です。その圧縮空気が、エアダスターなどのさまざまな機械の動力源になります。

エアーコンプレッサーでできることは、主にタイヤのボルトの付け外し・エアダスターでの清掃・スプレーガンでの塗装作業などがあります。また、タイヤやボールの空気入れ・クギ打ちなど、業務のみならず家庭でも活用できる点もポイントです。そのため、最近では家庭用コンプレッサーの需要も高く、DIYなどで利用されています。

エアーコンプレッサーのAC電源のタイプは送電量やコンセントの形状によって、単相100V・単相200V・三相200Vの3種類に分けられます。一般家庭のコンセントの電圧は100Vが多いため、100Vのエアーコンプレッサーを選ぶのが無難です。

家庭によっては単相200Vが使えるケースもありますが、特別パワーを必要としない限りは100Vでも十分活用できます。なお、三相200Vは業務用で一般家庭には不向きです。

タイヤ交換では、車内清掃や空気入れにエアーコンプレッサーを使うだけであればタンク容量10L程度で十分です。エアーインパクトレンチでボルトを外す作業では、30L以上必要です。

ホコリ飛ばしのようなエアーダスターを使った作業は、前述のタイヤ交換とほぼ同じ程度の性能がおすすめされます。ただし、エアーにオイルが混じるのが良くない場合(食べ物や精密機械を扱う場合など)はオイルレス式を選びましょう。

車の塗装は難易度が高く、慣れていない方には基本的におすすめできませんが、スプレーガン塗装をするなら上の表に掲げたスペック以上の製品を推奨します。タンク容量が重要で場合によってはサブタンクで容量を増やすのも検討しましょう。

プラモデル塗装に使うエアーブラシと組み合わせる場合は、高いスペックはさほど求められません。ただし、エアーにオイルが混じらないオイルレスタイプを選ぶようにしましょう。

高い圧力が求められる釘打ち機では、タンク内最高圧力と馬力が重要です。特にプロ向けの高圧の釘打ち機では、同じく高圧に対応したエアーコンプレッサーが必要です。

給油式はエアーコンプレッサーの内部の金属が摩耗しないように、コンプレッサーオイルで潤滑させます。定期的なオイル交換が必要ですが耐久性に優れており、連続運転時間が長いのも利点です。

エアーにオイルが混じるため、プラモデルや農作物の土落としなどの用途には不向きです。しかし、その他の用途でコンスタントにエアーコンプレッサーを使う方にはおすすめです。

オイルレス式はその名の通り、潤滑油を不要とするタイプです。耐久性や連続運転時間の面では給油式に劣りますが、オイル交換が不要な手軽なエアーコンプレッサーとして人気があります。

オイルが混じらないのでエアーもクリーンです。また比較的安価なモデルが多く、DIY初心者やたまにしかエアーコンプレッサーを使わない方におすすめです。

エアーコンプレッサーの馬力(出力)は、大きくなるほど空気の圧縮が早くなり待ち時間が短くなります。馬力が大きいほどアンペア数が高くなり、100Vのエアーコンプレッサーにおいては、最大2馬力が限界です。

インターネット上には100Vで3馬力や5馬力を謳う商品も見られますが、物理的に無理なスペックなため、選ぶのはおすすめできません。

使えるエアー量を示すタンク容量は、大きいほど連続使用できる時間が長くなります。加えて馬力が大きいければ空気を充填する時間も短くなるため、連続作業が多い方はタンク容量と馬力の大きなエアーコンプレッサーを選びましょう。

ただし、タンク容量が大きくなるほど重量も大きくなるため、使用場所や持ち運びも踏まえて用途に合った容量を選ぶのを推奨します。

圧力(タンク内最高圧力)は「MPa」の単位で表されますが、使用するエアーツールに必要な空気圧よりも高い空気圧のエアーコンプレッサーを選ぶのが大切です。

そのため、使用予定のエアーツールのスペックもあわせて確認しておきましょう。また、空気圧を示すゲージが0.1MPa刻みだと圧力の調整がしやすく便利です。

吐出空気量はエアーコンプレッサーが作り出す圧縮空気の量です。馬力が大きくなるほど吐出空気量も大きくなり、空気の充填が早くなります。

使うエアーツールの空気消費量よりもエアーコンプレッサーの吐出空気量の方がが大きくなるようにしましょう。目安としてエアーツールの空気消費量の1.2～1.5倍のものを購入するのがおすすめです。

エアーコンプレッサーは一般的に運転音が大きく、製品によっては100dB近く音が響きます。そのため、一般家庭内で使用する際にはできるだけ騒音を抑えたタイプを選ぶようにしましょう。

静音設計のエアーコンプレッサーは80dB以下にまで音を抑えています。それでも、使用する時間帯には気を付けて周囲に配慮しながら作業しましょう。

エアーコンプレッサーでは、空気を圧縮する際に水が発生します。内部の金属やエアーツールの腐食の原因に結びつくため、使用後はタンク下部のドレンコックを回して水を抜く必要があります。

ドレンコックの形状はボルト式とレバー式がありますが、ワンタッチで水抜きができるレバー式がおすすめです。

エアーコンプレッサーには、きれいなエアーを送るためのエアーフィルターが搭載されています。空気中のゴミ・水分を取り除くエアーフィルターもまた、定期的に掃除や交換をしてきれいに保つ必要があります。

お手入れの簡単さを重視するなら、搭載されるエアーフィルターの数が少なく取り外しやすいものがおすすめです。

「アストロプロダクツ」は整備工具の専門メーカーで、日本全国に店舗を展開しています。リーズナブルな価格で人気があり、自動車整備向けのガレージツールも充実しています。

エアーコンプレッサーにおいては、静音性に優れた製品や空気の充填時間が早い製品が人気で、またガレージの限られたスペースに収納しやすい縦型の形状が特徴的です。

産業機械の開発・販売を行う「ハイガー産業」のエアーコンプレッサーは、多くのモデルで静音設計を採用しています。タンク一体型(タンクレス)タイプもあり、電源を入れてすぐに使えて水抜きも不要なお手軽さで人気です。

コードの制限なくどこでも使いやすいバッテリータイプの製品もあり、マキタやハイコーキのバッテリーが使用できます。独自性の高い製品ラインナップが特徴的なメーカーです。

使いやすくリーズナブルなDIY向け製品を提供する「藤原産業」は、メインブランド「SK11」にてさまざまなエアーコンプレッサーを展開しています。

オイルレスタイプが主流で、馬力の大きな製品も豊富で2馬力タイプも複数あります。また、価格も魅力で安いものでは1万円程度、平均的に4万円程度でコスパに優れており手軽なDIYにおすすめです。

電動工具の販売を行う「高儀」は自社ブランド「EARTH MAN」の中で、さまざまなエアーコンプレッサーを展開させています。

空気充填速度を向上させるためのダブルピストン採用モデルや、65dB程度にまで騒音を抑えた静音モデルなど機能的なラインナップが特徴的です。また全商品がおよそ1～4万円の価格帯に収まっており、コスパ重視の方にもおすすめのメーカーです。

日本の塗装機器や空気圧縮機をリードし、世界21ヶ国にも展開する「アネスト岩田」は、プロも満足の業務向けエアーコンプレッサーを開発しています。

DIY向けの100Vエアーコンプレッサーも充実していますが、高出力や長い連続運転時間などハードな作業にも耐えうる性能をもった製品が多いです。エアーコンプレッサーをさまざまな用途で頻繁に使いたい人におすすめのメーカーと言えます。

エアーコンプレッサーの寿命は一般的には5〜10年ほどといわれています。しかし使用頻度や使い方によって寿命は大きく異なるので、あくまでも目安として考えてください。オイル交換やエアフィルターの掃除など、定期的なメンテナンスをすることでより長く使用できます。

またできるだけ長く使用したい方は、メーカーが推奨する定格値で使用しましょう。連続使用時間を超えて使い続けると寿命を縮めてしまう場合があります。説明書をしっかりと確認して、メーカー推奨の使用方法を守って使いましょう。

エアーコンプレッサーの中古購入で気を付けたいことは、下記の2点です。

• 購入店舗が信頼できるかどうか
• 購入後の保証が付いているか

エアーコンプレッサーは使用後の水抜きや、定期的なオイル交換などのメンテナンスが大変重要です。そのため、中古で購入する際は前の持ち主がメンテナンスをしっかりと行っていたか、商品の劣化や破損によっては修理費用に余計な出費がかかってしまうこともあります。

まず購入したい中古の商品を見つけたら、動作に問題はないかしっかり確認しましょう。また、購入後のメンテナンスの保証はついているかも合わせて確認が必要です。さらに、気軽に相談などができると安心ですので、公式サイトのチェックもしておきましょう。

200V以上のエアコンプレッサーを使用する場合は、電気配線の工事をする必要があります。日本の家庭用電源の電圧は一般的に100Vなので、電圧を変更しなければなりません。電気配線工事会社に依頼して、必要な場所だけ電圧を変更してもらいましょう。

エアーコンプレッサーがあれば、これまで時間がかかっていたタイヤ交換・空気圧調整や作業場の掃除などの時間短縮が望めて、労力も少なく済みます。自分の用途に合ったスペックのエアーコンプレッサーを選んでより快適な作業を行ってください。