焼酎ハイボールのおすすめ15選｜作り方や気になるカロリーまで解説

ハイボールと聞けば、ウイスキーを炭酸で割ったものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ですが今、焼酎を炭酸で割った「焼酎ハイボール」が注目されているのです。スッキリとした飲み口と爽快感があり、食事中のお酒としても楽しまれています。

普段焼酎は苦手…という人でも、炭酸の爽やかさはもちろんアレンジもできます。あまり得意ではない人にも、おすすめの飲み方もたくさんありますのでぜひ焼酎ハイボールを試して、お酒の世界を広げてみませんか？

今回はそんな焼酎ハイボールについて、焼酎の選び方やアレンジ方法。そして気になるカロリーなどについてもご紹介します。ぜひ参考にして、焼酎ハイボールを楽しんでくださいね。

焼酎ハイボールはその名の通り「焼酎を炭酸で割った」ドリンク（ハイボール）になります。焼酎ハイボールの歴史は意外にも長く、昭和20年ごろの東京下町の大衆居酒屋で誕生したと言われています。

ハイボールと言えば、ウイスキーも主流ですがその違いのひとつとしてあげられるのが、アルコール度数の違いです。一般的な焼酎は20〜25度、ウイスキーは40度が基本ですので、お酒にあまり強くない人は焼酎ハイボールのほうが飲みやすいと言えるでしょう。

一口に焼酎ハイボールといっても、ベースとなる焼酎には様々な味があります。その中で自分に合った美味しい焼酎を選ぶにはどうしたらいいでしょうか。ここではまず、焼酎の種類や味の違いについてご紹介します。

焼酎には「甲類」「乙類」という2種類があります。この2つの違いは主に「蒸留方法」です。ではその蒸留方法で分けられたこの2種類には、どんな違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を見ていきましょう。

甲類は正式には「連続式蒸留焼酎」と呼ばれています。アルコール度数が36度未満とされ、クリアな風味が特徴です。原料は主に、糖蜜・コーン・澱粉類などでチューハイのベースや果実酒用としても使われています。

また、乙類よりも甲類のほうが生産の手間が少ないため、値段も安めな商品が多くなっています。

乙類は正式には「単式蒸留焼酎」と呼ばれています。アルコール度数が45度未満とされ、原料由来の香りや旨みを感じられるのが特徴です。原料は主に、麦・米・そば・芋などで本格焼酎や泡盛などがこの分類に含まれます。

また、甲類よりも乙類のほうが生産の手間がかかるため、値段も高めな商品が多くなっています。

乙類の本格焼酎には色々な原料が使われていますが、まず食料品店などで気軽に買えるのは芋・麦・米あたりの焼酎が多いのではないでしょうか。この代表的な原料の味の違いや特徴を見ていきましょう。

麦焼酎は、焼酎の初心者さんでも飲みやすい、フルーティーな香りと軽いキレが人気です。価格も手ごろな銘柄が揃っているため、試しやすいのも魅力です。麦焼酎の原料は大麦で、主に「二条大麦」と「六条大麦」が存在し、焼酎に使われやすいのは「二条大麦」です。

「六条大麦」は麦茶や麦ごはんにも使われますが、麦焼酎の原料に使われることもあるので、見つけたら「二条大麦」と飲み比べをして風味の違いを感じるのも、面白い飲み方です。

芋焼酎は、主に香りを楽しむ目的で飲まれることが多い焼酎です。焼き芋のようにほんのりと広がる甘みが魅力。そして、産地や銘柄によってクセが大きく異なるのも特徴です。近年では、サツマイモの品種改良が進み、クセが少ないものも発売されています。

割っても味が薄まりづらいので、お酒の味を楽しみたいという人には特におすすめです。

米焼酎は日本人には馴染み深い香りと味わいのお酒。日本酒好きな人は飲みやすいのではないでしょうか。常圧蒸留と減圧蒸留という製法で作られ、常圧蒸留は「ハードタイプ」といわれ芳醇な香りと味わい。減圧蒸留は「ソフトタイプ」といわれ華やかな香りと軽やかな味わいになります。

どちらの蒸留法でも、米本来の爽やかさが残るので、料理の味を引き立たせるのにも一役買ってくれます。

焼酎には、他にも色々な原料からできているものがあります。例えば「黒糖」は優しい香りとほのかな甘みがあり、ハイボールとしてソーダで割るにも合う味わいです。他には「しそ」もご存じの人が多いでしょうか。クセも少なく、フルーティーなすっきり感とキレのよさで人気です。

さらには、昆布・しいたけ・アロエ・黒豆といった変わった原料から、トマトやかぼちゃ・人参など野菜を原料とした焼酎も発売されています。変わり種の焼酎は他にもたくさんあるので、試してみるのも面白いですね。

焼酎の種類や味の違いなどについてご紹介してきましたが、他にも焼酎を選ぶ時の決め手などはあるのでしょうか。ここでは、更に自分に合った焼酎を探すヒントになるかもしれないポイントをご紹介します。

焼酎は、その原材料や産地などによって価格にも大きな幅があります。下は1,000円程で買えるものから、上は数万円ほどするものまであります。ここで考えたいのは、価格もですが容量です。焼酎は一般的に300mlの小瓶、700～900mlの中瓶サイズから1800mlの一升瓶まであります。

焼酎に賞味期限はありませんが、開封後はどうしても酸化していきます。ですので、自分が短期間で飲みきれるサイズも値段と一緒に考えるといいでしょう。高価な物を買っても、長期間放置で味が劣化してしまったら勿体ないですからね。

国税庁が認める本格焼酎の原材料は50種類以上あり、日本全国で作られています。中でも特に多いのは九州で、芋・麦・米の生産で有名です。沖縄では有名な泡盛もありますね。初心者さんは有名どころを基準に選ぶといいでしょう。

更に産地によって、面白い原料で作られた変わり種があり、北海ではじゃがいもの焼酎、福岡では胡麻焼酎なんていうものもあります。焼酎は地域の特産物とも関係が深いので、色々とチェックしてみましょう。

焼酎は原材料の他にも麹を使って作られています。原材料ももちろん選ぶ基準のひとつになりますが、麹にも種類があり、その特徴で選ぶのもいいでしょう。麹は主に黒麹・白麹・黄麹が使われています。

黒麹は泡盛にも使用され、コクがあり重厚な味わい。白麹は黒麹同様コクはありますがあ、スッキリとしてマイルドな味わい、一番万人受けするといわれています。黄麹は果物のようなフルーティーさがあるので、特に焼酎初心者に飲みやすいタイプとなっています。

焼酎の度数は主に20度～25度です。アルコール度数は高いほど濃厚な味わいになり、低ければなめらかで飲みやすくなります。20度の焼酎はライトな仕上がりなので、焼酎の初心者さんやアルコールが苦手な人でも比較的飲みやすいといえます。

25度の焼酎は、定番の度数といえる強さです。風味がしっかりと感じられ、バランスの取れた味わいで、焼酎が好きな人に選ばれることが多く、その銘柄も豊富です。

居酒屋でも定番となっている焼酎ハイボールですが、おうち飲みでも楽しめたら嬉しいですよね。ここではおうちでも簡単に作れる焼酎ハイボールの作り方と、より上手に作るポイントを細かくご紹介します。

おうちで焼酎ハイボールを楽しみたい場合、揃える材料は基本的にスーパーなどで買えるものばかりです。専門店などに行かなくても手軽に作って楽しむことができるのも、焼酎ハイボールの魅力です。

まずは、なんといっても焼酎が無ければ始まりません。これまでご紹介した焼酎の特徴などをご参考にベースとなる焼酎を用意しましょう。ハイボールは最終的に炭酸で割って薄めるという作り方が主になるため、特にお湯割りを推奨している銘柄は避けるほうが無難です。

また、ハイボールにすると、1杯に使う焼酎の量が少ないため、1人や少人数で楽しむ際はあまり大容量で買わないほうがいいでしょう。

炭酸も様々な種類があります。炭酸の度合いが弱いものから強いもの、また中にはフレーバーが入っているものもあります。これは個人の好みになりますが、まず焼酎ハイボールを純粋に焼酎の味で楽しみたい場合は、無味の炭酸水を選びましょう。

また、初心者さんや焼酎の香りが少し苦手という人は、サイダーなどの炭酸飲料を使って飲んでみるのもおすすめです。

氷は、市販でも家で作ったものでも構いませんが、なるべく大きな氷を用意するようにしましょう。小さい氷は溶けやすく、すぐに焼酎の味わいを薄めてしまいます。更に、氷をなるべくぎっしり詰めると爽快感も増し、見栄えもよくなります。

今は様々なサイズの氷を作るアイテムが、100均などプチプラアイテムでも売っていますので、こうしたものを活用するのもおすすめです。

焼酎ハイボールには、これ！といったルールはありません。様々なアレンジを加えるのも楽しみ方のひとつです。アレンジ素材の代表格としては、レモンなどの柑橘系や、梅など酸味を加えるものがあります。

他にも、果物本体はもちろん果実シロップや、アイスクリームを入れて楽しむ、といったアレンジ方法もあるようです。色々試して、自分に合ったアレンジを見つけてみましょう。

焼酎は、お茶割り・サワー・酎ハイとして飲むには「甲類」ロックやお湯割り・水割りで楽しむのは「乙類」と言われています。しかしこれも明確な決まりはないので、自分に合った味を使って楽しみましょう。

ただ、アレンジをして風味付けをする場合には癖のない甲類のほうが合うとされています。焼酎本来の味を楽しむのであれば、乙類焼酎と炭酸・氷のみで作るのがおすすめです。

材料が揃ったら、テイストを決めていきましょう。ご紹介したアレンジ方法で飲むもよし、焼酎の味を楽しむ為に炭酸水だけで楽しむもよし、自分がこれだと思う方法で飲んでみましょう。これが合うな、合わないなと試行錯誤するのも、おうちで作る醍醐味の1つです。

飲み比べてみることで、あなたに合ったオリジナルの焼酎ハイボールを作ることができるでしょう。

手軽につくれる、焼酎ハイボールですが、ちょっとしたひと手間を加えることでさらに美味しさをアップさせることができます。ここでは美味しく作るためのポイントを、手順に添って詳しくご紹介します。

氷は少しお値段が張りますが、家で作ったものより「純氷」を使うことをおすすめします。純氷とはいわゆる氷屋さんが作る氷のことです。ゆっくり時間をかけて凍らせた純氷は、不純物が少なく余計な空気も含まれていないため、溶けづらく透明な見た目も美しい仕上がりになります。

氷屋さんで買うことは難しいですが、コンビニやスーパーでも純氷に近いものは売られています。それを使うとよりおいしい飲み口となるでしょう。

違う温度の液体が混ざると熱が発生します。つまり、焼酎ハイボールに使う材料を、冷蔵だったり常温だったりに分けてしまうと、氷が溶けやすくなって水の量が多くなります。全ての材料をなるべく均一の温度にしたほうが、お酒が薄まるのを防ぎ、長く楽しむことができます。

また、グラスは冷蔵庫で直接冷やすよりも、使う直前に一度氷を入れて冷やす方法がいいと言われています。冷蔵庫だと、他の食品の匂いなどが移る可能性があるからです。氷を入れ、マドラーで混ぜながら外側を手で触って冷たいと感じるくらいに冷やしましょう。

焼酎ハイボールは、氷・焼酎・炭酸の順番で入れて作りましょう。炭酸はマドラーで混ぜるとどんどん抜けて行ってしまいます。そのため炭酸を最後にすると、入れた際の対流によって焼酎と炭酸が混ざるため、不要に混ぜる必要がなくなります。

より爽快で強い炭酸の飲み口を求める際は、特にこの作り方の順番を覚えておいてくださいね。

炭酸を注ぐ時は、氷に直接当てないようにグラスの淵からゆっくりと注ぎましょう。そしてバースプーンやマドラーでグラスの淵をなぞるように、1～2回だけゆっくりと混ぜましょう。ここで何度も混ぜてしまうと炭酸が抜けてしまいます。

他のフレーバーやアレンジを足したい時は、上記の工程まで終わった後に入れましょう。シロップなどの時は、さらに1～2回ほど軽く混ぜればOKです。

焼酎ハイボールはそのさっぱりさゆえに、カロリーも少なそうなイメージがあります。しかしながら実はビールなどと同じくらいのカロリーがあります。一般的な焼酎製品は100mlあたり140~200kcalとなっています。

ただ、焼酎には糖質やプリン体が入っていません。これにより、肥満対策になると言われています。糖質やプリン体を減らすことで、ダイエットはもちろん健康対策になります。体系が気になる人は普段のビールなどを焼酎ハイボールに変えてみるのもいいでしょう。

いかがでしたでしょうか。今回は焼酎ハイボールについてご紹介しました。焼酎自体に種類が多いこと、また様々なフレーバーでアレンジも楽しめること、そしてお酒の中でも健康にいいことなど、焼酎ハイボールにはたくさんの魅力がありましたね。外ではもちろん、家飲みでも活躍する焼酎ハイボールを、自分なりのアレンジなどで思い切り楽しんじゃいましょう！