アンバーエールのおすすめ12選｜他のビールとの違い・特徴を解説！琥珀エビスなど

クラフトビールのコーナーを見ていると「アンバーエール」というスタイルのビールを見かけることがあります。アンバーエールはちょっと贅沢な気分を味わいたいときにおすすめのビールです。

アメリカなどの外国産が多いですが、国内メーカーのものも人気があります。しかし、アンバーエールがどんな味なのか、どんな商品があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事ではアンバーエールの作り方や味の特徴、スタイル・見た目が似ているビールとの違い、そして選び方について詳しく解説します。おすすめ商品も幅広くピックアップしました。記事の最後ではアンバーエールと相性のいいおつまみも紹介するので、ぜひご覧ください。

ビールは使う酵母によって「ラガー」と「エール」に分けられます。両者の違いは以下の通りです。

• ラガー：長期間の低温発酵で沈んだ酵母を使う。すっきりした味わい
• エール：短期間の高温発酵で浮いた酵母を使う。フルーティーな味わい

アンバーエールはアメリカで生まれたエールビールの1種です。アメリカ産の大麦を焙煎した「カラメルモルト」を使用しているため褐色をしています。エールなのにフルーティーさは少なく、カラメルのような香ばしい香りと、コクと苦みが強く感じられるパワフルな味わいがが特徴です。

ブラウンエールは濃い色の大麦麦芽を使用して作られています。見た目から強くて濃いビールのように思えますが、アルコール度数は低めでホップの苦みも少なく、マイルドな口当たりです。そのため、マイルドエールと呼ばれることもあります。

発祥はイギリスですが、後にアメリカでも作られるようになりました。アメリカのブラウンエールは苦みがあります。

レッドエールとは赤い色のエールビールの総称です。そのため、アンバーエールもレッドエールの1種になります。

同じレッドエールでも種類によって特徴が異なります。例えば、アイリッシュレッドエールはアンバーエールのようにカラメルモルトを使っていますが、苦みが少なくあっさりした味わいです。また、フランダースレッドエールは赤色の麦芽を使っており、ワインのような酸味があります。

「ペール」は「淡い」という意味です。その名の通り、淡い色のエールビールをペールエールと言います。発祥はイギリスですが、フルーティーで華やかな味わいが人気を呼び、今やエールビールを代表するスタイルとして世界中で愛されています。

アンバーエールはペールエールをベースにしてアメリカで作られました。ペールエールよりも麦芽やホップの量が多いため、味わいもしっかりしています。

国内メーカーのアンバーエールは手に入りやすく、リピート買いしやすいのがメリットです。メーカーの多くはネットでの販売も行っているため、店頭になくてもネットで購入できます。

一方、海外メーカーのメリットは、たくさんの銘柄から選べること。さまざまなアンバービールを試してみたい方におすすめです。ただし、再購入したくても在庫がない場合もあります。

しっかりした苦みが感じらるビールが好きなら、アメリカ産のアンバーエールがおすすめです。ビールの苦みや香り付けに使うホップが多く入っているため、他の原産国のものより苦みが強い傾向にあります。

バーベキューなど肉料理のお供にも最適です。肉のうまみに負けないコクと苦みで、料理もビールもどちらも美味しくいただけます。

アンバーエールのアルコール度数は4.5～6％程度です。ビールのアルコール度数は5％前後のものが多いので平均的と言えます。軽い飲み口が好みならアルコール度数が低めのものを、飲みごたえを重視するなら高めのものを選んでみてください。

アンバーエールはのど越しよりもコクや味わいを楽しむビールです。時間の経過による味の変化を感じながらゆっくり飲みましょう。

長野県東部の東御市にあるメーカーです。ホップの自社栽培にも取り組んでおり、個性の感じられるビールを作っています。

オラホビールのアンバーエールは、1996年の創立当初から作られている歴史の長い商品です。2種類のロースト麦芽を使用しており、強い苦みの中に豊かな香りとコク、そしてほのかな甘みも感じられます。

神奈川県厚木市にあるサンクトガーレンは、地ビール解禁のきっかけを作ったメーカーです。さらに「スイーツビール」というジャンルを生み出すなど、挑戦を繰り返し日本のクラフトビール界に大きな影響を与えてきました。

サンクトガーレンのアンバーエールは、ローストした麦芽の香ばしい香りとホップのほどよい苦みが特徴です。ジャパン・ビアカップなど国内外のさまざまな賞を受賞しています。

わくわく手作りファーム川北は、自社栽培のビール麦を使ったビール作りを行う農業法人です。ブルワリーは石川県能美郡川北町にあります。

アンバーエール「北陸BEER」は、苦みに負けないくらい香りが豊かで美味しいと人気です。しかし手に入るのは福井・石川・富山の北陸三県のJR駅管内のみ。立ち寄る機会があればぜひとも味わってみたい1品です。

150年も前から福岡県福岡市で地酒を作っている老舗の酒蔵です。日本酒・地ビール・リキュールとさまざまなお酒を製造、販売しています。

杉能舎のアンバーエールはまろやかさが魅力です。ビールは直詰での販売も行っています。タンクから直接詰めたできたてのビールは、フレッシュな味わいです。店頭だけでなくネットでも購入できます。

エビスが秋季限定で販売する「琥珀エビス　プレミアムアンバー」もアンバーエールです。販売開始当初から好評を博してきましたが、2021年に麦芽由来のエキスを増やす改良がなされ、より美味しくなりました。

一般的なアンバーエールより苦みは控えめで、香ばしい香りと奥深いコクが口いっぱいに広がります。秋が来るのが楽しみになるビールです。

アンバーエールには、アンバーエールのしっかりした風味に負けない濃い味のおつまみが好相性です。バーベキュー・ハンバーガーといったアメリカ料理はもちろん、意外と和食にも合います。醤油・味噌・チーズなどの塩気やコクのある料理と合わせてみてください。

ちなみに、アンバーエールは5℃くらいの温度で飲むのがおすすめです。麦芽やホップの美味しさが存分に味わえます。

美しい褐色、そしてコクと苦みが特徴のアンバーエールは、ワインのように少しずつ口に入れて風味を味わいながら飲むのに適しています。週末などビールを飲みながらゆっくり過ごしたいときにおすすめです。次の休日はアンバーエールと共に、いつもより少し贅沢な時間を過ごしてみませんか。