ポケットコイルのマットレスおすすめ10選｜ニトリや無印良品で買える？寿命も

快適な眠りには、自分に合ったマットレスを選ばなければいけません。マットレスは、適度な厚みとクッション性を備えていて、寝ている間の身体を支える働きを担います。身体のカーブに合わせてフィットするマットレスを探している人におすすめなのが、「ポケットコイルマットレス」です。

マットレスのクッションとしてスプリングコイルが使用されていて、コイルが1つ1つ独立した構造になっているのが特徴です。寝心地のいいもの、折りたたみで収納しやすいものをと探しても、販売しているメーカーや種類が多く悩んでしまいますよね。

そこで、今回の記事では、ポケットコイルマットレスの選び方をご紹介します。記事の最後では、ポケットコイルマットレスの寿命と買い替えの目安時期についても解説しているので、ぜひご覧ください。

ポケットコイルマットレスは、中にスプリングコイルが並べて敷き詰められています。このコイルが1つ1つ独立した構造のため、横に揺れ・振動が伝わりにくいという特徴があります。隣で寝ている人が寝返りを打っても影響を受けにくいので、複数人で1つの布団・ベッドを使う場合に最適です。

独立した1つ1つのスプリングコイルが並んでいるので、「点」で身体を支えるのがポケットコイルマットレスです。重さに応じてそれぞれのスプリングが沈むので、身体にかかる圧力を分散する力である耐圧分散性が高くなります。

この耐圧分散性が低いと、重さが集中しやすい肩やお尻に負荷がかかりやすく、身体がダメージを受けやすくなります。華奢な人や女性にもおすすめです。

ポケットコイルマットレスは点で支える構造的に耐圧分散性が高いため、重さに合わせてそれぞれのスプリングが沈みます。そのため、寝返りをうって多少不自然な体制になったとしても、体の中心がまっすぐに保たれやすいというメリットがあります。

寝返り自体もしやすく、寝返りを打っても快適なので、寝相があまり良くない人にもおすすめです。

コイルで支えるマットレスとして、ポケットコイルマットレスとよく比較されるのがボンネルコイルマットレスです。簡単な比較表を用意したので、どのような違いがあるのかチェックして、自分にはどちらが合うのか確認してください。

ポケットコイルマットレスは、性別や体型で選ぶのもおすすめです。

【男性】

男性の場合は、体重が重いので沈みすぎないものがおすすめ

• 痩せ型：普通〜やや硬め
• 標準：やや硬め
• がっちり体型：硬め

【女性】

女性の場合は、体のラインに合う柔らかめがおすすめ

• 痩せ型：柔らかめ
• 標準：柔らかめ〜普通
• グラマー：普通〜やや硬め

コイルの太さは「線径」として表記されています。ポケットコイルマットレスは1.9mmを基準に作られていて、1.8mmなら柔らかめ、2.0mmなら固めの寝心地のものとなります。好みもありますが、華奢・体重の軽い人は1.9mm、筋肉質・体重の重い人は2.0mmを選ぶのがおすすめです。

コイルの巻き数は、強度・弾力を左右します。巻き数が少ないほどコイルのスプリング部分の動きが少なくなるので寝心地は硬くなり、巻数が多いほどクッション性が増して柔らかなものになります。

同じ巻き数でもコイルの太さによって寝心地は変化するので、太さや巻き数を組み合わせることで、好みの寝心地のものを選んでください。平均的な巻き数は、5〜8回です。

ポケットコイルマットレスには「SWRH　〇〇　B　C種」のような表示があります。これは4つの情報を順番に並べたものなので、購入の際にチェックしてください。

簡単に、表示内容の見方をご紹介します。

「SWRH　〇〇（数字）　B　C種」 

• 材質　SWRH（硬鋼線）、SWRS（ピアノ線）
• 反発力・弾力　数値が高いほど硬い。
• 耐久性　A<B
• 強度　硬鋼線：A<B<C　ピアノ線：V<A<B

縦横均一にまっすぐ整列した配列です。コイル同士の接する部分が少なく、マットレス内部に適度なすき間があるので通気性がアップします。すき間がある分遊びがあるので、コイルが柔軟に動くという特徴があります。寝返りをうつなど、マットレスの上でよく動く人におすすめです。

コイルを一列ごとに半分ずらし、マットレス内部のすき間を少なくした配列です。コイル自体は1つ1つ独立していながら、コイル同士がピッタリと接しているので、並行配列に比べて支える力が強いのが特徴です。体格がしっかり目の人がポケットコイルマットレスを選ぶ場合は、交互配列が向いています。

内部のコイルの上にあるクッション層であるウレタン層。これが分厚いほど、実際に寝た時にコイル感が少なくて済みます。

1枚で厚みを出すものもありますが、層になったものの方がクッション性が高いという特徴があります。コイル感がダイレクトに伝わるものを避けたい場合は、ウレタン層が2枚以上重ねられたものを選ぶのが無難です。

一般的なポケットコイルマットレスの厚みは15～20cm程度。単体で床やベッドに使う場合は20cm前後がおすすめです。手軽に使いたい・2段ベッドなどの場合は10cmを基準に探すと扱いも簡単で使いやすくなります。

少し値が張りますが、クッション素材が多めの25cm前後のものはよりいい寝心地を追求してマットレスを探している人に向いています。

片面仕様は表裏が決まっているので、クッション素材が片面にしかないかわりに比較的安価です。価格を抑えたい人に向いています。

両面仕様は両面にクッション素材があります。表裏を定期的に変えて使うことが可能でなのでへたりにくくなり、片面仕様に比べて長持ちします。長く使いたいと考えている人は両面仕様がおすすめです。

敷きっぱなしで使うベッドであればどちらを選んでも大きな違いはありません。床に直接敷いて使う予定で、定期的に湿気対策をしたいなら折りたたみタイプがおすすめです。

3つ折りの方が持ち上げたり運んだりといった取り扱いも簡単です。2つ折りだとちょうど腰の位置に折り目が来てしまうので、端の部分が硬すぎないかなど事前にチェックしておきましょう。

マットレスを配達してもらう場合、梱包によって価格が変化します。強い圧力でマットレスを潰してロールする圧縮梱包なら配送の手間が減るので金額が抑えられます。近年、圧縮可能なマットレスはこの方法で配達されることが多くなりました。

一方、非圧縮は配達コストの面ではデメリットですが、圧縮ができないワイヤーやチップウレタンといった素材のものを選べるので、寝心地・素材にこだわる人に向いています。

「おねだん以上」のキャッチコピーで有名なニトリでは、ポケットコイルのマットレスもラインナップ豊富です。テレビCMでおなじみのNスリープのほか、グランツ・シモンズといった人気シリーズを展開。8,000円台の安い商品がある一方、30万円超の高級品も取り揃えています。

無印良品のポケットコイルマットレスは、大きく圧縮タイプ・高密度タイプに分けられます。圧縮タイプは比較的安価で、シングルなら15,000円程度。高密度タイプは細かく密度の高いポケットコイルにより体を点で支える設計で、圧縮タイプよりも高額です。上位グレードの超高密度タイプもラインナップしています。

アイリスオーヤマのポケットコイルマットレスは平行配列でコイル同士の摩擦が少なく、耐久性に優れています。とくに厚み20cmの極厚タイプが有名で、約500個ものコイルによって点で身体を支える優れもの。体圧を適度に分散させ、肩・腰の負担を軽減します。

シモンズは1870年創業の老舗メーカーです。感性工学のコンセプトに基づく「Beautyrest」シリーズを展開しており、家庭用寝具でもホテルさながらの寝心地を追求しています。ポケットコイルマットレスの素材はピアノ線相当の高級仕様。抜群の耐久性・伸縮性を実現しています。

サータはアメリカでトップクラスのマットレスブランドで、ハワイ・ラスベガスなどの一流ホテルで採用されています。日本市場向けの製品は日本国内で開発・設計しており、日本人の体型・体格に適合した寝心地を実現。商品ごとにコイルの配置・硬さなどを開示しており、好みの仕様を選びやすいのも高ポイントです。

日本ベッドは帝国ホテルでキャリアを積んだ宇佐見竹治氏が1926年に創業した、日本最古のベッドメーカーです。皇室・迎賓館用のベッドとして献上されてきた歴史があり、最高級の寝心地を提供します。膨大な量のスプリングを投入した「シルキーポケットマットレス」が有名です。

ポケットコイルマットレスの寿命は、10年前後程度といわれています。高品質のものであればもう少し長持ちしますし、逆に低品質のものだと結果的に早くに買い替えなければななくなります。購入前にきちんと耐久性を確認してください。

ポケットコイルマットレスはコイルが1つ1つ独立しています。そのため、同じ場所にばかり圧力がかかる状態で使い続けていると、一部のコイルだけが早く劣化してしまうことに繋がります。定期的に上下を入れ替えたり、両面タイプなら裏表も変えるなど工夫が必要です。

今回はたくさんの種類の中があるから、ポケットコイルマットレスの選び方・おすすめ商品を紹介しましたが、気になる商品は見つかったでしょうか。毎日快適な眠りを送れると、日中も元気に過ごせます。この記事を参考にして、ぜひ自分に合ったポケットコイルマットレスを見つけてください。