倉吉ウイスキーのおすすめな飲み方とは｜特徴や種類を徹底紹介

「倉吉」ウイスキーを知っていますか？ウイスキー好きの中には、名前だけ知っている人や実際に飲んだ人もいると思います。倉吉は、島根県倉吉市にある「松井酒造合名会社」から販売されているお酒です。大山の美しい水を活かして、島根県内にある蒸留所で造られています。

甘味・苦味・酸味のバランスもよく、アメリカ最大で世界3大ウイスキー品評会のひとつ「San Francisco World Spirits Competiton 2021」でダブル金賞を受賞しました。倉吉は5種類あり、それぞれ香りや風味が異なります。

この記事では「倉吉」ウイスキーの種類・特徴・おいしい飲み方などを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

いくつかの賞を受賞している倉吉ウイスキーは、自然が豊かな島根県内の蒸留所で造られています。そのウイスキーをいつから製造されているのか、この項目ではその歴史やこだわりについて解説していきます。

倉吉は、島根県倉吉市にある「松井酒造合名会社」によって造られているウイスキーです。松井酒造合名会社はもともと日本酒などを造っていましたが、2015年にウイスキー製造免許を取得し、製造と販売を開始したのが倉吉のはじまりです。

伝統的なウイスキーを蒸留するための単式蒸留器であるポットスチルを、2017年に自社第1工場に3基導入して、海外輸入がメインだった原酒の蒸留を開始しました。

倉吉のこだわりの1つが製造場所です。倉吉市は、寒暖差が激しく自然が豊かなので、ウイスキーの熟成を早めてくれます。さらに大山の美しい水がウイスキー造りに適していて、すっきりとした味わいのウイスキーに仕上げてくれます。

松井酒造合名会社では、多彩な樽が用意されていて、倉吉の熟成に使われる樽は基本「ホワイトオーク」ですが、シェリー樽を使用している種類もあります。

倉吉ウイスキーには5つ種類があり、それぞれ香りや風味が異なります。また「マツイピュアモルトウィスキー倉吉シェリーカスク」のみ樽の種類が異なり、シェリー樽を使用しています。この項目では、倉吉ウイスキーの種類とそれぞれの特徴を解説しています。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉は、シリーズの中でスタンダードなタイプです。オーク樽で3年以上熟成させたウイスキーです。柔らかく香ばしく爽やかなモルトの香りと、レーズン・ナッツ・バニラの良い酸味・苦味・甘味が調和されていて、飲むとそれらが口いっぱいに広がっていきます。

ボトルサイズは200mlと700mlあり、アルコール度数は43度です。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉シェリーカスクは、倉吉シリーズの中で唯一シェリー樽を使用しているウイスキーです。シェリー樽で3年以上熟成させていて、果実やチョコレートの甘い香りが楽しめます。飲むと口当たりがまろやかで、レモングラスのような柑橘系の酸味が口に広がります。

香りと風味のバランスが絶妙にとれているウイスキーです。ボトルサイズは200mlと700mlで、アルコール度数は43度です。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉8年は、8年以上熟成させたウイスキーです。香りはドライフルーツの柑橘系と麦芽の香ばしい香りが楽しめます。飲むとバニラの甘さとナッツの香ばしさが際立っていますが、口当たりがとても柔らかな造りになっています。

ボトルサイズは200mlと700mlの2種類あり、アルコール度数は43度です。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉12年は、12年以上熟成されたウイスキーです。香りは、香ばしいナッツやアーモンドのような香りとしっかりとした麦芽香を楽しめます。ほどよいバニラやレーズンの甘酸っぱさが口に広がり、さらにほのかにスモーキーも感じられます。

甘さ・苦味・酸味のバランスがちょうどいい年代物のウイスキーです。ボトルサイズは200mlと700mlで、アルコール度数は43度です。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉18年は、最低18年以上熟成されたウイスキーです。香りは、深い芳醇で長期熟成を感じさせてくれます。口に入れると蜂蜜のような濃い甘さと、バニラのようなまろやかな甘さを感じ、さらにほどよくスモーキーとスパイシーさが混ざった複雑な味わいになっています。

余韻にさわやかなミントが残るウイスキーです。ボトルサイズは700mlのみで、アルコール度数は50度です。

倉吉ウイスキーの香りや風味など特徴は種類によってちがいました。特徴がちがうのに同じ飲み方ではもったいないですよね。この項目では、それぞれの種類の特徴を活かしたおいしい飲み方を2種類ずつ紹介していきます。

マツイピュアモルトウイスキー倉吉のおすすめな飲み方は、1つは「ハイボール」、2つ目は「ミスト」です。まずハイボールは、倉吉・炭酸水・グラスを冷やしておきます。倉吉を1に対して炭酸水を3の割合で注ぎます。少し濃いめに作るのがコツです。

次にミストです。ロックグラスにクラッシュアイスをたっぷり入れて、そこに倉吉を約45ml注ぎます。マドラーでしっかり混ぜると爽やかな風味の倉吉が楽しめます。また軽く絞ったレモンを入れると風味と香りがより際立ちます。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉シェリーカスクのおいしい飲み方は、「ストレート」「ロック」です。ストレートで飲むと、マツイピュアモルトウィスキー倉吉シェリーカスクの特有の香りが楽しめます。

次にロックですが、のどごしを重視したいときにおすすめです。ロックにすると時間が経つにつれ、味が変化し、マイルドさと酸味のバランスがとれた香りも楽しめます。またチョコレートなどのスイーツにも合う飲み方です。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉8年は、「トワイスアップ」「ロック」です。トワイスアップはグラスに倉吉8年を注ぎ、同じ量の天然水をグラスに注ぎます。この飲み方だと、アルコールの刺激を抑えて、ウイスキーの香りを純粋に楽しめます。

ロックは、すっきりとした飲み口を楽しめる飲み方です。またグラスを少しずつ回しながら口に含むと倉吉8年の特徴であるドライフルーツの柑橘系を思わせる香りがより一層広がります。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉12年のおすすめの飲み方は、「ストレート」「トワイスアップ」です。ストレートだと、倉吉12年の長期熟成された芳醇な香りやどっしりとした味わいを楽しめます。

トワイスアップは、ウイスキーの香りや風味をもっとも感じられる飲み方なので、倉吉12年のしっかりとした風味や芳醇な麦芽香を口の中でじっくり楽しめます。

マツイピュアモルトウィスキー倉吉18年は、「ストレート」「ロック」がおすすめな飲み方です。ストレートだと倉吉18年の熟成感や深みのある味わいを感じられ、のどごしのあとに、芳醇・爽やかな余韻を楽しめます。

ロックの場合、大きめの氷でロックグラスを冷やし、ゆっくり倉吉18年を注ぎます。ロックで飲むとまろやかな香りが際立ち、余韻の変化を楽しめます。

倉吉ウイスキーには、5つの種類があってそれぞれ特徴も異なります。どれも飲んでみたくなるような香りと風味でした。まだ飲んでない人も、飲んだけど1種類しか飲めてない人もこの機に倉吉を買って飲み比べてみるのもいいかもしれません。自宅でゆっくりくつろぎながら、倉吉ウイスキーを飲んで香りや、風味などウイスキー独自の魅力を楽しんでください。