MCTオイルおすすめ21選｜業務スーパーやドンキにある？どれがいい？

かつては「油は美容の敵だ」との話もありました。しかし、中鎖脂肪酸油は肝臓での変換が速いために、短時間でエネルギーになりやすく、脂肪として蓄積されにくい特徴があります。そのため、近年MCTオイルが注目されています。

MCTオイルとは、中鎖脂肪酸油です。MCTとは「Medium Chain Triglyceride」です。しかし、「MCTオイルの利点って何？」「名前だけ聞いてもピンとこない」という方も多いですよね。

今回は、そのMCTオイルについて解説しつつ、市販のMCTオイルの選び方やおすすめ商品を紹介します。また、記事の最後にはほかの健康にいいオイルも紹介していますので、効果的に使用してみましょう。

ココヤシの実から作られるココナッツオイルは、中鎖脂肪酸を豊富に含んでいます。しかし、中鎖脂肪酸の含有率は市販の一般商品でも60%程度です。残りの40％は中鎖脂肪酸以外の何かしらのオイルを含んでいます。

しかし、MCTオイルは100%中鎖脂肪酸のオイルなので、ココナッツオイルのように低温で固まってしまう性質はありません。冬でも常温で固まらずに、そのまま手軽に使用できる特徴があります。

その特徴から、MCTオイルは美容や健康にいいと言われています。また、MCTオイルは消化吸収もよく、脳や体のエネルギー源にもなるため、ダイエットのサポート役や運動パフォーマンス向上に効果的です。最近では、業務用スーパーやドンキ・カルディなどさまざまな店舗で販売されています。

MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は通常、肝臓でケトン体に変換されます。ケトン体とは、ブドウ糖の代わりに脳や体のエネルギー源として働き、高齢者の認知症やアルツハイマー病患者の脳機能にいい影響を及ぼす可能性があると考えられている優秀な物質です。

ケトン体はすばやくエネルギーに変換され体内に脂肪が蓄積されにくくなるため、トレーニング中のアスリートに適しています。これは、体がケトン体を先に消費するため、エネルギーが温存され持久力もアップし、運動パフォーマンスが向上するメリットがある点が理由に挙げられます。

また、この効果で注目されているのが、ケトジェニックダイエットです。ケトジェニックダイエットとは、ケトン体を生産するMCTオイルを摂取することで、効率化をねらったダイエットです。

MCTオイルにはデメリットもあります。人によっては1日の摂取量が100gを超えるなどした場合、腹痛や下痢といった症状を引き起こす場合があります。同様に、大量摂取によって胃痛や吐き気を感じる場合もありますので、適切な摂取量を心がけましょう。

また、いくら健康にいいとは言え、MCTオイルは脂質ですので、当然摂り過ぎは体重増加の元です。MCTオイルを日常の食事に取り入れたいのであれば、全体のカロリーコントロールが必要です。

MCTオイルは、主にココナッツとアブラヤシの2種類の原料から抽出しています。ココナッツのみ・アブラヤシのみ・混合と種類があり、パーム油なども含まれているものもあります。しかし、一番おすすめなのはココナッツ100％のMCTオイルです。

パーム油は安価ですが、ココナッツオイルには酸化しにくく、180度までの熱にも強い大きなメリットがあります。毎日少量ずつ継続して摂取するならば、必要な期間劣化せずに長持ちするココナッツオイル100％のMCTオイルがおすすめです。

毎日摂取するのですから、MCTオイルの品質は最も重視したいポイントです。ココナッツオイル100％でさえあれば生産国はどこでも同じと思いがちですが、決してそうではありません。ココナッツのフィリピンでの生産量は世界1位です。

これはココナッツがフィリピンの重要な産物であり、輸出品目だからです。そのため、フィリピンでは1976年にココナッツ庁を設置し、製造業者に対して生産技術や品質管理の指導を行い、品質のいいココナッツを安定供給しています。

最初にお伝えした通り、MCTオイルはダイエットサポートに向いていると言われています。これは、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸含有率が約60％なのに対し、MCTオイルはその100％が中鎖脂肪酸で構成されているためです。

中鎖脂肪酸は他の油よりも肝臓での変換が速く、短時間でエネルギーに変換されるため、脂肪になりにくい性質があります。ダイエットには他のオイルが混ざっていない中鎖脂肪酸100％であるMCTオイルがおすすめです。

液状タイプのMCTオイルは、熱や光を遮蔽するために大抵は瓶に入っています。匂いや味がなく、料理や飲み物に混ぜても味が変わらないため、普段の食事の中で違和感なく中鎖脂肪酸を摂取できます。

しかし、低温でも固まらない性質のため、熱を加えると他のオイルより低い温度で煙が出てしまうのが難点です。そのため、揚げ物や炒め物といった高温調理には向いていません。サラダなどの料理に使用するのがおすすめです。

サプリタイプのMCTオイルは、場所を問わずに手軽に摂取できるのがメリットです。タブレット状のサプリなら固形で軽量なため、移動先で水と一緒に簡単に摂取できるので、旅行先にも気軽に持っていけます。

サプリタイプのMCTオイルは外国産のものが多いですが、最近は国内産でもサプリタイプが増えています。いつでもMCTオイルを摂取する手段として、購入候補の一つに加えるのも方法です。

コーヒーなどの飲み物にMCTオイルを入れて飲みたい方には、パウダータイプがおすすめです。1包が数グラムの小分けになっているものが多いため、持ち運びにも適しています。また、飲み物に溶けやすいのも使いやすさのポイントです。

基本的にMCTオイルは無味無臭ですので、コーヒーにいれても味の変化はありません。コーヒーにオイルを入れるのに抵抗がある場合でも、パウダータイプであればそれほど抵抗なくMCTオイルを入れられます。

外出が多めの方には、持ち運びに便利なスティックタイプがおすすめです。瓶は重くて持って行けなくても、少量のMCTオイルが1本のスティックになっているので、必要な数だけ持っていけます。

パウダータイプのMCTオイルは、振りかけて使わない限りは飲料などの液体に溶かす必要があります。しかし、スティックタイプはオイルのままなので、通常料理に使用するのと同様に使用でき、使いやすい形状です。

MCTオイルは常温で保存が可能ですが、直射日光に当てないように保存するのが基本です。これは容器の中の酸素が紫外線によって、オイルが酸化してしまうのを防ぐためです。

MCTオイルは他のオイルよりも酸化しにくい性質ではあるものの、小分けでない限りはすぐに使い切るのは難しいため、紫外線を遮断できる遮光性のあるボトルで保存しましょう。

外出先でも摂取したい場合は、小分けになっている方が何かと便利です。サプリタイプ・パウダータイプ・スティックなど持ち運びしやすい形状のMCTオイルは、常に携行できます。

また、気に入ったMCTオイルを持ち運びたい場合は、オイルを移しやすく、かつこぼれづらい形状の持ち運び用の容器も選ぶのがおすすめです。持ち運び用の容器は別に販売されていますので、どこへでも気軽にMCTオイルを持ち運べます。

MCTオイルのほとんどは無味無臭ですが、よりMCTオイルの風味を楽しみたいのであれば、香りの強い商品を選ぶのがおすすめです。香りの強いMCTオイルは、料理などに使用するとアクセントとして加えられ、より美味しくできます。

また、コーヒーなどの飲料にMCTオイルを混ぜると、香りと深みを持たせます。しかし、MCTオイルによって香りの強さが違いますので、香りを確認できずに選択するときは口コミやレビューを参考にしましょう。

MCTオイルを購入するときは、香りだけでなく味のいい商品を選択するのがおすすめです。口に入れた時にココナッツの甘味がしっかり感じられるものであれば、たとえ香りは控えめでも、豊かな風味を味わえます。

そのため、健康維持はもちろんのこと、料理・デザート・コーヒーなどに合わせても楽しめます。オイルではありますが、後味もさっぱりとしているので、試飲できる機会があれば試してください。

MCTオイルは結構な数が市場に出回っています。今回紹介したポイントだけでは判断が付かない場合は、販売員やすでに使用している方の経験談・過去例・口コミなどを参考にするのも一つの方法です。

また、健康のために継続して使用を考えた場合、長期に渡って定期的に購入する必要があります。自分の体に合ったオイルであれば、高価なMCTオイルでなくコスパを重視した選択をするのもおすすめです。

日清オイリオは、液状タイプとパウダータイプの商品を販売しています。一般的な食用油など、油に特化した有名メーカーであるうえに取り扱っている販売店も多いため、継続的な購入が可能です。

液状タイプは200gの瓶、パウダータイプには800g缶と250g缶の2種類の缶入りと・13gが30包入ったタイプがあります。家では瓶、外出先では小分けのパウダーのように用途によって選択しましょう。

カルディは、主に輸入品のMCTオイルを扱っています。実店舗も国内で400店舗以上あり、繁華街や大型商業施設に多く出店しているため店舗での購入も可能ですし、オンラインストアも展開していますので、通販での購入もおすすめです。

そもそも輸入食品を多く取り扱っているため、フィリピンやマレーシアなど、ココナッツ生産現地の他では扱っていないメーカーの商品もあります。また、瓶だけでなくスティックタイプのMCTオイルも扱っています。

コストコは郊外型の大型店舗で、アメリカをはじめ海外製品がまとめて安く買える点がメリットがです。実店舗も増えていますが、楽天などの通販でもコストコの商品は扱っていますので、重い商品でも通販で購入できます。

商品によりますが、MCTオイルも同じ容量の国内製品の約半分の価格で購入できます。長く使用する方には価格も大事なポイントですよね。

仙台勝山館は、酒造会社が母体の日本国内のメーカーです。2016年の創業と新しいメーカーですが、オンラインショップ以外にも楽天やYahoo!ショッピング・amazonにも通販を展開しています。

「iHerb」は、オーガニック食品・自然派コスメを中心に扱う通販サイトです。健康な体を保つための食品を扱っている「iHerb」では、MCTオイルを数多く取り扱っています。

液状からパウダーまでさまざまな形状を販売しているので、ライフスタイルに適したものを選べるのが魅力です。自然派食品にこだわる方は一度チェックしてください。

品質にこだわりたい方や、高品質なMCTオイルがいい方には「LOHA Style」のMCTオイルがおすすめです。オイル以外にも、天然の甘味料・食物繊維・ダイエット食品なども取り扱っており、国産基準を満たした工場で生産されています。

また、中鎖脂肪酸100％のオイルを使用しているので、健康管理のためにMCTオイルを摂取したい方にもおすすめです。高品質な商品を選びたい方は一度チェックしてください。

「Coco」は、オーガニック製品を多く扱うFlatcraftが展開するMCTオイルのブランドです。Cocoの中でも、MCTオイルはとても人気があります。

Cocoのオイルは、体への影響を重視して作られているため、化学的工程・添加物を一切使用していないのが特徴です。添加物が気になる方は一度チェックしてください。

店舗によって取扱商品には違いがありますが、MCTオイルは成城石井などの高級スーパーだけでなく、イオンやイトーヨーカドーなどの大きめのスーパーでも購入できます。

また、ドンキホーテや業務スーパーといった低価格のスーパーでもMCTオイルを取り扱っている店舗がありますので、なるべく購入費用を抑えたい場合はチェックしてみましょう。

製造過程の品質を示す認証には、主に3つあります。

【GMP認証】

原材料の入荷や製造などの工程で品質が保たれているか表すもの

【ISO22000認証】

食品の衛生管理と安全対策がとられているか表すもの

【HACCP認証】

食品を作る際に異物混入・汚染などが起こる原因を分析し、予防対策がとられていることを表すもの

品質にこだわって選びたい方は、以上を参考に選んでください。

オーガニックにこだわる方は、有機JAS規格やEUオーガニックなどのオーガニック認証を受けた商品を選びましょう。「有機JAS規格」とは、食品の95％以上が有機成分からできていると証明する日本農林水産省の認定です。

同様に、EUが認証する「EUオーガニック」や、アメリカ農務省が認定する「USDAオーガニック」などがあります。オーガニックの認証が気になる方は、ラベルなどの表示をチェックするのがおすすめです。

ご自身に宗教上の制約がある方、またはそういった方と繋がりがある方は、宗教に関する認証もチェックしたいものです。「ハラル認証」はイスラム教、「コーシャ認証」はユダヤ教に関する認証です。

それぞれの宗教には、宗教上の理由で食べてはいけない食品があります。見た目ではわかりにくいそれらの食品を間違って食べないよう、必要な方は確認しましょう。

MCTオイルは他のオイルよりも、沸点が低い特徴があります。常温でもサラサラして使いやすいのですが、逆に加熱に弱いため、加熱調理に向かないオイルです。

MCTオイルを正しく摂取するためには、サラダのような食事にそのままかけたり、コーヒーなどの飲料に混ぜたりするなど、加熱せずにすむ方法が適しています。

金森式の断糖高脂質ダイエットなど、MCTオイルはダイエットにいいと言われていますが、油であることには違いはありません。摂取し過ぎてしまうと太る可能性があります。加えて、摂取のし過ぎは胃や肝臓への負担も増してしまいます。

1日の摂取量は小さじ1杯（5ml）です。ただし、これはあくまで一般的な量で個人差がありますので、無理のないように徐々に摂取量を増やしていき、自分の適量を探してください。

いくら健康にいいと言っても、中には摂取し過ぎで吐き気や嘔吐、腹痛や下痢になったという利用者の報告も上がっています。MCTオイルは吸収がいい分、体に反応が表れるのも早いため、摂取のし過ぎは十分に注意しましょう。

MCTオイルは摂取してから3時間で消化吸収される特徴があります。そのため、3時間ごとに小まめに飲むのが効果的です。

また、小まめに飲めない方は朝に飲むのがおすすめです。朝に摂取したMCTオイルは、日中の活動により消費されるため、余計な脂肪として蓄積されにくくなります。

筋トレにいい食材と聞くとタンパク質を挙げる方が多いですが、近年筋トレ前のMCTオイル摂取が注目されています。中鎖脂肪酸のMCTオイルは従来の植物油よりも4倍のスピードでエネルギーに変換されるため、トレーニングの効率アップにも繋がるのがメリットです。

内臓にも負担がかからず即エネルギーとして使えるMCTオイルは、筋トレ前に飲むプロテインと一緒に摂取するのがおすすめです。

MCTオイルについて調べると「発がん性」とのキーワードが出てきますが、MCTオイルに発がん性があるなどの報告は現時点ではありません。

しかし、MCTオイルは油であるため、過剰な摂取は健康被害をもたらす可能性があります。また、オイルが酸化して発生する過酸化脂質は、動脈硬化やがんの発生につながる恐れがあるため、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。

「MCTオイルで白髪予防できるの？」との声を耳にしますが、結論から言うとその情報に根拠はありません。かなり残念な思いをしている方も多いはずですが、白髪が生える原因は加齢やストレス・栄養状態・遺伝子の4つです。

なんらかの食材を摂取してそれらの原因を除去できるわけはないですよね。しかし、適度な運動や栄養バランスを整えると白髪ケアにはつながります。MCTオイルは頭皮コンディションを整えるのに良質な脂肪なので、ぜひ食生活に摂り入れてみてください。

MCTオイル以外にも、健康にいいオイルがあります。アマニ油は動脈硬化対策・ホルモンバランスの調整・更年期症状の緩和にいいと言われていますし、エゴマ油はアレルギー症状の緩和を助けます。

オリーブオイルはコレステロール値の低下・生活習慣病の対策などにいいと言われています。

今回はMCTオイルについて紹介してきましたが、いかがでしたか。美容・健康にいいと言われるMCTオイルですが、摂取の仕方・選び方・保存方法などで結果に違いが生じます。同じ摂取するのであれば、正しい方法で効率よく自分の体に取り入れていきましょう。