トマト缶のおすすめ15選｜赤ちゃんの離乳食に使える安全なものは？

栄養豊富なトマトは、赤ちゃんの離乳食から大人の料理にまで使える万能食材です。また、トマト缶を使った料理は独特の甘酸っぱさがあり、トマトが好きな人にはとても美味しく感じます。トマトの酸味は、フルーツにも含まれているクエン酸やリンゴ酸です。

トマトの場合はクエン酸が90％と大部分を占めていて、魚の生臭さを消したり、野菜の旨みを引き出したりします。しかし、どのようなトマトを使用してトマト缶をつくっているのかによって、酸味の強さや旨みが異なります。

そこで今回は、無塩のトマト缶の見分け方や無添加などのおすすめトマト缶を紹介します。また、この記事の最後には市販のトマト缶をつかったレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

甘いホールトマトはトマトをまるごと使っています。ホールトマトに使われているトマトはサンマルツァーノという長細いトマトを使っています。煮崩れしやすいのですが、加熱すると旨みがまして甘くなる特徴があります。

その特徴をいかして、煮込み料理やスープにすると濃厚な味わいです。ホールトマトの中でも皮ごと使っているタイプと使っていないタイプがありますが、どちらも使うときには手やヘラで潰しながら調理します。

カットトマトはロマーノという丸い型のトマトを使っています。種と皮を取り除いてからカットされていて、煮崩れしにくくほどいい酸味が感じられあっさりしています。

生のトマトの食感を感じられ、サラダや冷製パスタ、マルゲリータのトッピングなどの煮込まずにそのまま食べられる料理にむいています。ほぼ同じ大きさにカットされているので、特に潰す必要もなくとても使いやすいです。

カットトマトよりもさらにお手軽に使えるのがあらごしタイプのトマト缶です。トマトジュースを濃厚にしたようなタイプなので、すぐにパスタなどに絡みます。トマトソースをつくるときには、うらごししながら時間をかけて煮込むといいのですが、時間がないときには困ってしまいます。

そのときにつかえるのがあらごしタイプです。なめらかな食感で甘みやコクがしっかりあるので、味付けしてそのままピザソースとして使ったり、ガスパチョとしてもおすすめです。

トマト缶の原料として使われているトマトはイタリア産だけだと思いがちですが、国産のトマトも使われています。また、イタリア産といっても種類があり、種類によってどのような味がするのか特徴を紹介します。

日本産のトマトは甘いのが特徴です。酸味とのバランスもよく濃厚な味わいです。国産の食材を使ったものは数が少ないので、一般的なスーパーマーケットには売っていなく、通販や高級食材を扱っているお店で購入します。

国産のトマトは農薬などの厳しい基準もクリアしています。また、トマト缶にするまでの工程も安全性が高いので安心して食べられるため、国産を好む人も多いです。味も日本人好みになっているものが多いです。

一番多いトマト缶の産地はイタリアです。イタリア産は国内ブランド、海外ブランドともにたくさんの種類があるので、気に入った商品を選べます。使用してるトマトはほとんどがサンマルツァーノとロマーノですが、工程などによって少しずつ味が違います。

イタリアでは厳しい基準を満たした食品に、DOPという認証があります。トマト缶に使用しているトマトもDOPのものをつかっている場合は、少し高値ですが確かな品質なので、美味しく安全性も高いです。

料理によってブランドを使い分けられるので、いろいろ試してみるのもいいです。

原材料にトマト、トマトジュースのみが表示されている物は、化学調味料が含まれていないトマトだけのタイプです。トマトの酸味を抑えたりせずそのまま缶詰になっているので、酸っぱさが強いです。

じっくりと自分好みのトマトソースをつくるときには、トマト以外のものが一切含まれていないタイプを使って、自分の味をつくれます。ハーブやスパイスなどの調味料も自分の好みに味付けできます。

トマト缶にはクエン酸がふくまれているものが多いです。クエン酸とはレモンなどの果実に含まれている酸味ですが、保存させたり、酸味を調整するために含まれています。いろいろな食品に含まれているので、それほど安全面を気にすることはないです。

それでも、食品添加物を気にする方はクエン酸が含まれていないものをえらぶといいです。賞味期限を長くするために使われているので、安価で購入できるメリットがあります。

トマト缶には塩分が含まれているタイプが多いです。裏面の表示に塩分と書かれていない場合でも、トマトジュースを使用しているときには、トマトジュースの中に少量ではありますが食塩がふくまれているので、塩分を控えている方などは注意してください。

食塩がふくまれていないタイプの見分け方は、無塩と表示されていることが多いです。無塩であれば赤ちゃんが食べても大丈夫なので、離乳食初期から使えます。以下に時期別の適した食べ方をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

• 初期：裏ごしして種や皮を取り除きペースト状にする。酸味を嫌がる場合は、水で薄めると食べやすくなる。
• 中期：皮や種を取り除き、少しトマトの形状を残す。ホールタイプの方が種を取り除きやすい。
• 後期・完了期：皮や種も食べられるので料理に使える。

また、トマト缶を離乳食に使う時の注意点は以下の通りです。

• 塩分を確認する：初期や中期はまだ調味料が使えないので無塩タイプを選ぶ。ただし、後期以降も無塩が望ましい。
• 種や皮を取り除く：種や皮はまだ消化しにくいので初期・中期は取り除きやすいホールタイプを使うといい。
• 加熱する：殺菌や消化をよくするために火を通す。

日本には食品に対して厳しい基準が設けられてますが、それでも食品の事故はなくなりません。ご家族や自分の健康を考えて、食品を選ぶ時には安全性を重要視したい人も増えています。

オーガニックのトマトを使用したトマト缶は、一般的なトマトを使用して作られたトマト缶と比べるととても美味しいです。オーガニックの野菜とは、化学農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜です。

自然の恵みを生かした栽培方法なので、人間の手がかかっています。一般的な野菜よりも高額で販売されているので、トマト缶としても高額です。しかし、トマト本来の美味しさや旨みを感じられどのような料理ともあい、そのまま食べても味わいがあります。

毎日の食生活で、添加物が体内に蓄積されていきます。一つ一つの食品に気をつけることで、体に良くないものを取り入れないようにできます。トマト缶の場合は、他の食品と比べるとそれほど添加物が含まれているわけではありません。

それでも全く含まれていないタイプもあり、その場合は必ず無添加と表示されています。無添加のタイプのトマト缶を販売しているのは国産メーカーに多いので、トマトも国産のことが多いです。

トマト缶は400gで販売されているものが多いですが、大容量のものもあります。1度にトマトソースをつくって、作り置きをするときには便利です。反対に400gより少ないものもあります。

一人暮らしの方がトマト料理を作る時には400gだと多すぎることがあります。そのときには少量のタイプを選ぶと使い切れます。また、記事の後半では残ってしまったトマト缶の保存法も紹介しているので、余ってしまって困る方は参考にしてください。

トマト缶は缶以外の容器でも販売されています。最近では紙パックでの購入も人気があります。スーパーで買い物をする時には、他の食材と一緒に購入することがほとんどなので、重さを軽減するには紙パックはいいです。

瓶づめタイプも販売されています。他の容器と比べると重さがあるので、いい商品だと思っても後回しにしてしまうことがあります。しかし、最近はネットでの購入が簡単にできるので、瓶の容器もおすすめです。

トマト缶は、いろいろな料理に使えます。パスタやピザなどが好きなら、購入頻度が高くなるので価格も重要です。オーガニック・無添加・無塩は、値段が高くなってしまいますが、一般的なトマト缶ならそれほど高くありません。

特に安全性にこだわっていないのなら、一般的なトマト缶で自分の好みのものを探すのもいいです。安価でも、美味しいものはあります。

ホールトマト、カットトマト、皮がないタイプ、また瓶詰めと容器も揃っています。使用されているトマトはイタリアのカンパーニャ地方でつくられた高品質なものです。海外の缶詰は、缶切りを使って開けるタイプが多いですが、プルトップなので開けるのが簡単です。

ホールタイプは、煮崩れしやすいので煮込み料理に良く合います。カットトマトは種が入っていないので、トマトの種が苦手な人にはおすすめです。

デルモンテでは、トマト缶、トマトジュース、トマトケチャップなどトマト商品の多くの種類を販売しています。トマトは地中海で栽培されたイタリア産ですが、販売しているのはキッコーマンなので、日本人に向けた細かい気配りがされています。

たとえば賞味期限などの表示方法を分かりやすく、紙パック容器での販売にも力を入れています。種類も細かく分かれているので、料理に合わせて購入できます。

創健社は、自然食品やオーガニック食品にこだわっている食品メーカーです。トマト缶も同様にクエン酸不使用の添加物にこだわった商品です。使用しているトマトはドウチェット種のため、一般的なトマト缶とは違った味が楽しめます。

トマトを収穫してから24時間以内に工場に運ばれて加工しているので、鮮度が高くトマト本来の酸味や甘さが感じられます。アレルゲンなども含まれていないので、安心して食べられます。

カルディは輸入食品を数多く扱っている店舗です。輸入食品には高価なイメージがありますが、カルディではお手軽な価格で購入できるため人気があります。一般的な売り場はお菓子、缶詰類などと分かれていることが多いのですが、カルディでは国ごとになっています。

季節ごとに新しい商品が登場しますが、不動の人気の商品がトマト缶です。黄色いミニトマトがそのまま詰まっている缶詰まであるので、レシピによって選べます。

トマト缶は保存期間が長いので、1度に購入して家に置いておけます。業務用スーパーなら、箱ごと購入したり6缶セットで買えるので、まとめ買いをする時にはとても便利です。

ネット情報の一部には、トマト缶は危険だと指摘する意見があります。要約すると「トマトに含まれる酸が缶のプラスチック樹脂に含まれるビスフェノールAを溶かし、体に影響を及ぼす」といった内容です。

上記の点については製造・販売業者が、缶の内側に投入しているビスフェノールAの量はごくわずかであり、内容物からも異常は見つからない旨を明快に回答しています。したがって一般的な分量・使用方法であれば、心配する必要はありません。

トマト缶をつかった料理はとても美味しいのですが、たいていは内容量が400gも入っています。煮込み料理の時に半分だけ使うときや、1人分の料理の時には余ってしまいます。缶から残りを取り出し冷蔵庫にいれておいても、次に使うときに腐っていないのかと心配になります。

実はトマト缶の残りは冷凍ができるのです。冷凍で使えるプラスチックの容器に入れて、冷凍庫に入れればいいだけです。注意点は冷凍した日付けを記入しておくことです。使い捨ての場合なら直に記入してもいいので便利です。

トマト缶は冷凍庫で3ヶ月ほど保存が可能ですが、日付けを記入しておくことで期限が過ぎてしまうのを防げます。

トマトの煮込み料理にはホールトマトがおすすめです。肉や魚をトマト缶と共に煮込むと、濃厚な味わいです。特にチキンや魚ならスズキ、タラがトマトとの相性がいいです。トマトの酸味が苦手な人でも、じっくりと煮込むと甘みが出てくるので気にならなくなります。

野菜と共に煮込んでミネストローネにしたり、ロールキャベツなどもおすすめです。パスタやピッツア用に自家製のトマトソースを作るのもいいです。多くつくった場合は冷凍保存も可能で、食べたいときに取り出して利用できます。

冬にはトマト鍋にもできます。ホールトマトを手で潰して、ひと煮立ちすれば、鍋として〆まで美味しくいただけます。

トマトはチーズとの相性がとてもいいです。グラタンなどの火をしっかり通す料理にも、ホールトマトを使うと甘みが詰まって濃厚な味わいです。トマトの食感を残したい場合は、あらめにすりつぶすと深みがでます。

チーズが濃厚なので、トマトの酸っぱさを感じてあっさりとさせたいのなら、カットトマトを使うのもいいです。夏にはズッキーニやなす、パプリカを使うと、食欲のない時でも食べられます。

お手軽にツナ缶を使ったグラタンもおすすめです。時間がないときや仕事から帰って疲れたときでも、簡単に一品をテーブルに並べられます。

冷製パスタをつくときには、カットトマトを使えば簡単に作れます。ゆでたパスタを冷水で締めて、カットトマト、塩、オリーブオイルを加えればそれだけで、とても美味しくいただけます。パスタはスパゲッティだけでなく、ペンネなどのショートパスタなどお気に入りを使用してください。

ホールトマトを使ってソースを作り置いておけば、ゆであがったパスタにかけるだけで、本格的なイタリア料理です。ソースの中にはガーリックやハーブなどを加えると、旨みがまします。

カットトマトは生野菜や温野菜にトッピングをするのもいいです。余ってしまったものを使い切りたいときなどにおすすめです。

缶入りトマトの酸味は強いため、分量・調理法によってはまずい・美味しくないと感じる場合があります。対応の仕方としては以下の要領がおすすめです。

• 長時間煮込んで酸味を和らげる
• 高温の油に混ぜて加熱しながら炒める
• 砂糖を加えてまろやかにする

トマト缶は生のトマトよりも使い道があります。保存期間も長く、冷蔵庫で保管する必要もないので、常備させておくといい食品の一つです。食欲のない夏の暑いときでも、酸味のあるトマト缶を使うと、食べやすいレシピをつくれます。栄養価が多く、健康食品とも言われるトマトを、効率よくとるためにぜひトマト缶を利用してください。