ウォッシャー液のおすすめ20選｜ガラコも！デメリットはある？

普段何気なく使用している車のウインドウォッシャー液。タンクが空になって急に出なくなると焦ってしまいますよね。そんなウォッシャー液には、ただ単に汚れを落とすだけではなく、さまざまな効果を持つ商品があります。知らないと損をするばかりでなく、愛車にダメージを与えてしまう可能性もあるんです。

そこで今回は、油膜取り・解氷・撥水・冬期対応などさまざまな機能を持ったウォッシャー液の選び方やおすすめ商品をご紹介します。メリットやデメリットについても解説しているので、購入する際の参考にしてみてください。

最後には、補充や交換の仕方、トラブルの対処法も紹介しています。こちらも確認して安全なドライブを楽しみましょう。

ウォッシャー液が正常に使えないと、車検に合格できません。ウォッシャー液とは、ガラスの汚れを落として視界を確保し、安全な運転に大きく影響するものでもあるのです。

簡単な汚れ落としだけではなく、ウォッシャー液にはさまざまな汚れを強力に落とすものや撥水効果を持つものなど、種類も豊富です。更に、ウォッシャー液自体には基本的にアルコールが含まれるため、冬場でも凍結に強いといったメリットもあります。

ウォッシャー液を選ぶ際に気を付けたいのが、そのデメリット。雨の日に水滴を弾いてくれる撥水タイプのウォッシャー液は、ワイパーで拭き取れない部分に付着した場合に油膜となってしまったり、飛び散って車体に付くと水あかなどのシミの原因にもなったりします。

こうした撥水タイプのウォッシャー液を使用する場合は、こまめな洗車をするなど日頃のメンテナンスが必要となります。

ウォッシャー液に求める効果や愛車の状態、よく運転する場所や地域、許容できる出費などを考慮してアイテムを選びましょう。洗浄成分だけのシンプルなものから、高機能なものまでさまざまな商品が揃っています。あなたのスタイルに合ったウォッシャー液を選んでみましょう。

ここでは、ウォッシャー液にどのような効果を求めるのか、その用途によってウォッシャー液を撥水・油膜除去・防虫・解氷・跡が残らない・コスパのいい洗浄のみの6タイプに分けてご紹介。あなたの運転時の悩みにこたえてくれるウォッシャー液を探してみましょう。

車の運転中に悩まされるのが、雨天時の視界の悪さ。ワイパーを動かしてもフロントガラス全体がぼやけて視界が確保できない時は、運転にも神経を使い強いストレスがかかります。そんな悩みにおすすめなのが、撥水タイプのウォッシャー液です。

撥水効果のあるタイプのウォッシャー液には、シリコンやフッ素などのコーティング剤が含まれており、走行時にガラスに付着した雨粒などの水滴を弾いてくれます。雨の中の運転が憂鬱な方におすすめです。

空気中の排気ガスなどのさまざまな化学成分の汚れがフロントガラスの油膜の原因となります。夜間に対向車のライトでギラギラと光って前が見えにくくなってしまう油膜は、ドライバーの悩みの種。通常のウォッシャー液の洗浄成分だけでは、そうした油膜を取るのは非常に困難です。

そんなときに使いたいのが、油膜除去タイプのウォッシャー液。油膜を除去してくれるカー用品は多くありますが、ウォッシャー液を油膜除去効果のあるものにしておけば、噴射するだけで油膜を取れます。

春から秋にかけて暖かい時期に悩まされるのが小さな虫。いつの間にかフロントガラスに付着して、頑固な汚れとなってしまいます。そんな時におすすめなのが、洗浄成分が深く浸透して虫などの固着した汚れを浮かせて取ってくれるタイプのウォッシャー液。

特に虫が出やすいのが、ヘッドライトを点ける夜間や、自然の豊かな山間部での運転時です。こうした場所での運転が多い方には、あらかじめ虫などを除去してくれるウォッシャー液を入れておくのがおすすめです。

冬場の寒冷地では、フロントガラスが凍結してしまいがち。固い氷に覆われてしまったフロントガラスを綺麗にするのは手間がかかります。そこで冬のお出かけ前のフロントガラスの氷の除去に一役買ってくれるのが、解氷効果のあるウォッシャー液です。

対応可能な温度は商品によってさまざまです。一般的な寒冷地ならば、マイナス30度くらいの表記のものを選びますが、マイナス60度まで対応可能な商品もあります。寒冷地にお住まいでなくとも、早朝にフロントガラスが凍って困った経験のある方や、雪山へレジャーへ行く方などにもおすすめです。

一般的に求められるウォッシャー液の機能として、クリアな視界の確保があります。この液跡が残りにくいタイプは、運転中のストレスになるワイパーの拭き跡を無くして、クリアできれいなフロントガラスを保ってくれます。

不純物のごく少ない「純水」などを原料にしているので、車体やワイパーゴムにも優しい素材であるのもメリットです。とにかくきれいな視界でストレスなくドライブしたい方におすすめのウォッシャー液です。

高い効果が得られるウォッシャー液は、その値段も少し高価になってきます。洗浄成分のみのウォッシャー液は、車の維持費を低く抑えたいコストパフォーマンス重視の方におすすめです。

フロントガラスがそれほど強く汚れないのであれば、このタイプのウォッシャー液で十分な満足が得られるはず。洗浄成分のみのタイプは大容量でお財布にも優しい価格で販売されていて、安心して普段のドライブに使用できます。

もしも、あなたの愛車がガラス部分への撥水コーティングを施工済みの場合、選ぶべきウォッシャー液が変わってきます。ここでは、乗っている車のコーティング事情に合わせてウォッシャー液を選んでみましょう。

撥水コーティングを施してあるフロントガラスなどのガラス部分には、撥水や油膜除去などの効果のあるウォッシャー液が使えない場合があります。そうしたコーティングをしてある車は、そもそも汚れが落ちやすくなっているため、洗浄成分のみのウォッシャー液がおすすめです。

レベリング効果のあるウォッシャー液ならば、施工済のコーティングを保護してくれる効果もあります。ウォッシャー液商品の注意書きをよく読み、コーティングをしている車への使用可否をよく確認してから購入するようにしましょう。

コーティング加工を施していない車には、撥水効果や虫などの強い汚れを落としてくれるウォッシャー液がおすすめです。コーティング加工をしていない分汚れが付きやすいため、ウォッシャー液で効果をプラスしましょう。

ウォッシャー液を上手に選択すると、コーティングよりも安価に効果を得られる場合もあります。コーティング代わりにウォッシャー液できれいなフロントガラスを維持しましょう。

ウォッシャー液のタイプは、買ってきてそのままタンクに注ぐ原液タイプと、水道水で薄めて使う希釈タイプの2種類があります。どちらが自分の車に合っているのか確認してみましょう。

原液タイプのウォッシャー液は、アルコールを多く含むため凍結に強いのが特徴です。居住地が寒冷地であったり、寒冷地へ行く機会が多い方は、冬になる前に原液タイプのウォッシャー液を入れておきましょう。ウォッシャー液が凍結すると必要な時に使用できず、非常に危険です。

原液タイプでは、一般的に液体の凍結温度が−30°より下の商品がほとんどです。特に寒さが厳しく最低気温が低い地域では、商品の注意書きを確認し、更に低い温度まで対応できる商品を選びましょう。

買ってきたウォッシャー液を水道水で薄めて使用する希釈タイプは、そのコスパの良さが魅力です。注意書きの通りに希釈すれば、ちゃんと効果を発揮してくれます。

しかし注意点が2つあります。薄める際には必ず水道水を使用する、規定量以上に薄めないことです。ミネラルウォーターは、腐りやすいので逆効果になるため、必ず水道水を使用しましょう。また、規定量以上の水道水で希釈すると洗浄効果が得られず、凍結してしまう場合もあるので注意が必要です。

ソフト99社が手がけるウォッシャー、ガラコが注目されています。ガラコは元々1991年にガラスコーティング剤としてスタートした商品ですが、派生シリーズが次々とヒットし2000年代以降はカーウォッシャー液のブランドとしても有名です。

2012年には2000ml入りの「ガラコウォッシャー パウチパック2L」が登場。詰め替えタイプで価格が安く、高品質・高コスパのウォッシャー液として10年以上のロングセラーを記録しています。

ウォッシャー液の補充は意外と簡単。初心者でもひとりで行えます。普段、ディーラーやガソリンスタンドで入れている方も多いと思いますが、この機会にウォッシャー液の補充にチャレンジしてみませんか。

ウォッシャー液の入れ方です。ウォッシャー液のタンクはボンネットの中にあります。まずは、ロックを解除しボンネットを開けましょう。しっかりと突っ張り棒で固定したら、ウォッシャー液のタンクを探します。ワイパーのマークのフタを外して、ウォッシャー液を注ぎ込みます。

注意点は、開けたボンネットが落ちてこないよう事故防止のためにしっかりと固定すること。そして、入れるタンクを間違えないこと。ウォッシャー液に付属しているノズルなどを使用するか、パウチタイプの場合は注ぎ口を押えながら容器を少しずつ傾けて注入します。入れ終わったら試しにウォッシャー液がきちんと出るかも確認しておきましょう。

被膜を作る撥水タイプのウォッシャー液から、被膜を除去する油膜取りタイプのウォッシャー液に変えたい時など、ウォッシャー液を交換する方法を見てみましょう。

まずは、運転席のワイパーレバーを引いて、タンク内に残っているウォッシャー液を全部出し切ります。この際、モーターに負担がかからないよう気を付け、レバーを引きっぱなしにするのではなく、数回に分けて出すようにしましょう。

更にタンク内に残ったウォッシャー液を完全に除去するために、タンク内に水道水を入れ、それもすべて出し切りましょう。最後に、新しいウォッシャー液を補充して終了です。

どうせ車のウィンドウをきれいにするだけなのだから、水で代用できないかと考える方も多いはず。水は緊急用の代用品として使えなくはないものの、ウォッシャー液と違い防腐効果が強くありません。

特にミネラルウォーターの場合は、水道水とは違って殺菌効果のあるカルキ成分が入っておらず、洗浄液が無くなったボトルにそのまま入れると、雑菌や埃が繁殖してすぐに腐ってしまうのでやめましょう。水道水に関しても、一時的な利用以外は推奨しません。

もっと手軽にお得にウォッシャー液を使いたい方には、自作する方法もあります。水道水にカーシャンプーなどの洗剤をごく少量混ぜれば完成です。これならば、無くなった時にすぐ作って補充できます。冬場の凍結を防止するためには、エタノールを少量添加するのがおすすめです。

また、ダイソーなど一部の100円均一ショップでは、タブレットを溶かして作るタイプのウォッシャー液アイテムなどが売っています。自作でも100均でも低価格で作れるため、大量に補充が必要な方にはおすすめです。

ウォッシャー液が急に出なくなって焦った経験はないですか。何点か確認をするだけで、液が出ない不調の原因を突き止められるかもしれません。まずは、落ち着いて自分でチェックしてみましょう。

ウォッシャー液の残量がありモーター音もする場合は、ノズル詰まりの可能性も。ノズル詰まりは、ブラシや安全ピン、細い針などで異物を除去すると解決する場合もあります。専用のクリーナーもありますのでチェックしておきましょう。

力を入れるとノズルの噴射角度が変わってしまいますので、慎重に行いましょう。折れやすい爪楊枝なども使用しない方がベターです。

ウォッシャー液の凍結は、水道水などの凍りやすい液体が原因となります。凍結してしまった場合は、エンジンをかけて融解するのを待ちましょう。冬を迎える前に、凍結温度の低いウォッシャー液を準備し、寒冷地では原液のままタンクに入れておきましょう。

ウォッシャー液のレバーを引いてもモーター音がしない場合、パーツが故障している可能性も。電気系統のトラブルなのか、機械が壊れているのか、これ以上の原因究明は困難となります。自力で解決できない場合は、無理せずに早めにディーラーなどプロの手に任せましょう。

また、ヒューズが切れている可能性も考えられます。どのヒューズがウォッシャー液のものであるかはフタに記載がありますので、ユーザー自身で交換が可能ですが、不安がある場合や作業が難しい場合は、やはりプロに任せた方が安全です。

使ってみたいウォッシャー液は見つかりましたか。フロントガラスがきれいだと、運転も快適で楽しくなります。逆に、汚れているとストレスが溜まり注意力も散漫になりがたいです。新しいウォッシャー液で視界も気持ちもクリアに、安全なドライブを楽しみましょう。