藤沢周平さんは昭和から平成にかけて活躍し、多くの時代小説の名作を残した小説家です。「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受章し、95年にはそれまでの功績が認められ紫綬褒章を受賞しています。
大衆に受けやすい娯楽色の強いシリーズ物の次々と生み出し、そういった作風と時代劇との親和性の高さも相まって、藤沢周平さんの作品を原作として多くのTV時代劇や映画の名作を今なお生み出し続けています。
ここでは、藤沢周平さんの作品のおすすめの選び方や作品をランキング形式で紹介していきます。特に、これから藤沢周平作品を手に取ろうという方はぜひとも参考にしてみてください。
まずは、藤沢周平作品の選ぶ方からご紹介します。以下を参考にして、読みたい作品や観たい作品を選んでみてください。
藤沢周平さんの作品は、基本的には全て時代小説で、さらにそこからジャンル分けすることができます。剣豪小説や市井小説というベーシックなものから、ミステリーやエッセイなども存在します。自分にあったジャンルで、読みたいものを選んでみてください。
藤沢周平さんの作品にはいくつかのシリーズ物がありますが、どれも映画や時代劇のなどの原作になっているエンターテイメント性が高い人気作ばかりです。ユーモア色が強いの作品が多いので、あまり小説を読まない方でも一気に読みすすめられるものが多くおすすめです。
『用心棒日月抄』シリーズは、続編の『孤剣』、『凶刃』、『刺客』の3作品と合わせてひとつのシリーズとされています。主人公の青江又八郎が藩内の陰謀に巻き込まれて脱藩し、江戸で用心棒家業をしながら生活していくという物語です。
元禄の頃の話なので、赤穂浪士の討ち入りをギミックに使ったり、周りの人々との人情味あふれるなどやり取り、スッキリとした読後感で藤沢周平さんの魅力が堪能できます。
また、この作品はNHK時代劇『腕に覚えあり』をはじめ、いくつか映像化作品があるのでそちらから見てみるのもおすすめです。
『彫師伊之助捕物覚え』シリーズは大衆向けの娯楽小説が多い藤沢周平さんの作品の中では珍しい、江戸を舞台にしたハードボイルド系の推理小説です。
主人公は元岡っ引きの版木彫り職人の伊之助。弥八親分の娘・おようの失踪を調べるうち、材木問屋と作事奉行の黒いつながりが見えてきて、という感じに話が展開していきます。藤沢周平さんの緻密な描写は現代に居ながらにして江戸のにおいを感じ取れるほどで、さすがの一言です。
主人公の伊之助も人が良いだけでない、芯の通ったハードボイルドな人物に描かれていて格好がいいです。加えて、推理ものとしても最後まで予想が付かない展開でおすすめです。
『獄医立花登手控え』シリーズは「青年獄医立花登」として連載された後、「獄医立花登手控え」と改題され順次発売されました。江戸の小伝馬町の牢に勤める医師・立花登が主人公のシリーズです。
獄医者である登は、居候している叔父の家で叔母とその娘にこき使われながら日々を過ごしていました。ある時、島送りが決まった囚人の頼みに耳を貸したことからいろいろな事件に巻き込まれますが、持ち前の推理力と柔術の腕前で鮮やかに事件を解決していく、という物語です。
1982年に中井貴一さんが主演で映像化されました。また2016年には溝端淳平さんの主演でリメイク作品が作られるほど人気の作品なので、自信をもっておすすめ出来るシリーズです。
『隠し剣』シリーズは76年から80年まで連載された短編16編に、81年に発表された1篇のを加えた物を指します。後に単行本としてまとめたものが『隠し剣孤影抄』、『隠し剣秋風抄』として発売されました。
『隠し剣』シリーズは秘剣を習得した主人公たちを描いた作品です。剣豪たちのシリアスなまでの鬼気迫る戦いの様子は息を呑むほどにすごいものがあります。
また、山田洋次監督がメガホンをとった「隠し剣鬼の爪」がヒットしたことで、藤沢周平さんを知らない方でも作品名を耳にしたことがあるほど有名になりました。「盲目剣谺返し」や「必死剣鳥刺し」も映画化され人気を博しているので、原作と比べてみるという楽しみ方もおすすめです。
藤沢周平の作品には、一冊で完結する長編作品といくつかの作品が一冊となった短編集が存在します。一冊全て読み終えられるか心配な初心者の方は、短編集から読み始めてみるのもおすすめです。
藤沢周平作品にはシリーズものも多く見られますが、シリーズものだと分量が多くなるので、読みずらそうと思われる方も多いと思われます。そんな方は、一冊で完結する長編作品がおすすめです。特にランキング内でも登場する「蝉しぐれ」は、470ページ前後と読みやすいボリュームですので、初めて藤沢周平作品を読む方にもおすすめです。
手軽に読めるという面でおすすめなのが、短編集です。1つ1つの内容が短く数十ページで完結しますので、忙しい合間を縫って小説を読みたいという方にもおすすめです。「隠し剣」シリーズなどのシリーズものや、映画化され、日本アカデミー賞受賞やアメリカのアカデミー賞にもノミネートされた「たそがれ清兵衛」も短編集です。
藤沢作品を原作にした映像化作品は数多くあります。中でも、山田洋次監督がメガホンをとった「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」、「武士の一分」などは国内のみならず海外の映画コンクールにも出品され高評価を受けていますし、TV時代劇も人気作ばかりなので、活字は苦手という方にもおすすめです。
映画化された作品のなかでも『たそがれ清兵衛』は、日本アカデミー賞で史上2度目の全部門優秀賞受賞、助演女優賞を除く全部門最優秀賞という金字塔を打ち立て、アメリカのアカデミー賞でもノミネートされるなど話題になりました。
原作とは若干設定やストーリーが異なるところもありますが、藤沢さんが常々小説のテーマにした「普遍的な人間性」というものを、「男はつらいよ」などの人情映画を撮った山田洋次監督が見事に表現しています。
山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』から『隠し剣 鬼の爪』、『武士の一分』と続く時代劇3部作は特におすすめです。
藤沢周平さんの作品を原作としたTV時代劇は本当に数多くあります。80年代から間をあけずに製作され、最近では以前に製作されたものがリメイクされ放送もされています。
藤沢作品の特徴である「普遍的な人間性をテーマにした市井小説」という点や「風変わりで特徴的な秘剣を使う剣豪たち」というものが、時代劇というものに絶妙にマッチしています。
名優の方たち演技を映像で楽んで細かい設定などは小説で補完する、あるいは時代劇を見た後に原作との違いを比べてみるなどいろいろな楽しみを出来るのもおすすめするポイントです。
小さい文字が読みづらい方には、朗読CDがおすすめです。NHKラジオ第一放送にて、1957年から50年間にわたり放送されていたラジオ番組「日曜名作座」から、人気の藤沢周平作品を厳選し、収録されたCDブックなども販売されています。この商品は、解説本もついているので、初心者でも安心して楽しむことができます。
新装版 又蔵の火 (文春文庫)
帰郷・賽子無宿など全五作を収録した初期の名品集
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「又蔵の火」は藤沢周平の初期の名品集です。「又蔵の火」「帰郷」「賽子無宿」「割れた月」「恐喝」といった、直木三十五賞受賞後の作品2編と、受賞前の作品3編の全5作品が収録されています。暗い宿命に背中を押されて生き、あるいは死んでいく主人公達を哀愁漂う雰囲気で描いています。
全体的に明るい印象ではなく、藤沢周平ならではの、暗い情念が表現されています。同時に主人公それぞれが抱える、苦境から脱却したいとあがく人の姿を温かく見つめる藤沢周平を感じ取ることができます。
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新装版 海鳴り (文春文庫)


初老を迎える男の人生の陰影を描いた傑作長篇
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「海鳴り」は、老を感じる一人の男の人生における陰影を描いた、傑作との呼び声が高い長篇作品です。主人公である小野屋新兵衛は、江戸の紙問屋を一代で築きあげた46歳の商人です。そんな主人公は、心が通わない妻と放蕩三昧の息子のことで悩みは尽きません。中年になり、老を感じ始めた主人公は、人生の虚しさと焦燥を感じ始めます。
そんな時に、気の毒な人妻おこうに出会い、お互いに惹かれ合うようになります。しかしそこから、深い闇に落ちていくというあらすじとなっています。初老を迎える人々が感じる焦燥が大きなテーマとされた作品です。
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必死剣鳥刺し [Blu-ray]
その秘剣が放たれるとき、使い手は半ば死んでいる
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『必死剣鳥刺し』は『隠し剣』シリーズの中の『隠し剣孤影抄』に収録された1篇を原作に、豊川悦司さんの主演で映画化した作品です。
主人公・兼見三左エ門は失政の元凶となった藩主の側室を刺殺する。中老・津田民部の取りなしにより、1年の閉門という思いがけないほど軽い処分の後に職務に復帰した三左エ門に藩主家と対立している別家の帯屋隼人正から藩主を守るよう密命が下る、というように物語が展開します。
ラストの三左エ門と隼人正の一騎打ちから、大勢を相手にしての立ち回りなど殺陣も見事です。「必死剣鳥刺し」と聞くとクスッとしてしまうタイトルですが、義に生きた男の壮絶な生きざまが見事に描かれ、所作のキレイさや殺陣アクションも抜群なのでとてもおすすめの映画です。
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蝉しぐれ [DVD]
哀惜の青春群像
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『蝉しぐれ』は藤沢周平さんの代表作ですが、新聞連載時は藤沢さん自身がこの作品を書くこと自体が苦痛で、全く話題にもなりませんでした。しかし、1冊の本になった時に読み応え十分の名作になったと後に述懐されています。
下級武士の子である牧文四郎と隣家のおふくはお互い淡い気持ちを抱いていた。ある時、父が陰謀に巻き込まれて切腹、文四郎も謀反人の子として厳しい生活を送る。藩主の側室になったおふくは御世継ぎ問題に巻き込まれ、その中で青年になった文四郎と再開する、と話が展開します。
この作品はNHK金曜時代劇で内野聖陽さんの主演で製作ました。原作の魅力も存分に堪能できるおすすめの作品です。特に、ラストでおふくと文四郎が再開したときにおふくが発した言葉は本当に衝撃的で、おふくの思いの強さや悔恨が伝わってきて身につまされます。
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新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫)
吉川英治文学賞受賞作・長塚節の伝記的小説
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この作品は37歳という若さでこの世を去った明治時代に活躍した歌人・長塚節を題材にした小説です。長塚節の伝記と言っても遜色ないほど緻密な調査、考察された作品で、長塚節を知る上では必読の一冊と言われています。
長塚節が歌を詠み始めてから、亡くなるまでを時系列に沿って描いており、病気や家業での苦悩など丁寧に描写されています。この作品を執筆するにあたり藤沢さんは膨大な資料の吟味と点検を行っていて、自身で作った長塚節の年表は8メートルの長さにもなるほどだったそうです。
『白き瓶』は時代小説だけではない藤沢さんの新境地を見せてくれた素晴らしい作品です。作者自身を長塚節に投影したかのような思い入れの深さ、自然描写の緻密さなど藤沢作品というだけでなく、「長塚節」に興味のある方は必見のおすすめ作品です。
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新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)


直木賞受賞!初期短編集
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この本には第69回直木賞を受賞した「暗殺の年輪」の他に「溟い海」、「囮」、「黒い縄」、「囮」が収録されています。家族を亡くした作者が鬱屈を抱えていた時期の作品だけに、暗く地味な作風の物が多いですが、心情描写やストーリーテリングは素晴らしいです。
中でも葛飾北斎が主人公の「溟い海」は、作者自身が思い出深いとしている作品で、あらすじとしては、北斎は新進気鋭の絵師・安藤広重の評判が気になっていた。自分とは違う世界観で書かれた画に自身の地位への危機感を感じ、広重に対する憎しみを募らせていく、と展開します。
北斎の広重に対する鬱屈とした感情が緻密に、しかも淡々と綴られていきます。北斎は藤沢周平さんが自画像に使っていたくらいで、当時の作者の心情をダイレクトに感じれるおすすめの作品です。
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新装版 市塵(上) (講談社文庫)
儒教学者・新井白石の伝記小説
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『市塵』は90年に芸術選奨文部大臣賞を受賞した作品で、江戸時代中期に6代、7代将軍に政治顧問として重用された儒教学者・新井白石の伝記小説です。
あらすじとしては、5代将軍綱吉政権下で乱れた貨幣政策の改革を手掛け、6代家宣に絶大な権力を与えられた新井白石。しかし、7代家継が将軍になると権力が揺らぎ始める。そして、8代将軍吉宗の時代になると用いられることもなく野に下ることになって、というものです。
この作品は白石が権力を手にするまで、また権力の座を失いあきらめの境地に至った白石の心情を淡々と描写することで、白石のような実直な人物にも影響を与える権勢欲、それを失ったものの悲哀が見事に描かれていておすすめです。
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- 講談社
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消えた女―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)
ハードボイルド系捕物帳
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『彫師伊之助捕物覚え』シリーズは、「消えた女」で始まり「漆黒の霧の中で」、「ささやく河」と続くハードボイルド系の捕物帳シリーズです。
あらすじとしては、かつては有能な岡っ引きだった主人公・伊之助だが妻に別の男と無理心中され今は彫師として生活していた。そんな折、かつての上司の娘が行方不明になり伊之助も捜索に駆り出され、調べを進めていくうちに昔の勘を取り戻し事件の真相に迫る、という話です。
主人公の伊之助がハードボイルドな設定なので、人物の内面描写はあまりなく、伊之助の行動とテンポの良い会話が続くという藤沢周平さんの新しい一面が感じ取れる面白い作品です。刑事もの、探偵物の小説が好きな方にはかなりおすすめです。
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講談社 新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
柔術使いの獄医・立花登
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『獄医立花昇手控え』シリーズはTVの時代劇で1982年に初めて映像化され、2016年にはそのリメイク版が作られるほどの人気を集めた捕物帳シリーズです。
青年医師の立花登は、叔父から押し付けられる形で獄医を勤めることになる。しかし、優しい性格で面倒見がいい登は囚人からも頼られるようになる。そのため、登の下にいろいろな犯罪情報が入ってきて、大捕物につながっていく、といったように話が展開していきます。
この作品は、ただの捕物帳ではなく人情話でもあり、登の成長物語でもありといろいろな顔を持った小説になっています。好青年である登の真っ直ぐさ、人情味あふれるやさしさが明るく、ユーモラスな雰囲気を演習しているのでおすすめです。TV版評判がいいので、見比べてみるのもおすすめです。
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- 講談社
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腕におぼえあり DVD-BOX
用心棒・青江又八郎見参!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
こちらの『腕におぼえあり』は藤沢周平さんの「用心棒日月抄」を原作にしたTV時代劇シリーズです。主人公の青江又八郎を村上弘明さんが演じ、全3シリーズ計35話も作られるほどの人気シリーズとなりました。
あらすじとしては、藩主殺害の陰謀を知り、許嫁の父を殺害し脱藩をした青江又八郎。江戸にたどり着いた又八郎は剣の腕を生かし用心棒稼業で糊口をしのぐ。そんな仕事を続ける中、赤穂浪士に関わりを持ったり、藩で陰謀を巡らせたものからの刺客と戦っていくというものです。
原作、TV版共に素晴らしい出来です。主演の村上弘明さんの演技、殺陣も迫力満点で、又八郎と刺客の決闘は毎回手に汗握る見どころのひとつです。周りを固めるキャストの面々も皆さんはまり役。エンターテイメント性が高いTV時代劇の傑作で非常におすすめの作品です。
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- NHKエンタープライズ
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- DVD
隠し剣 鬼の爪 通常版 [DVD]
地方の下級武士の生き様を描いた傑作
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
この作品は、藤沢周平さん原作『隠し剣』シリーズの「隠し剣鬼ノ爪」、「邪剣竜尾返し」、「雪明かり」の3つの短編小説をもとに山田洋次監督が永瀬正敏さんの主演で映画化した本格時代劇です。2004年の国内映画賞を総なめにし話題となりました。
あらすじは、小藩の平侍の片桐宗蔵はかつて家で女中をしていたきえのやつれた姿を目にする。嫁ぎ先でひどい扱いをされていることを知り、嫁ぎ先から連れ帰り共に暮らし始める。そんな折、同門の狭間弥市郎が謀反の罪に問われ、宗蔵は家老に弥市郎を討つよう命じられる、というものです。
幕末に生きる武士の悲哀、淡々としながらも徐々に緊張感が高まっていく演出はさすがです。迷い、悩んだ末に出した決断、ラストシーンは爽やかささえ感じることができます。日本映画史に残る名作でおすすめです
- 販売元
- 松竹
- 形態
- DVD
たそがれ清兵衛 [Blu-ray]
アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
1位の『たそがれ清兵衛』は山田洋次監督がメガホンを取り、主演を真田広之が務めた時代劇映画です。2002年に公開されると、日本国内のみならず絵画でも大変評判になりました。原作は藤沢周平さんの「たそがれ清兵衛」、「祝い人助八」、「竹光始末」の短編小説3作品を基に製作されました。
あらすじとしては、主人公の井口清兵衛は家族の世話するため家路を急ぐことから、ついたあだ名が「たそがれ清兵衛」。親友の飯沼倫之丞の妹で幼馴染の朋江を救ったことで、剣の腕を買われて上意討ちの討ち手に選ばれてしまう、といったようにストーリが展開していきます。
原作にある素朴さ、人情味というのを山田監督が見事な人物描写、自然描写で見事に演出しています。清兵衛の実直さ、やさしさ、そして、剣の腕の見事さを真田広之さんが完璧に表現しています。時代劇ファンだけでなく、多くの方にぜひとも見ていただきたいおすすめの作品です。
藤沢周平作品のおすすめ商品比較一覧
商品画像 | ||||||||||||
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メーカー |
文藝春秋
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文藝春秋
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ポニーキャニオン
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NHKエンタープライズ
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文藝春秋
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文藝春秋
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講談社
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新潮社
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講談社
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NHKエンタープライズ
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松竹
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松竹
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商品名 |
新装版 又蔵の火 (文春文庫)
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新装版 海鳴り (文春文庫)
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必死剣鳥刺し [Blu-ray]
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蝉しぐれ [DVD]
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新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫)
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新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)
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新装版 市塵(上) (講談社文庫)
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消えた女―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)
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講談社 新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
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腕におぼえあり DVD-BOX
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隠し剣 鬼の爪 通常版 [DVD]
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たそがれ清兵衛 [Blu-ray]
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説明 |
帰郷・賽子無宿など全五作を収録した初期の名品集
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初老を迎える男の人生の陰影を描いた傑作長篇
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その秘剣が放たれるとき、使い手は半ば死んでいる
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哀惜の青春群像
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吉川英治文学賞受賞作・長塚節の伝記的小説
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直木賞受賞!初期短編集
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儒教学者・新井白石の伝記小説
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ハードボイルド系捕物帳
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柔術使いの獄医・立花登
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用心棒・青江又八郎見参!
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地方の下級武士の生き様を描いた傑作
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アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品!
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価格 | 682円 (税込) | 737円 (税込) | 14,980円 (税込) | 4,610円 (税込) | 880円 (税込) | 726円 (税込) | 748円 (税込) | 737円 (税込) | 649円 (税込) | 11,526円 (税込) | 3,869円 (税込) | 4,336円 (税込) |
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販売元 |
文藝春秋
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文藝春秋
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ポニーキャニオン
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NHKエンタープライズ
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文藝春秋
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文藝春秋
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新潮社
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講談社
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NHKエンタープライズ
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松竹
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形態 |
文庫
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文庫
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ブルーレイ
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DVD
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文庫
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文庫
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文庫
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文庫
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文庫
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DVD
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DVD
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ここまで藤沢周平さんの小説、原作になっている作品を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?好みのシリーズ、ジャンルを踏まえて自分好みの物を見つけてみてください。小説も時代劇もどれも面白い作品ばかりですが、活字になれていない方は映像作品から入ってみるのもおすすめですよ。