パワーアンプおすすめ10選｜人気メーカー解説や安いモデル・車載対応も

オーディオ機器の構成は、CDプレーヤーなどのメディアソース・プリアンプ・パワーアンプ・・スピーカーの4つに大別できます。音は電気信号としてそれぞれの機器に伝わり、スピーカーから音として皆さんの耳に届くようになっています。

実はCDプレイヤーなどから発している信号は、非常に微弱であり、そのままスピーカーに送っても駆動させるられません。そんな微弱な信号をスピーカーが駆動させられるほど増幅してくれる機器がパワーアンプです。

今回はそんなパワーアンプの選び方や人気メーカーなどを解説していきます。さらにはおすすめの人気パワーアンプのランキング形式でのご紹介もしますので、パワーアンプの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

パワーアンプの単体タイプは、小型ならではの小さなサイズ感と比較的安い価格設定が特徴です。単体タイプはスピーカーとの接続を想定した最も基本的なタイプで、プレイヤーが出力した音を増幅させる役割を持っています。

またパワーアンプの単体タイプは、ミキサーと組み合わせての使用も可能です。パワーアンプとミキサーを併用すればより多様なサウンドを楽しめるため、本格的なPAシステムを作りたい方はぜひチェックしてみてください。

アンプのセッティングが面倒に感じる方にはパワードミキサータイプのパワーアンプがおすすめです。ほとんどのパワードミキサータイプのパワーアンプは、ミキサーとパワーアンプが一つになっているため、セッティングに手間がかかりません。

そのため他タイプのパワーアンプよりも機器類をまとめやすいのが特徴で、野外での使用や遠方への持ち運びにも適しています。サウンドの調整も簡単にしやすいものが多く便利なアイテムですが、単体タイプに比較すると高い値段の製品が多いです。

パワーアップを使用する環境や頻度は人によってさまざまです。その分、それぞれ適する形状やサイズも異なるため、自分の使用環境に合った形状のパワーアンプを選びましょう。

車に搭載されているパワーアンプや、家庭やお店などに設置されているパワーアンプのほとんどは、この1/4ラックサイズです。1/4ラックサイズはコンパクトな設計が特徴で、幅約14cm×高さ4cm×奥行き12cm程度の製品が多くなっています。

これは自家用に搭載されるカーオーディオなどと近いサイズ間で、自動車の中での使用や卓上での使用におすすめです。コンパクトな形状のため、パワーアンプを頻繁に持ち運ぶ方には特に便利なアイテムとなっています。

最も多くのパワーアンプに採用されているのがこのラック形状です。ラック形状のパワーアンプはPA向けに作られたものが多く、側面にネジ穴がついており、ラックケースに設置可能な仕様になっています。

横幅は全製品共通で48.2センチですが、高さや奥行きは製品ごとに多様です。基本的にはラックケースからはみ出さないサイズ感のものが多く、中には他の機材も合わせてラックケースに収納できる大きさの製品もあります。

安定感のある形状なので、スタジオやステージでの使用にはおすすめですが、車での使用や、移動式ラックケースへの収納には向いていません。狭い場所での使用や持ち運びを想定している方は注意してください。

おすすめのパワーアンプ選びのポイントとして次にあげるのは、機能性です。以前まではレコードプレーヤーや、CD、MDといったメディアプレーヤーを直接有線でつなぎ、更にスピーカーも有線でつなぐ状況でした。

しかし現在では、わざわざプレーヤーやスピーカーとパワーアンプを有線でつながなくても、無線で簡単に設定してつ接続できる便利なパワーアンプが誕生していますので、機能面でパワーアンプを選ぶのもおすすめです。

近年では、持ち運べるタイプのデジタル音楽プレーヤーやスピーカーなどには必ずといっていいほどBlutooth機能がついています。せっかく無線で簡単につなげられる機器が増えたのですから、パワーアンプも対応しているものを選びたいですよね。

初心者でも簡単に接続できるコンパクトなパワーアンプも増えており、リンクをさせるだけといったものがほとんどです。デジタル音楽プレーヤーや車内などで利用するのがメインの方なら、Bluetooth機能つきのパワーアンプを選びましょう。

CDを超える高音質の音楽データとして、注目を集めているハイレゾ。ハイレゾとは、ハイ・レゾリューション・オーディオを略したものですが、簡単にいえばCDよりも多くの情報量を有している音楽データになります。

従来のメディアであるCDでは、情報量が制限されてしまい、収録できなかった音がハイレゾでは保存できるようになっており、音質的にもCDよりも上質です。ただ出力する機材がハイレゾに対応していなければ、再生はできません。

プレイヤーはもちろん、パワーアンプもハイレゾに対応していれば、これまでのCD音源とは明らかに違う高音質のハイレゾ音源を楽めます。音にこだわりがあるなら、ハイレゾ対応のパワーアンプがおすすめです。

小さなワンルームで高出力のパワーアンプを使用しても、スピーカーから出力すれば近所迷惑になってしまいます。十分な広さがあり、防音設計がされている自宅スタジオなど以外では、あまり高出力のパワーアンプを使用するのはおすすめできません。

デジタル音楽プレイヤーなどとつなげて、一つ上のサウンドを楽しみたいといった程度なら、出力が100W以下のパワーアンプがおすすめです。また会議室でのスピーチ等に利用するのであれば、100Ｗもあれば十分ですから目安として覚えておきましょう。

もっと広いシチュエーションであるカラオケ大会などで利用する宴会場や、繁華街などで行う野外ライブなどでの利用するなら、100W以下のパワーアンプでは、物足りなさを感じてしまう可能性が高いです。

またクリーンなサウンドや迫力のあるサウンドを求めているのであれば、出力が100Wから300W程度までに設定されているパワーアンプがおすすめです。中規模のキャパシティでも、最大音量を歪ませずにクリアなサウンドが提供できます。

300W以上の高出力を持つパワーアンプは、仕事でPAをしていたり、プロミュージシャンといった音作りや音楽機材に関して高い知識を持ち合わせる方向けのパワーアンプです。

中規模以上のライブハウスなどでサウンドシステムを形成する場合や、街頭ライブよりも規模の大きな野外フェスなどの会場でクリアなサウンドを提供したいといった場合には、目安として1000W前後のパワーアンプが使用されています。

プロや上級者向けの機材になりますから、当然価格はケタ違いに高くなります。単純に一味違ったサウンドを自宅等で楽しみたい方なら、ここまで高出力のパワーアンプは必要ありません。

高性能のパワーアンプを手に入れたい方には「FOSTEX（フォステクス）」がおすすめです。フォステクスは1949年に誕生した電子機器ブランドで、便利な機能を備えた高性能の製品が多く、アーティストやミュージシャンからも人気を集めています。

スタジオモニターをはじめとした音響機器の展開が充実しており、パワーアンプもさまざまな製品が販売されています。つまみをなくしたシンプルな設計の製品から、ハイレゾやデジタルでの出力に対応の製品までさまざまなアンプが見つかるのでぜひチェックしてみてください。

ピアノやギターといった楽器のイメージの強い「YAMAHA（ヤマハ）」でも音響機器の展開が充実しています。どの製品にも、楽器メーカーとして長い年月培ったヤマハならではのノウハウが詰まっているのが特徴です。

パワーアンプにおいても、品質の高い製品が数多く展開されており、どの製品もパワフルな音質を備えています。スタジオ録音やステージなどに向いた本格的なものから、自宅や車内での使用に適したコンパクトなものまで、多様なパワーアンプが見つかります。

「TEAC（ティアック）」は1953年に誕生した歴史ある電子機器メーカーです。レコーディング機材やオーディオ機器などのサウンドアイテムを幅広く取り扱っており、こだわり抜かれた高い音質に定評があります。

パワーアンプにおいても音がいいのはもちろん、USB・Bluetoothなどにも対応可能な製品など、便利な機能を備えたモデルを多数展開しています。さまざまな環境で幅広い使い方ができる製品が充実しているので、ぜひチェックしてみてください。

上級者向けのマニアックなものから、家庭や車でもお手軽に利用できるものまで、おすすめのパワーアンプ10選を紹介しましたが、いかがでしたか。既存のオーディオ機器のサウンドに不満があるなら、是非パワーアンプを取り入れるのをおすすめします。