児童文学のおすすめ人気ランキング15選｜普及の名作・子供に読ませたい本は？

小学校の時に、児童文学に触れたことがある人は多いですよね。中には、読書感想文の課題図書として仕方なく児童文学を読んだパパママもいるはず。子供が児童文学を読むと子供の集中力、発想力や想像力を伸ばしていくだけでなく、親子のコミュニケーションを育める魅力があります。

さまざまなメリットがある児童文学には、不朽の名作などさまざまなジャンルがあり多種多様で数は膨大です。そのため、「小学生に読ませたい本はどれなのか」と何を選ぶべきか悩みますよね。

ここでは、児童文学小説の名作や、あまり知られていない児童文学まで小学生の子供に読ませたい本をランキング形式で10選紹介します。日本の児童文学だけではなく、海外の児童文学にも触れていますよ。また、小学生向け児童文学の選び方についても解説しますので、小学生に児童文学を選ぶ際の参考にしてください。

小学校低学年になると、1人で簡単な文章を読めるようになってきます。これまで絵本を読んでいた子も児童文学へと読みのレベルを上げる大切な時期です。児童文学を選ぶポイントとしては、背伸びをして文字数やページ数が多いものは避けるようにしましょう。

この時期の子供は、まず1人で読書ができるようになった成功体験を付けて、読書に対して苦手意識が出ないようにするのが重要となります。

小学生低学年には、文字が大きめでさし絵もあって目で見ても楽しめる児童文学がおすすめです。中には、しかけがある児童文学もありますので、楽しさを第一に児童文学を選びましょう。また、1人では読めない子供であれば、親子で一緒に読んでみて絵本とは違った児童文学の楽しさを伝えましょう。

主要な常用漢字が読めるようになり、想像力が広がっていく小学校中学年の子供には、SFや冒険ものなどワクワクするような世界観のある児童文学がおすすめです。

読書が好きな子供には、何冊にも渡ってシリーズ化している児童文学も喜ばれます。また、この年頃になると、児童文学を通じてその世界観にのめりこむ子供の出てきますので、読むたびに世界が広がっていく児童文学に魅了される子も増えてきます。

あなたが考えているよりも難しい文章でも読める子供もいますので、児童文学を与える際には、必ず本人と一緒に選びましょう。また、この年頃であっても「一緒に読んで欲しい」と子供から言われたら、読み聞かせをして、親子で読書を楽しんでみてください。

小学校高学年になると、主な漢字が読めるようになりますので、比較的難しい文章も読めるようになります。単純に楽しいだけの児童文学は退屈に感じる年頃でもありますので、不朽の名作など心に残るような内容の濃い児童文学を選びましょう。

この頃に読んだ児童文学は、大人になっても内容を覚えていることが多いです。大人になっても読み返してみたいと思えるような、ロングセラーの名作を選んでみてもいいかもしれません。児童文学選びに迷ってしまったら、毎年図書館団体が進めている推薦図書を読ませてみるのもおすすめです。

この年頃になると、児童文学の難易度は気にしなくても構いません。本人が読みたいと思える児童文学に出会えるように、集中して読書ができる環境を作ってあげることも大切になってきます。

文学と聞くと文字ばかりの本をイメージしてしまいますが、文字の多い絵本もあればイラストが豊富な本もあるので、実は境界線はあいまいです。児童文学入門編として、絵本を読んでみるのもいいですよ。

絵本は数ページで読み終わるので読書が嫌い・苦手なお子さまにもおすすめ。絵本のなかでも年齢によって文字の数や漢字の数、画風がこなりますが、ほとんどの作品が「テーマ」に基づいて子どもに新たな価値観を持たせてくれます。

児童文学の中でも主流なのがフィクションとファンタジー。ファンタジーは異世界に行ったり魔法を使ったりと現実ではありえないお話ですが、フィクションはやや現実よりな作品です。

フィクションやファンタジーはワクワクする物語やドキドキするものが多いため、お子さまが楽しめること間違いなしです。また、現実では体験できない世界を見ることで、価値観や視野も広がります。

映画・漫画・テレビドラマなどのシナリオを小説化されたものをノベライズといいます。キャラクターを元々知っていたり、イメージしやすかったりするので、子供が読みやすいのが魅力です。

読書が苦手な子供でも、好きな作品のノベライズであれば自然と読み進められます。ノベライズは文字の多い小説を読むきっかけにつながる児童小説です。

宮沢賢治は短歌・詩・童話など、優れた作品を数多く残した作家です。明治～昭和初期まで活躍し、児童文学だけでも『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』など、現代まで語り継がれる名作が目白押し。『風の又三郎』は国語教科書の題材としてもたびたび採用されています。

角野栄子は野間児童文芸賞・小学館文学賞など、数々の受賞歴を誇る作家です。特に1985年から始まったシリーズ作『魔女の宅急便』が有名で、1996年にアニメ化・2014年には実写化されたほどの人気作。ちなみに2023年11月には『魔女の宅急便』と、角野栄子の世界観にちなんだ「魔法の文学館」がオープン予定です。

本屋や図書館などでたくさん並んでいる児童文学を実際に見ると、よけいに迷ってしまうことはありませんか？そんな時には、児童文学の表紙を見て、直感で読みたいと思えるものを選ぶのも1つの方法です。

表紙は、その児童文学のイメージそのものを表してデザインされていることが多いため、表紙に対する印象が良ければその児童文学の内容も気に入る可能性が高いです。少々運に頼る児童文学の選び方ではありますが、想像もしていなかった素敵な児童文学に巡り合えますよ。

親の立場としては、小学生の我が子に勉強になる児童文学を読んで欲しいと考えてしまいがちです。しかし、児童文学を選ぶ時に重要なのは、小学生の子供に児童文学について興味を持ってもらうことにあります。

小学生の子供が、最後まで読みたいと思える親しみやすいテーマであることが大切です。たとえば、小学生の子供にとって身近な存在である「友情」や「家族」について取り扱っているテーマであれば、読み進めていくうちに自分と重ね合わせていけます。

親しみやすいテーマであれば、完読した後に自分と照らし合わせて学び取るケースも出てきますので、単なる読書で終わることも少なくなりますよ。

小学生の学年や普段本を読んでいるかどうかによって、子供の読みのレベルはさまざまです。文字ばかりの児童文学を手にしてページが進まない子供も当然ながらいます。

小学校低学年の子供には、さし絵があって文字が大きめの児童文学を選びましょう。また、小学校の中学年や高学年になってくると、ストーリー性があって文字が多い児童文学も読めるようになっていきます。

常用漢字をほとんど読める子供には、1冊完結型ではなく、シリーズとして何冊も続いている児童文学もおすすめです。また、どのような児童文学が読みたいのか、子供自身で決めさせてみてもいいですね。

どの児童文学にすればいいのか想像すらつかない場合には、図書館関係団体が毎年している課題図書から読みたいと思える児童文学を選んでみましょう。課題図書は、小学生の低学年、中学年、高学年と年齢別に児童文学がわかれていますので、子供の年齢に合った児童文学を手っ取り早く見つけられます。

また、課題図書で挙げられている児童文学は、読書感想文の対象にもなっています。普段から課題図書を読んでいると、夏休みに慌てずに済みますよ。

読書が苦手な小学生も当然ながらいます。読書が苦手な小学生におすすめな児童文学を選ぶには、以下のポイントを参考にしてください。

近年は、ネットやテレビ、ゲームなどのメディアに触れる機会が多い生活をしている小学生が多いので、「文字の多さに集中力が続かずに、読み進められまい」など読書が苦手な小学生も多いです。

まずは、実際にページ数の違ういくつかの児童文学を子供に見せて、どれがいいのか選んでもらいましょう。あなたが読ませたいと考えている児童文学とは違うものを、子供が望むかもしれません。

最初は20ページ程度の薄い児童文学でも構いません。1冊でも本が読めれば、本を読めた成功体験が子供自身につき、自然とページ数が多い本も読めるようになりますよ。

読書が苦手な小学生には、子供が興味を持っている事や好きな事に関するテーマを取り扱っている児童文学を選ぶのがおすすめです。子供の探求心や好奇心をかきたてる児童文学であれば、読書をするきっかけができます。

たとえば、「宇宙」に興味がある様であれば「宇宙」、「サッカー」が好きであれば「サッカー」をテーマにしている児童文学を根気よく探してみましょう。最初から完読するのを目標とせずに、読書に対してポジティブなイメージを付けていくのが大きなポイントになります。

日本の児童文学のみならず、世界にはたくさんの名作があります。イギリスやアメリカなど海外の児童文学や絵本もおすすめです。

児童書と絵本の違いをご存知でしょうか。児童書は子供向けの本を指すため、基本的には大人は読者対象ではありません。また図鑑・小説などジャンルも問いません。一方で絵本は絵が主体となった書物で、大人も対象となる点が違います。

児童文学と聞くと子供が読むものであるイメージを持つ方も多いですよね。しかし、児童文学は大人も楽しめる内容で、人気があります。大人になってから読んでみると、子供の頃とは違った印象を持ったり、内容の奥深さに気付いたりできるのです。

現代に通じる内容のものも多く、児童文学の良さを大人になってから理解できることもあります。リングセラー作品や子供の頃に読んだ作品など、児童文学は大人が読むのもおすすめですよ。

小学生に読ませたい児童文学をランキング形式で紹介してきましたが、いかがでしたか？児童文学は選びきれない位に出版されていますので、小学生に合った児童文学を探すのは大変です。あなたが気になる児童文学があれば、本人と相談してから読ませてみましょう。